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#196 『ミルト・ジャクソン・カルテット』
#OJC (Original Jazz Classic)レーベルのことは、この前 #チェット・ベイカー の項で書いた。
OJCレーベルの、(裏を取ってないので、確実ではないけれど、おそらく)一番最初に発売された(つまり選ばれた)CDアルバムは何かというと、名ヴィブラフォン(ジャズだとヴァイブとか言われるが)奏者、 #ミルト・ジャクソン の『ミルト・ジャクソン・カルテット』という作品。品番はOJCCD-001。
#マイルス・デイヴィス とか #ジョン・コルトレーン とかじゃなくて、まぁ、彼らに比べると世間的なネーム・ヴァリューがない、ミルト・ジャクソンですよ。このセレクトは強い主張が込められているのだと感じざるを得ず、このことによって、OJCレーベルはワイの信頼と愛着を大きく勝ち取った。
この盤は紹介本でしか見たことがなく、当時は、日本版CDも出ておらず、OJC盤かレコードでしか聞けなかった。一体、日本のレコード会社は何を考えているのか、と、まだこの盤を聞いたことのない中学生不肖は思ったものである。
高校生になって、移動範囲が広くなり、確か、新星堂で輸入盤で買えたときはうれしかったなぁ。そして、実際に聞いてみると、このジャケット通りに、渋いけれど、滋味あふれる「これぞジャズ」といった内容に、感激したものです。
ミルト・ジャクソンは、「すぐれすぎて、それが当たり前になっちゃって、ありがたがられないアーティスト」の代表といってもよく、おそらく、彼の残した作品に駄作というものはないでしょう。そして、彼の最初期のこの『カルテット』には、彼の原点というべき、説得力のある内容と適切な語数のアドリブ、そして、ソウルフルなフィーリングなど、嫌みのない形で自然に表出されている。自然だからこそ、いつまでたっても古びることのない、名盤に仕上がっている。ピアノ #ホレス・シルヴァー も訥々として悪くない。
いまや、日本版でも何度も何度も再発されているけれど、CD初期にはまったく再発しようとしなかった日本のレコード会社の不信感はワイにはぬぐえない。今でこそ名盤ともてはやされているけれど、本心なのまったくもって疑問に思っておる。
そういったレコード会社の粗製乱造のうすっぺらい再発盤は買い手にとってもむなしいものである。それよりかは、傷だらけの1980年に再発されたOJC盤をいつくしみたい我でありたい哉。
OJCについてほかに買いているサイトを見つけた↓
OJCのミルト・ジャクソン↓
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