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コンプレックスを好きになるために
私は生まれた時から筋肉質。これが私のコンプレックスの1つであった。体調はよく壊すが筋肉と骨は丈夫。年相応でない今でも元気すぎる73歳の父と62歳の母から受け継いだ遺伝。今は100%ではないが、自分の身体が好きになった。その理由はコンプレックスを克服した事と周囲の目を気にしないようにした事。
私のコンンプレックス
しっかり脂肪はあるが、「見た目より体重が重いね」とく言われる筋肉質体質。そしてお尻も大きく、日本のズボンはウエストはぶかぶかなのに、太ももからお尻の間で詰まりがち。たまにふくらはぎが入らないこともある下半身ガッチリ体型。皆、冗談で言うから私も本気には捉えてはいなかったが(内心はもちろん傷ついている)、小学生の頃からずっと学生時代のあだ名は「デブ」「豚」。そして短距離走や体力テストなどで学年1位を取るくらい運動神経も良かったので、「動けるデブ」とか「紅の豚」とも言われていた。そして小学生の卒業式で履いたズボンはお尻がデカすぎて、フロントチャック周りに大量の横線が。これはデブにしかできないシワらしく、母からも「痩せなあかんで」とダイエット指示を出されたことも。思春期になるにつれて、「デブ」と思われる筋肉質な体型をコンプレックスと感じるようになり、自宅で筋トレをしてみたり、コンプレックスを隠す服装を着るようになった。たまにオシャレをして身体のラインが見える服装をすると街中で「太っ!!!」とか「おい!デブ!」など罵声を浴びさせられることも少なくなかった。ちなみに食べ物は大好きなので、食事制限は人生で一度もしたことがない(笑)。そして、いつの間にか姉からは「ブー」と呼ばれるようになった。これは現在進行系で未だに「ブー」呼ばわり。姉は父の遺伝で足が細長く、身長も170cmあるモデル体型だが、腹は出てる。だが、服を着れば分からないので、これはデブ対象ではないらしい。私は姉より体重が多いが、体脂肪率は8%ほど低い。しかし、筋肉質と下半身デブで何をしても太って見えるので「デブ」認定。
しかし、唯一父だけは「デブ」と言わなかった。私の勝手な想像だが、昔体育教師を目指していて、今でも毎日の運動を欠かさない父は私の身体が脂肪まみれではない事を分かっていたから。筋肉質で運動神経も良いことから、よく「お金があればゴルフを習わせたかった」とか「柔道やレスリングやらないか」などよく言ってくれていた。夏は毎週末プールに行ったり、バレー・バトミントンをしたりなど、私の体型を肯定してくれるかのように一緒に運動してくれた。ありがとう!お父さん!!!
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コンプレックスの克服
私がコンプレックスを克服したきっかけはジムに行き始めたこと。大学生で「海外」という世界を知り、欧米ではお尻が大きいことやムチムチが魅力的であることなど日本人の理想体型基準とは真逆であることを知る。そこから、自宅で毎日簡単な筋トレを始める。そして、社会人になりジムを契約。初めてジムに行った瞬間、私はジムの虜になった。ジムの世界では私の体を受け入れてくれるかのような環境とトレーニーたち。筋肉質は良いこと、たくさん食べて運動して増筋するのも大歓迎、女性でもムキムキで良いことなど、まるで私のコンプレックスを解いてくれるかのような世界だった。そこから私は筋トレにハマる。コンプレックスを持っていたお尻も鍛えることでさらに大きくなったが、それが好きになった。そして自分が筋肉質であることにも誇りを持ち始める。今ではジムに行くことは日々の日課となり、コンプレックスを解いた身体から次は自分のなりたい体型を目指すようになる。食べることは今でも好きなので、脂肪が減ることはあまりないがそれも肯定できるようになった。
日本と海外の体型の違い
海外の体型文化を知れたこともコンプレックス克服に繋がった1つの理由である。日本を含め、アジア圏では脂肪も筋肉もない華奢な女性が理想の体型である。女性はもちろん、男性もこのような体型を持つ女性を求めがち。そのため、男性に好かれたいが故に女性は華奢体型を目指し、栄養バランスが偏り、そのせいで十分な運動もできなくなる。そして貧弱化=摂食障害率も高くなっている。ここ数年は戦後以来、栄養摂取量が最低となったデータもあるほど、日本人自体が「しっかり食べて運動すること」が悪というイメージをつけてしまった。反面、欧米ではしっかり食べて運動することは常識である。海外では、医療費が高額なため「自分の身体は自分で守る」という観点から、老若男女問わず積極的に日常に運動を取り入れる人が多い。私の通っているカナダのジムでも小さい子だと小学生から、年寄りだと「大丈夫!?」っていうくらいヨボヨボのおじいちゃんなどトレーニングの年齢層が幅広い。そして驚いたことは、中高生が学校帰りにジムに来ることだ。帰宅部なのかな?グループでジムに来店し皆で楽しそうにトレーニングする。生涯スポーツとして楽しめるトレーニング習慣を学生の頃から身につけれるのは良い環境だなと感じた。そして皆、体型を隠さないトレーニングウェアでインターバルごとに自分の身体をチェックしている。もちろんその姿・体型を批判する人は一人もいない。むしろ互いを褒め合う。個々が鏡に映る自分の体型に誇りを持ち、そして更なる良い身体を目指すためにトレーニングに励む。
最近は日本でもジムやボディメイク産業がやや盛り上がりを見せているが、日本は他国と比べて後進国であるからこそ未だに筋肉質やムチムチを否定する人が多い。またK-POPブームやアニメ文化などにより現実とはほど遠い体型を目にすることが多いため、身体にとって良い体型の概念が崩れている。そしてSNSや加工カメラなどで実際の体型から現実逃避をしたり、他人と比較する頻度が増加し、次から次へとコンプレックスを生み出しているのである。これからのボディメイク産業に更なる期待を持ち、1人でも多くの日本人が自分の体型と見つめ合い、運動こそが健康的な体型を作り、本当の自信を持つことができる事だと自覚し、コンプレックスを克服できる事を願う。
筋肉質というコンプレックスを克服した私だが、コンプレックスは0になった訳ではない。脂肪はまだついているし、胸は小さいし、顔も良くないなど、他人と比較することも多い。しかし、1つでもコンプレックスを好きになったことにより自信を持てるようになった。その理由はこんな体型でもしっかり運動しているという誇り。誰かにどれだけ体型をバカにされても、自分の理想の身体になるために鍛えているマイボディへの自己愛が罵倒を蹴ってくれる。そして自分の着たい服を着て、堂々と外を歩く。以前の私には出来なかったことができるようになった自分を褒めてあげたい。これからもトレーニングに励んで自己成長していきます!読んでくださった皆さんも体型にコンプレックスがあれば、筋トレorしっかりと運動することをおすすめします!絶対自信に繋がるから!
桃田さん。より
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![桃田さん。/今はカナダにいます](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/104476928/profile_2e5f2f26f0346ea76564fae72358b3e6.png?width=600&crop=1:1,smart)