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【2024/10/23】ミュージアムグッズ愛好家の頭の中「積読は私を映す鏡である」⑥
皆さんこんにちは、ミュージアムグッズ愛好家の大澤夏美です!今日は久しぶりにこちら!「積読は私を映す鏡である」をやります。
というのも、私が毎月末行っているやりたいことリスト100の振り返りで、今月は「1万円分本を買う」をやりたいことに挙げたんですよね。
詳しくはこちら↓
で、実際に1万円分買ってみました!少しだけはみ出たのですが、本当に誤差の範囲。今日はその買った本のご紹介記事にしようかなと思います。
購入した本、こちらの5冊です!
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1.『バリ山行』松永K三蔵
2.『正解のない雑談 言葉にできないモヤモヤとの付き合い方』大平一枝
3.『AIを生んだ100のSF』大澤博隆(編:宮本道人/宮本裕人)
4.『ひとりみんぱく』松岡宏大
5.『学生食堂ワンダフルワールド』増田薫
全部今年発売された本ばかり!そう、今年出た気になる本はなるべく今年のうちに読み切りたいのです。
ここからは購入した理由や気になるポイントの紹介をしていますが、1番までは無料で公開します。私が気になることやインスピレーションの話にもなるので、2番以降は有料会員の皆様へ。
もちろん記事単体でも購入可能ですので、ぜひチェックしてみてくださいね。
1.『バリ山行』松永K三蔵
言わずもがな、第171回芥川賞受賞作!話題ですよね。山岳小説であり、会社員小説でもある意欲作。
このタイトルにある「バリ」とは、「バリエーションルート」の略。整備・舗装された登山道から外れ、やぶの中に分け入り、垂直の岩場や滝も進む登山のことを指します。アルパインクライミング、雪山登山、沢登り、山スキー、辺境クライミングなどですね。
山好きの友人にこの本の話をしたら、一発で「あ、バリエーションのことね」と分かってました。さすが。
古くなった建外装修繕を専門とする新田テック建装に、内装リフォーム会社から転職して2年。会社の付き合いを極力避けてきた波多は同僚に誘われるまま六甲山登山に参加する。その後、社内登山グループは正式な登山部となり、波多も親睦を図る目的の気楽な活動をするようになっていたが、職人気質で職場で変人扱いされ孤立しているベテラン社員妻鹿があえて登山路を外れる難易度の高い登山「バリ山行」をしていることを知ると……。
「山は遊びですよ。遊びで死んだら意味ないじゃないですか! 本物の危機は山じゃないですよ。街ですよ! 生活ですよ。妻鹿さんはそれから逃げてるだけじゃないですか!」(本文より抜粋)
会社も人生も山あり谷あり、バリの達人と危険な道行き。圧倒的生の実感を求め、山と人生を重ねて瞑走する純文山岳小説。
これだけ見ると直木賞っぽくエンターテイメントにもできそうだけど、芥川賞なので純文学なんですよね。そこが気になる。
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