不眠症を自力で克服した話
今までの続きになります。
今回は今までの経緯を知らなくてもわかる内容ではありますが、お時間あれば私の難病①から読んでみてください。
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私は、退院後不眠が続いており、主治医から睡眠導入剤を処方してもらい、しばらく飲んでいた。それでも改善されず、薬の種類を変えても変わらなかった。
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そんな時に、ふと図書館で『スタンフォード式最高の睡眠 』(著:西野精治)という本が目に入った。
「そんな方法があれば知りたいけど、本を読むだけで眠れるようになるなら医者いらんやん。」
なんて思いつつも、何ヶ月も不眠が続いていて、身体も不調続き…
正直藁をもつかむ思いで本を読むことにした。
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読んでみると、まず初めに本書のねらいは、「あなたの睡眠を、あなた史上最高にする」と書いてある。
なので、不眠症の人も、普段眠れてはいるが、スッキリしない人も対象にしており、なおかつ最高にしてくれるようだ。
この本はまず、なぜ睡眠は必要なのか、最高の睡眠とはどのような睡眠なのか、最高の睡眠にはこんな効果がある、など睡眠についてわかりやすく説明してくれている。
その中に、最高の睡眠法として、「睡眠のクオリティを上げる3つの体温スイッチ」が書かれている。私はそれらを実際に試してみた。
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《3つの体温スイッチ》
就寝90分前の入浴
足湯に秘められた驚異の熱放散力
体温効果を上げる室温コンディショニング
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ではまず「就寝90分前の入浴」から。
この本では深部体温と皮膚体温という言葉がキーワードになっている。(深部体温とは体の内部の温度のことで、皮膚体温とは手足の温度のことをいう)
眠る時には、深部体温と皮膚体温の差を縮めることが重要だと書かれている。
その効果を発揮できるのが、「就寝90分前の入浴」なのだという。
具体的な方法として、眠りたい時間の約90分前に約40℃のお風呂に15分浸かる、ただそれだけ。
そうすることで、寝る時間にはいい感じに深部体温と皮膚体温の差が縮まり、眠ることができるというものだ。
もし不眠に悩んでいて、私のこの記事を読んでいる方がいれば、騙されたと思ってしばらく続けてみて欲しい。(できたら本を読んだ方が詳しく載っているので、是非)
入浴する時間がない場合についても書かれており、その場合は寝る直前にシャワーに入ることで同じような効果が得られるのだという。(深部体温を上げすぎないので、シャワー直後に寝るとちょうど良い深部体温になっている。)
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また、2の足湯についても深部体温を上げるのに効果的のようだ。
深部体温は一気に上げることで、一気に下がるという性質があり、質のいい睡眠をするためにはこれが重要になっているそうだ。
足湯によって一気に深部体温は上がるが、入浴ほど時間をかけずに深部体温を下げることができるので、多忙な方にはおすすめなのだそうだ。
また、寝る時に靴下を履いたまま寝るのはNG。
深部体温を上げたら、下げなければならず、それだと上手く熱が逃げないので、質のいい睡眠にはならないそうだ。
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そして、もう一つ大事なのが、室温を快適な温度に保つことだ。
寒ければ分厚い布団をかければいい、暑くてもエアコン代が気になって、暑い中寝ているという人は最高の睡眠には程遠いそうだ。
それは実際に私も寝苦しい日は眠りが浅くなるし、寒すぎれば寝付けないから、その通りなのだろう。
自分の快適な室温にするだけで、眠れるようになるのならと、喜んで実行した。
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以上3つの体温スイッチを実践したところ、私は1ヶ月も経たない内に不眠症を克服することができたのだ。
自分でも驚いた。
眠剤を飲んで、色んな種類のものを試しても、効果がなかったのに、「90分前にお風呂に入り、靴下を履かず、快適な室温で眠る」だけで、ぐっすり朝まで眠れるようになったのである。
この話をしても、旦那や母親にはたまたまだと言われるけれど、私はそうじゃないと思っている。
だって、実際にこの方法を試してみてから、眠れるようになったのだから。
しかも、睡眠がきちんととれるだけで、身体の調子がみるみる良くなってきたのだ。
今までの身体の不調は睡眠が原因だということがわかった。
人は眠れないと色んな不調がでる。
まさに私が実体験したことだった。
私も今不眠ではないにしろ、眠りが浅いと感じたり、身体のダルさを感じた時は、この『スタンフォード式最高の睡眠』を読み返し、最近出来ていなかったんじゃないかと振り返るようにしている。
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今日は私が不眠症を自力で克服した方法を綴ってきたが、この体験が私にまた一つ勇気をくれることになった。
きちんと眠れるようになって、生活が人並みにできるようになったことで、難病患者の自分でもこの先、何とか生きていける。
ようやく未来に目を向けることができるようになった。
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次回も、本から学んだこと(栄養から体調を整える)についてお話ししようと思います。
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参考文献
『スタンフォード式最高の睡眠』著:西野精治/サンマーク出版
↑私にとっては神のような本でした。この本を書いていただきありがとうございます。不眠症で悩む人が少しでも減りますように。
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