濃いコーヒーと陽
締め切りの迫ったコラムのチェックをするために
近くのファーストフード店に駆け込んだとある街とある日のお昼すぎ。
年配の女性お二人が入ってきた。
「コーヒー。これな。コーヒー頂戴」などと
ゆっくりすぎるほどのマイペースで注文をしてわいわいとお座りになる。
「これ、朝はよ起きて炊いてきたから」「いやーわるいわぁそんなよぉけもろて」
タッパーウェアに入れたおでんをお裾分けし合っている。
その後はかかりつけの病院の噂話だ。
聞こうとしてではなくとも嫌でも耳に入ってきてとほほほほ、
せやけどこないしてるから元気でおられるのやろうなとも頭の片隅で思いもして、
そんな店内で流れていたのがbacknumberの『新しい恋人達に』だったから「ひゃー」となった。すごい歌詞やなあ。誰の人生だ誰の人生だ誰の人生だ。
「あ、こっちの席あいた。こっちの方が陽ぃあたるからこっち行こう」
「席替えや席替えや」
移動しながらも移動してからもまだ病院の話を言い続けていて健康やなあ。
世の中には訳のわからないことや理不尽な大きいことやどうしたらええかわからんことばかりがあったりでも誰かや皆が優しかったり愛しかったり。せやからわたしも更に感じたい考えたい学びたい。
ファーストフード店のコーヒーはなんだかすごく濃くて濃すぎるほどできっとあまり体によくないのかもしれないがたまには悪くないんかもしれへん。
こういった場所では仕事は進まないようで結構進みもする。
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またひとつあたらしいジャンル? いや近しい?楽しい企画にもすこーし参加させていただくことになり、こちらも今練っています書いています楽しみです。年内にお知らせできるかもです。
勿論普段のいろいろや生きるために書くやつとかも更にぼちぼち加速しながらね。
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構成作家/ライター/エッセイスト、
momoこと中村桃子(桃花舞台)と申します。
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