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小さな独裁者(2017年)【俺か。俺があの映画紹介だ。(こいつ、俺の名前でしかも俺より偉そうにしてる?)】

戦争映画なんだけど。
大戦末期のドイツ軍。
脱走兵は死刑の時代。

ここに今、空軍の脱走兵が。
なんとか逃げ切った先で、
空軍大尉の制服を発見した。
新品である。

たぶん、この制服の持ち主は、
海外にでも逃げることにしたのだろう。
もはや戦争に勝ちはない。
制服はもういらんので、置いていった。

しかし主人公の脱走兵としては、
「これ、使えっぞ」

発想が犯罪者なんだよな。

そしてこいつは空軍大尉の制服を着こみ、
おもむろに、なりきる。
どけおら。将校様のお通りだ。

そこでたまたま歩いていた兵士たちをかき集め、
マッドマックス的な集団を作らせる。
燃料切れの高級車を兵士に引かせたり。

憲兵の問診を階級章で退けたり。
「俺は特別任務で派遣されてきた大尉だ」
とでっち上げる彼は、
行く先々で虐殺と酒池肉林とやりたい放題。

「脱走兵を処刑する」とうそぶき、
勝手に酒を徴発してしまい、パーティもやっちゃう。

収容所に行くと看守をあおっては虐殺を始める。

しかしついに悪行がバレるというか。

「お前、偽物じゃねーか」


ならば逃げるしかない。と思いきや無理なので捕まる。
しかしナチスの裁判所は意外にも軽い判決を出してくれる。
「俺らも若いころはヤンチャだったじゃん」
いや、あの。

まあ、いいよ。

どっちにしろ、お前、戦犯だけどな。


ドイツはこの後すぐ崩壊。
また逃げるのだが・・・

******

戦争映画っていうよりは、
ギャング映画だな。これは。

実話が元にあるらしいけど。
北野武風の映画だった感じがする。
北野監督だったら、もうちょっといじると思うけど。

そういえばヒトラーも裁判所で開き直ったら道が開けたそうな。
しかし歴史は繰り返さなかった。

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