ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ(2021年)【映画感想だってがんばってる。でも猫だし。ジャンプするのスキ!】
ヴィクトリア時代のイギリス。
猫を描いたことで有名になった画家。
猫の絵といっても新聞の挿絵が主体なので、
大衆画家です。
この人は晩年に統合失調症になり(異論あり)
猫の絵がだんだんおかしくなってくるというタイムラプス的な紹介をされて、現代ネット社会で一気に思い出されました。
この人以前は、猫はペットとして知られておらず「ペットと言えば犬だろ」と言われてたそうですが、一気に猫人気が沸騰しネコノミクスが地上に爆誕した契機となった人物です。
原題は、エレクトリカル・ライフ・オブ・ルイスウェイン。
電気という名前がついているように、電気が世の中に出始めたころでして、最初は発明家になって特許を取ることを目的にしていました。
多趣味で数ある技能のひとつが圧倒的な速度で絵を描くこと。
父が亡くなり、稼ぎ手に成れる男子は自分ひとり。
ヴィクトリア時代なので女性の就職先は嫁ぎ先を見つけることだけです。
稼ぎ手は基本男子だけ。
(もっと下の階級なら女中さんとか、あるいは・・・家庭教師をやる女性もいるのですが、ウェイン家は腐ってもブルジョア階級。良いとこのお嬢さんにはできません)
正直、最初から発達障害というか、思い込んだその先に暴走しちゃいがちで、しっかり者の家長は妹の方でした。
しかし妹は他に3人いるので、彼女たちが嫁ぐための原資を稼ぐ必要がルイスウェイン氏には課せられるわけです。
自由奔放なルイス氏はやらかすたびに妹に叱られ、ため息をつかれたり、難詰されたりしているところに、
下の妹たちのための家庭教師がやってきます。
この人が奥さんになる人ですね。
ウェイン家はいちおうブルジョア階級なので、身分違いということで反対されますが、ルイス氏は押し切ります。
ただ幸福な結婚生活は短く、彼女は病でこの世を去り・・・
そしてルイス氏の長い午後が始まります。
猫絵がヒットして、空前の猫画家としてスターダムに昇りつめていきます。
心の空白を埋めるように。
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本作はメルヘンな演出が多くて、
キラキラと画面が光ったり、
猫の鳴き声に字幕がついたり(つまり喋ってる)
女性ウケしそうな方向性なので、カップルで視聴するのもありかも。
いやぁ。あの、結構、泣けます。
涙腺のトレーニングにはうってつけかもしれません。
気がついたらメデューサになっていたりしないために、
定期的に涙腺の訓練をするのも必要です。
私は歴史映画枠として視聴しました。
19世紀後半から第一次大戦、戦後についての英国社会がざらっと描写されてます。ちょこっとアメリカも出てきます。
いやあ、人生って映画ですよね。
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