惑星9の休日(著:町田洋)【「あの、読書紹介って、いつまでするんですか?」「ふふっ、いつまでかな?」「お兄さんはなぜ独身なんですか?」「今の関係あった?」】
アート系マンガ。一冊完結短編集。
短編集は良いです。
ほとんどのマンガ作品は大河ドラマ的に売れる限りどこまでも続くので、
ついていけなくなることが良くあります。特に名作ほど。
しかし短編集は簡単に読み切れる。
時間のない人の味方。
しかしながら、ジャンプ読切短編集みたいなのは、パターンが決まっているので、よほどの作品を別にすれば飽きてくるという欠点があります。
そこでアート系。
アート系は、分かりやすくありません(ほんとか?)
というか逆に言うと、色んな読み方ができます。
たわいもない話なんですが、後で再読したくなる。
シンプルな線でシンプルな脚本。
いや、わかりやすいなこれ。
これだけではなんなので、表題作を少し解説しましょう。
惑星9は地軸の傾きがゼロなので北極部分とかには永久影ができます。
昔、永久影が無かった時代。
ここには町がありました。
永久影が出来た結果、そこは凍りつき(ツッコミはナシですよ)
町も人も凍りつきました。
主人公の男が、そこで凍りついた女性をいつも眺めに来ています。
かつて影の中の女性に恋をした男がその女性を引き上げたところ、
女性は光を浴びた途端、砂になって崩れてしまいました。
凍りついた人々を救うことはできません。見ているだけ。
さて主人公の男は腕時計の電池が早く切れるので、
いつも時計屋に来ています。
彼が来ているときだけ店番をしている女の子がいるのですが、
その子は微妙に影の女性に似ています。
というわけです。
期待するほどこの後すごい展開ではないのですが、
後で思い出せる感じの話です。
ではでは。
休日に働くみたいなことはあかんですよ。休みましょう。
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