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哲学用語辞典(著:田中正人、編集監修:斎藤哲也)【読書紹介とは、どの先生の使われてる言葉ですか?】

発掘本。
本棚からではない。
うずたかく摩天楼となった床に直置きのツンドク再開発高層ビル群が、
突如として倒壊。その際に最下層の方から発見されたのだ。
決して昔の本ではない。
数年前である。人類の進歩は速い。

しかし私は、
「もう一冊、ピンクの本があったはずだが」
と思い出したが、そちらはまだ発見されていない。

現段階で我々の成果を発表したいと思う。

文字通り、哲学で使う用語を、簡単にイラスト付き。
説明した現代カイセツ本だ。
小難しさを徹底して排除しているので、
小学5年生にも人類の哲学ミームが全体的に俯瞰できるようになっている。

一例を上げよう。

***

ドクサ。
五感から入ってきたありのままの情報。
エピステーメー。
入手した情報から類推した一般化知識。

語っている人はプラトンですね。

(あとでフーコーもエピステーメーを語りますが別の意味です)

シニフィアンとシニフィエ。
シニフィエは存在そのもので、
シニフィアンは、それに与えた名詞。

例として、
日本語には蝶と蛾という二つの言葉がありますけど、
フランス語ではパピヨンという言葉しかないので、
日本語ではシニフィアンが2つ。フランス語では1つ。

語っている人はソシュールですね。

***

ハイデガーの「世人」
レヴィナスの「イリヤ」
アリストテレスの「テオリヤ」
ニーチェの「ルサンチマン」
フーコーの「生の権力」
(伊藤計劃の「ハーモニー」読んでればあれか、ってわかるけど)

***

という感じで、
おそらく一度も読むことが無いであろう哲学者の、
決めゼリフ的専門用語が大体は網羅されています。

ニーチェとかは読んだことある、というか、
飲茶さんの本で知ったというくらいですが、

読んだことのない哲学のネタ知識は。
こういう網羅版イラスト本でもないと簡単には身につかないので。

小学5年生のお子さんがこの本を読めば、
親御さんを論破できること疑いなしです。

これでもう、論破完了! とか煽られずに済むぞ!
がんばろう人類。

***

そして私はこの文章を書いた後、
この本をまた床に置いたのだった。

再び始まるのだ。
(道理で一番下にあると思った)

まあ、哲学本は続編があるので、すべてではないですよ。
ツンドク都市の歴史はもっと長い。




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