UQホルダー(完結全28巻)【こうなったらマンガ感想も一肌脱ぐしかねえっ。ガを取ってマン感想にしたぜ!(やめんかばかもの!)】
健康的エロ作品を描くマンガ家として有名な赤松先生の作品「魔法先生ネギま」の公式続編というか、スピンオフ的な作品となります。
スピンオフといっても全28巻ですが。
アニメ化もされているようですが、よくわかりません。
赤松先生、なぜか国会議員に転職されてしまいました。しばらくは戻ってこられないでしょう。表現の自由のため頑張ってください。
さて健康的エロ作品とは何か?
要するに脈絡なくエロいシーンが出てくる少年マンガ、そしてバランスを取るかのようになぜか健全なメインストーリーという、我らがHENTAI JAPANを代表するカテゴリです。
当初「ネギま」は、ヒロインを31人一挙に投入するという、ハーレム系の中で最も無茶な増員を行ったことで物議をかもしました。
こんなんでヒロインひとりひとり丁寧に描けないだろ?
(描きました)
ただメインストーリーもきちんと膨らませることに成功。
少年大河ドラマとしても丁寧に作りこまれています。
打ち切りの対極にある興奮、じゃなかった幸運な作品でしたね。
また同作品は、エロのみならず、バトルマンガでもあります。
これ重要でした。
少年マンガの王道です。
ところで、なぜかアニメ版が黒歴史らしいんですよね。
なんでも、メインヒロインを死なせちゃったみたい。
もちろん「ネギま」原作ではハッピートゥルーエンドとして完結しておりましたよ。
それでですね。
もし原作で、メインヒロインが行方不明になってしまうバッドエンドルートになったら、その後の世界はどうなってしまうのか?
という、パラレルワールドの話。
を原作者が本気で描いてみた。
そうです。
これは前作メインヒロインがいなくなった別のB世界線の話。
それが本作「UQホルダー」の舞台設定となっております。
しかも、作中の真ん中辺で、
完全ハッピーエンドだったA世界線(ネギま正規エンド)のことを教えてもらえるというイベントが起こります。
もちろん赤松キャラはそれでクヨクヨするようなことは、ありませんでしたけどね。
(精神的にも健康です)
一部では「ネギま2」だ、という意見もあったようですが、まったくそんなことはありませんでした。
B世界線においては「ネギま」はアンハッピーな結末で終わっているのですから。
この世界線においては、とにかく辛いことが多めです。
もうこの二つの世界線がリンクしてくるあたり、赤松先生は時代の最先端をすぐ取り入れちゃいますね。
コロナ時代になると作中までも謎の病原体でえらいこっちゃになります。
最新ニュースを作品に投影しすぎですよ先生。
(去年まで続いていたらぜったいに作中で大戦勃発してた。そんで超鈴音の出番が増えてた)
そして、今作においてのメインヒロインは、
前作において幼女兼年増の頼れるおねーさんを演じていたエヴァンジェリンという、不死の吸血鬼さんが、新しいメインヒロインに昇格してます。
大出世です。
さらに主要登場人物のほとんどが、なんらかの不老不死。
「UQホルダー」のUQとはそういう意味です。
当然ながら、自爆前提の攻撃を平然と実行できてしまう強さ。
殺されても死なないのでどこまでも継続するバトル。
バトルマンガとしても、ハードルを上げてきています。
そして不老不死だからこそ実行できる、ある特殊イベント。
ちょっと想像してみてください。
あなたが原作者だとして、不老不死のキャラを使ってたら、どういう作中イベントを起こすのが効果的か?
ヒント:夜明けのヴァンパイア
もちろんB世界線も、最終的にはパーフェクトハッピーエンドになりましたとも。
ずいぶんと回り道をしたけど。
それにしても、前作以上にきつめの話をぶっこんで来ているのに、
相変わらずの健康的な楽天さ、
明けない夜は無いのさと言わんばかりの先天的な明るさ、
それらはこの先生の作品すべてに共通する特徴でしょう。
ダウナーな話がないわけじゃないのに、というか、前作と比べると断然暗いエピソードが多めなのですが、やっぱり明るさでぶっ飛ばしちゃうんですね。
しかもそれが不自然じゃない。
そういう作風なんです。
こりゃ治らん。
なんでこんなに明るい話なんだろ?
フシギだよなあ。
どんなに周囲が暗くしようとしても、なぜかハッピーエンドになるんだよなあ。
そんな作品。
あ、あとネギまは完全にハーレム系でしたが、今回は男性比率が上がっているので、イケメンの方もそろっているようです。恋愛シチュは主人公だけですが。
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