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南極点のピアピア動画(著:野尻抱介)【温暖化問題か「とりあえずミクたんを」貧困問題「ミクが」読書紹介「おれが」あっ】

ピアピア動画  = ニコニコ動画
小隅レイ    = 初音ミク
ハミングマート = ファミリーマート
亞北リン    = 鏡音りん?

という感じで、初音ミクさんが大活躍するSF短編小説集。
作中ではミクさんではなく、レイさんになっていますけど。
我らがファミマも大活躍します。

ただボーカロイドという名称はそのまま使っているみたいです。
あと実在する人物で本名ままで出てくる人が若干いますが。
津田大介さん、なぜ実名なんだ?

******

この小説はハードSFでして。
技術志向というか技術に関する説明が、いずれの話でも中心となります。
そこに常にミクさんがかぶって来る。

最初のうちは普通のボカロとして、登場人物の近未来ハードSF冒険譚とか、
近未来ハードSF恋愛譚を盛り上げてくれるだけなんですが、
やがてミクさんはクジラとの異種族会話に担ぎ出され、
あまつさえ宇宙からやってきた宇宙AIとも交流してしまい、

宇宙AIは他の星の知生体と交流するべく深海に眠っていた探査機知生体です。
さらに人類と交流するために適当なアバターを量産し始めたのですが、
モデルに選んだのが・・・

ちょ、ちょっとネタバレすぎたか。
ネタバレタグをつけますね。

最終的にファーストコンタクトSFになってしまいました。
当然ながら、これら技術の中心に常に初音ミクさんが詰まっているわけです。
(作中では小隅レイ)

まあ初音ミクさんが登場して間もないころのSFなので、出てくる曲も初期のものですが。

野尻先生がやっているので、細部は技術的な事柄がみっちり詰まっていて、ちゃんと科学技術してます。
ちゃんとハードSFしてますね。むしろそっちが本命のはずです。

というわけで、最初から最後まで、最終的には地球全域にまで、
初音ミクさんがギュー詰まっているというSF小説の紹介でした。

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