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rakugaki_50「美術館へ行こう!【東京編】森アーツセンターギャラリー/森美術館」


森アーツセンターギャラリー/森美術館

私には「美術鑑賞」という唯一の趣味があります。
その「趣味」にもブームがありまして、第一次ブームが1985年~1987年。
第二次ブームが2009年~2018年。
第一次ブームの1987年から第二次ブームがはじまる2009年まで20年以上の月日が経っていますが、その間にも何回かは美術観賞をしています。
ただ「ブーム」の期間は、集中的に「美術館」に出かけているので「ブーム」なんですね。
このブログでは、私の大好きな「美術館」に出かけて、観賞した「美術展」の感想とともに、「美術館」の魅力が一緒に伝えられればなぁと思っています。

「森アーツセンターギャラリー」は東京都港区六本木6丁目の六本木ヒルズ森タワー52階、「森美術館」は53階に、2003年10月に開館しました。
この53階というのは地上約230mの場所にあり、建物内の展示空間としては日本最高所に位置するそうです。
私の現存する記録の中で、現在まで「森アーツセンターギャラリー/森美術館」の企画展に出かけたのは5回です。
これは今まで鑑賞してきた「森アーツセンターギャラリー/森美術館」の感想ブログとなります。


1)2010年4/17-6/20「ボストン美術館展 西洋絵画の巨匠たち」

ボストン美術館展 西洋絵画の巨匠たち

雨降りです。
ザーザー降ってます。
昨日との温度差が15度以上違うとか違わないとか・・・。
どうなってるんでしょうね、最近の天気。

今回の美術展を知ったのはもう3ヶ月前(ぐらい?確か?)。
まだかまだかと随分楽しみに待っていました。
六本木ヒルズには何度も来ましたが、森アーツセンターギャラリー(長い)に入ったのは初めてです。
チケットを購入し近未来的?な自動ドアを抜け、52階までエレベーターで上がります。
美術館の入口横が展望台ですが(展望台は1回入ったことがあります)、今日のこの天気では・・・ね。
雨降りなので折り畳み傘を持っていたんですが、入口で「鞄に入れて下さい」と言われました。
あいにく財布と携帯で一杯になるミニバッグ。
入ってすぐ近く、音声ガイドを貸し出している後ろにあるロッカーに入れることに。
え?100円がない。
また出て両替して貰い、再びロッカーへ。
出足、まごつきました。

今回の美術展、凄い謳い文句(古い?フレーズ)です。
「名画のフルコース。つづきは六本木ヒルズで。」
それもそのはず、巨匠のオンパレードです。
エル・グレコ、ベラスケス、ヴァン・ダイク、レンブラント、コロー、ミレー、モネ、ドガ、セザンヌ、ゴッホ、ルノワール、ピカソ、マティスなど目が回る方々の揃い踏み。
本当にこんな夢のような美術展があるんでしょうか??

美術展はこれら16世紀から20世紀にわたる名画を年代順に追うのではなく、8つのテーマ(風景画、肖像画、宗教画など)に分けて展示していました。鑑賞が進む程に、あれ?が増えていきます。
そりゃそうですよね。
これだけの人数を揃えたら、1人の巨匠につき1~2点の作品しかありません(モネは別格です。なにせモネのテーマで1区画ありましたから)。
なんだか幕ノ内弁当のような美術展でした。
確かに時代を越えてテーマで揃えるのも面白かったです。
ベラスケスの肖像画の横にベラスケスを参考にしたマネの肖像画がきていたり・・・。
でも・・・思い入れが出来ないんですよね。
なにせモネ以外、1人1~2作品なんで。
時代が違う絵をテーマで切っているのでそういう面白みはあるんですが・・・やっぱりその時代の空気に浸りたいというか、その画家の生き様に浸りたいというか・・・。

う~ん、せっかくの巨匠たちの名画ですが、私には勿体ないようです。
期待し過ぎは、やはり要注意。
そしてこの天気も、精神になんらかの影響を与えていると思われますので、今回は複数の要因からイマイチな美術鑑賞となってしまいました。
決して絵は悪くありませんので(当たり前か)。


2)2013年3/9-5/19「ミュシャ財団秘蔵 ミュシャ展 パリの夢 モラヴィアの祈り」

ミュシャ財団秘蔵 ミュシャ展 パリの夢 モラヴィアの祈り

森アーツセンターギャラリーはほぼ3年振り。
3年前の今頃に行った「ボストン美術館展」以来で、かなりごふさたな美術館です。
もともと行く予定のなかったミュシャ展。
何やら評判の良い美術展ということもあり、これは行かねばと今日に至りました。
今週末は大荒れの天候予定。
いつもは午後、ゆったりした時間に出るのですが、全て繰り上げ午前中に築地で食べ歩きしお昼には美術館に出かけました。

アルフォンス・ミュシャは、19世紀末の画家で、アール・ヌーヴォー様式の巨匠です。
今回の美術展は質・量ともに、見応えがあるという情報を得てはいたのですが確かに納得!
ポスターに油彩、パステル、素描、立体物、写真など240点もの作品数です。
いや、見応えがありますが、こりゃ図録を買って後でゆっくり見ようという気になりました。

この美術展はこの後、6月から新潟県立万代島美術館、10月から愛媛県美術館、2014年1月から宮城県美術館、4月から北海道道立近代美術館と日本中をキャラバンするようです。


3)2013年4/26-9/1「六本木ヒルズ・森美術館10周年記念展 LOVE展 アートにみる愛のかたち シャガールから草間彌生、初音ミクまで」

六本木ヒルズ・森美術館10周年記念展 LOVE展 アートにみる愛のかたち シャガールから草間彌生、初音ミクまで

凄い人混みだなぁと思ったら、大半は昨日から始まった、ハリーポッター展への入場者。
私が入ろうとしているのはLOVE展。
カップル率が高そうな美術展だと思っていましたが、やっぱり多い(笑)
無料だし音声ガイドを借りて鑑賞します。

本展は平面から立体から映像からマシーン(笑)まで、本当に幅広くあの手この手で「愛」を語ります。
もう、凄いですよ。
何でもあり(笑)

森美術館は10周年を記念して、この「愛」というテーマを掲げ、美術史を彩る名作や意欲的な新作を含む約200点を通して、愛のかたちを探ります。
恋愛から始まり、家族愛、人類愛へ広がる愛のかたち。
ときに憎しみや嫉妬にもつながる愛の複雑さ。
また、あらゆる対立を超越する愛の力。さらにはインターネット社会における新たな絆など、愛の諸相を描く名作を紹介します。

油絵ではマルク・シャガールやルネ・マグリットなど。
彫刻ではオーギュスト・ロダン。
オブジェは多数、映像も多数。
ジョン・レノン&オノ・ヨーコの有名なベッド・ピースの映像も流れています。
写真は「浅田家シリーズ」がバカバカしくも楽しい!
家族でいろんな職業になりきって、いろんなシーンを演じているんですね(笑)
マシーンはですね、アームロボットの先にモニターがついているやつ。
スイッチを押すと、ウィーンとスイッチを押した人の前にそのモニターを向けます。
で「愛」とか「結婚」とかキーワードを話しかけると、そのキーワードを元に歌いだすんです。
即興、作詞作曲!
声は「やくしまるえつこ」というボーカルの声で生成されているらしいです。
草間彌生の部屋は撮影OK。

草間彌生の部屋

相変わらずの水玉っぷり!

最後は初音ミク。
何故、初音ミク?
多くのアーティストに愛されて、世界的アイドルに育ったからか?
など、考えながらミクっと映像を堪能し美術展を出ました。
眺めの良い展望を楽しみながら出口に向かいます。
その途中、初音ミクカフェなるものがあります。

ミクカフェ

う~ん、何だか初音ミクが秋葉原では飽き足らず、六本木もジャックしようとしているような。


4)2013年10/12-2014年1/5「スヌーピー展 しあわせは、きみをもっと知ること。」

スヌーピー展 しあわせは、きみをもっと知ること。

うぎゃあ~。
スヌーピー、カワイイよ~!
チャーリー・ブラウンもカワイイよ~。

ということで、チケットは購入済み。
MOEやら芸術新潮やら、特集雑誌を読みながら観に行く日を楽しみにしていました。
こちらも土曜日に、乃木坂の国立新美術館の鑑賞後、六本木に向かいました。
森アーツセンターギャラリーです。

マジか?マジか?
メチャクチャ行列が出来ています。うぎゃぁ、やはり凄い人気!
20分程並んだ気がします。

本展は、スヌーピーやチャーリー・ブラウンで知られる、20世紀のアメリカを代表する新聞連載漫画「ピーナッツ(PEANUTS)」の世界を紹介する展覧会です。
アメリカのチャールズ・M・シュルツ美術館が所蔵する原画から厳選した約100点を日本初公開するほか、作者シュルツ氏のこども時代から「ピーナッツ」誕生前夜にわたる、写真やスケッチ、初期作品「リル・フォークス」の原画など、とても貴重な資料なども展示されるそうです。
その上、創作に取り組んだスタジオを再現したり、シュルツ氏が「ピーナッツ」を描く貴重な映像も上映。
「ピーナッツ」創作の秘密にも迫るそうです。
アニメーション、ビンテージ・グッズなども数多く展示。
スヌーピーやピーナッツの世界をもっともっと知って、存分に堪能できる「かつてない」決定版の展覧会だそうです。

原画の雰囲気を生かしたアイテムから、ブランドやアーティストとのコラボ商品など、“かつてない”オリジナルグッズも販売されるとか。
ううっ、これは耐えられるのか?
堪えられるのか?
いや、もう、無理!
絶対無理!
混んでいるのもありましたが、陳列の手法にちょっと難有りでしたね。
展示している壁面と、通路側に設けられた陳列台との間が狭いので、人が溜まっていました。
そして一番難有りは!
もちろんグッズ売場です!
もう、あんなの買わずにはいられなくなるじゃないですか!
想像以上に散財してしまいました。

グッズたち

あ~、可愛すぎる~。


5)2016年1/14-3/31「フェルメールとレンブラント 17世紀オランダ黄金時代の巨匠たち展」

フェルメールとレンブラント 17世紀オランダ黄金時代の巨匠たち展

忘れもしない昨年の12月30日に、京都市美術館に観に行ったら、何と!休館日だったという(泣)
今回、雨降りという生憎の天気ではありますが、森アーツセンターギャラリーでリベンジさせていただきます。
森アーツセンターギャラリーは、2013年10月に観た「スヌーピー展 しあわせは、きみをもっと知ること。」以来です。

17世紀はオランダ黄金時代、オランダは歴史上稀にみる発展の最中にありました。
1560年代に始まるスペイン支配からの独立戦争に伴い経済が急成長。
17世紀はまた、新たな芸術文化が発展。
絵画は一般市民の手に入るような大きさや価格でも出回っていました。
当時の海外からの訪問者は、オランダのごく一般の家庭にさえも多くの絵が飾られているのに驚いたといいます。この時代に活躍した画家たちの中には、「光の画家」として知られるヨハネス・フェルメールや独特な発想、技法と構図で人気を得たレンブラント・ファン・レインなど、私も大好きな画家の名前があります。

本展覧会では、約60 点の作品を通して、オランダ黄金時代と当時活躍した画家たちを紹介するものです。
フェルメール、レンブラントと並び、フランス・ハルス、ピーテル・デ・ホーホなど、黄金時代を彩った様々な画家たちの作品によって、当時の文化と人々の生活がよみがえるものです。
ニューヨークのメトロポリタン美術館、ロンドン・ナショナル・ギャラリー、アムステルダム国立美術館を中心に個人蔵の作品も加えて展示しています。
中でもメトロポリタン美術館の傑作、フェルメールの《水差しを持つ女》とレンブラントの《ベローナ》は日本初公開作品だそうです。
う~ん、楽しみですね。

入った途端、ヘンドリック・ホルツィウス《苦悩するキリスト》の隆々とした逞しいキリストに引き込まれ、当時の農家の風俗画や風景、静物画、肖像画と誘われていきます。
思ったより人が入っていますが、雨降りが幸いしたのか目玉であるフェルメールの《水差しを持つ女》やレンブラントの《ベローナ》の前も、さほど混雑することもなく近くで鑑賞することができました。
今回の美術展で心動かされた作品は、もちろん目玉作品もそうなのですが、ヘラルト・ダウの《窓際でランプを持つ少女(好奇心の寓意)》とヤン・リーフェンスの《読者する老女》でしょうか。

この美術展は3月末まで開催の後、4月6日から福島県立美術館に巡回予定です。


以上、森アーツセンターギャラリーと森美術館の美術鑑賞でした。
rakugaki_45で展望力が高いと評した損保ジャパンより、高さでは優っています。
森アーツセンターギャラリーと同じ52階には展望台もあります。
展望と美術鑑賞と六本木ヒルズでのショッピングやお食事を兼ねたい方にはオススメの美術館ですね。

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