シリアルエクスペリメント・レイン(1998年)【ィィィィィンンンン。ムォォォォォォンン。「無音じゃ何のアニメ紹介か、わかんないよ」いや、これは東京名物BEEP音で】
90年代の日本が誇るカルトアニメ。
深夜枠で唐突に放送されてた作品だけど、
海外とかでカルト的名作とされたらしい。
(日本でも)
実はこれ、
原作があるというか、
2作目である。
1作目はこいつ。
プレイステーションゲームで出た作品なんだけど、
ガチの鬱ゲーだったらしい。
(そして売れなかったのでSSRコレクトアイテム)
まあ3行でまとめると、
ひとりの少女が現実に耐えられなくなって、
この世界を越えたものになるべく、
おかしな結末に向かってしまうというもの。
そして、アニメ版はそのあとに作られた後日談エピソードである。
(まあ企画時点ではそうだったらしい。しかし発表された順序は)
もうお分かりであろうか?
ここから先はガチのネタバレを含んでいこうと思う。
そうしないとこの作品を紹介することはできない。
ゲーム版(第1作)において、
主人公レインちゃんは、
現実に嫌気がさして、
この世を越えたものにならんとして、
世間的には死を遂げた。
しかし、その後、レインちゃんは普通に学校に通っているのである。
(ここはもうアニメ版)
そしてどうも「この世を越えたものになるという」計画を完遂した、かつての自分を覚えていない。
ここから導き出される考察は、
この世を越えたものを生み出すことに成功はしたもの、
それは第1のレインちゃんではなかった。
ということである。
ま、他人の受け売り考察なんだけど。
えーと、誰の考察だったけな。
***
さてアニメ版である。
何度も言うが、これは続編の世界である。
第2のレインちゃんは、第1のレインちゃんと連続性が無い。
だから、第2のレインちゃんは自分のことをただの女子中学生だと思っている。
(ここで第1のレインちゃんはどうなった?とかいう野暮な質問は無しである。そんなん決まっているであろう)
ともあれ。
ここで次にこの人の考察をつぎはぎしたい。
と思ったら、記事が見当たらないので、
仕方ない。私の文章で再現する。
リアルワールドとワイヤードの関係性である。
リアルワールドは文字通りこの現実世界。
ワイヤードとは、まあネット世界のことである。
(作中ではインターネットではなく、ワイヤードと呼ばれている)
リアルワールドには神は存在せず、概念という形でしか認識できないが、
ワイヤードにおいては、概念を実在化させることが出来る。
実際にアニメ作中においては、神の実在を巡る争いや発言が多々出てくる。
ただこのワイヤード、ユングの集合無意識の話とつながってくる。
つまり別に科学技術なんてない頃から、真のワイヤードが存在するんじゃないの?
という話になってくる。それはつまり・・・
そういったことに第2のレインちゃんは、
最初はただただ巻き込まれているだけなのだが。
次第に自分こそは 「ワイヤードにおける実在化された超越的概念」 であるということに気づき始める。そうなのだ。
これは神さまの幼少時代を扱ったアニメ作品なんだ。
あ、記事発見しました、この人です。
↑ こういう考察もあります。
・・・というのが、この作品における主要な考察である。
私もリアタイで観たことあるが、そんな奥深さには気づけなかった。
レインちゃん、イメージ的にはこの人に近いかと思うんだ。
さて。
このキャラデザをやっている漫画家さんの次のヒット作がこれ。
これも考察が美味しい作品である。
考察から興味を持って、入ってきてもアリなんじゃないだろうか。
(第1のレインちゃんのその後を観たい方は灰羽連盟へGOだ)
****
さてと。
じゃあ本日の主題に行く。
なんでこいつがカルト的名作として海外でウケたのかというと、
ネットギークと、キリスト教神学が、
日本アニメという触媒によって夢結合したからである。
これは萌えである。
全米のネットギークたちは狂喜乱舞した。
そこらへんが裏事情なんだけど。
しかしこれは、
行間を読むアニメである。
こんな考察はわからなくても楽しめる。
楽しめるというか、語り掛けてくるものがある。
そうだ。
もしかしたら、私たちも・・・
(救世主だとちょっとランク低いか)
まだこの話は続く。
そして、そこから導き出される解答は・・・
あなたがまだ目覚めていないのならば、死ぬには早すぎる。
ということなんじゃないかと、個人的には思ってる。
なにせこの話は総じて、暗い雰囲気が続くのだ。
しかし最後に何か光を見させようとする。
**なお、死ぬほど余計なおまけ。
スピリチュアル的に余計な妄想を語ると、
第1のレインちゃん
↓
灰羽のラッカ
↓
リューシカリューシカのリューシカ
という輪廻リサイクルになっていると思うんだ。
本当に前世が何だったのかって、くだらない話だよな。
関係なかったわ。
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