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君がくれるまずい飴(著:冬虫カイコ)【お姉ちゃん、読む前にマンガ感想はいらないって、いつもいってるでしょ。なんでそんなことするの? お母さんにそっくりよ】
短編マンガ集。一巻完結。
少女マンガの枠なのか、
ほろ苦い少女ものばかりです。
少女たちの醜悪な内面を映し出すその描写は、
もはや、むしろ醜さが美しいと感じるレベル。
ちょっとした傷痕をソウルに残します。
この痛み。まだ少しだけ感じていたい。
こういう作品が日本のソフトパワーを下支えしているんですね。
どこかの外国人にうっかり読ませてみたい。
という系の作品です。
マンガなのですぐ終わっちゃいますけど、少しだけ分厚いマンガです。
↓ 読書メーターより他の人の感想。
***
ハッピーエンドからは決して得られないものがある。
私見、ハッピーエンドは、まあ肉とかスイーツです。
それに対して自分の中の醜さや悪。
そうしたものを直視する作品は、
ビタミンCみたいなもので、
心のコレステロールとかを正常値に戻してくれます。
なんとなくそういう感じがするし、
ビタミンCに共感を感じることで自動的に謙虚さも身につく。
しかも噛めば噛むほど味わい深い。
一方、肉料理は気がつくと傲慢になってしまいます。
その時は美味しいけどね。
ビタミンCを取って、謙虚になると、
自分や他人に優しくなれます。
主人公がゲスなら、悪役は無色透明の存在にはなりません。
もちろん主人公もフルカラーです。
もっともそれで本当に不味い料理だったらお話になりませんけど、
これは苦みをアクセントにして美味しい焼きピーマンに調理している。
焼きピーマンはまずいを通り越して美味い。
いいじゃないですか。
こういうのを本棚の一番手前に置いておけばいいんです。
即効性はないですが。
美しい物語ばかりじゃ美しくなれないよ。
↓ コミックシーモアよりネット版掲載。
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