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軍装・服飾史カラー図鑑(服飾イラスト図鑑)【読書感想だ!世界制服だ!むかしのおにーさんだ!わっしょい!】

今回はネタバレしなくて済むぞ。
なんといってもイラスト画集だからね。

というわけで、世界軍装の歴史をまとめた本となります。
今でこそ戦闘服とは地味なものですが、
かつては必要以上にド派手でした。
女はドレス、男は軍服、みたいな。
なぜ西洋の軍服はあんなにド派手なのか?
いや日本だって戦国末期の当世具足や新選組などはド派手ですが。

ローマ帝国の甲冑からはじまり、
ヨーロッパ中世
ドイツ騎士団
オスマントルコ・イェニチェリ服
ドイツ・ランツクネヒト
ポーランド・有翼騎士団(フサリア)
フランス三銃士のカソック
ルイ14世の乙女チック宮廷服
ルイ14世のバロック軍装
ジャン・バール提督
ロココ軍装
ナポレオンのグランダルメ
ナポレオンの制服
ナポレオンの元帥
ロイヤルネイビー
コートレッド(英国陸軍)
ルースカヤアーミヤ1812
プロイセンのプルシアンブルー制服
リヒトホーフェンの飛行兵将校制服
ナチスドイツ陸軍制服
ナチスドイツ親衛隊制服
スコットランドガーズ
ボー・ブランメル
帝国陸軍
アメリカ陸軍航空隊
エトセトラ・・・

列挙するだけでは芸がないのでいくつか例を出しましょう。

ルイ14世の乙女チック宮廷服
なんじゃそりゃ???

注記:これはちょっとリンクが貼れませんでした。

当時、レースというものが流行っていて、王侯貴族がこぞって身に着ける文化があったのです。もちろん裕福な人だけ。
なんですがこの時代の男性服。
リボン、レース、スカート、ハイヒール。
ラングラーブ、プールボワン。
70年代の少女マンガみたいな服ですが。
こういうのはメンズのドレスコードだったのですね。

やがてルイ14世が戦争を始めるようになると、より実用的なバロック服の時代が来るのですが。
バロック時代とロココ時代の服はよく似ています。
バロック時代の服をアレンジしたのがロココ時代の服になります。
ベルばらの服ですね。

こんな感じの服。

もういっちょ。
三銃士のカソック。
ナチス親衛隊の黒服。
これら、メディアへの露出が極めて多いのですが、実は着用期間は非常に短く、あっという間に消えてしまった服装です。
ちなみに三銃士が現役の頃にはカソックなんてなかったのだとか。

注記:カソックの画像がうまく出ません。

親衛隊は、開戦後はグレーの制服に着替えてしまいます。
戦争映画に出てくるのは基本こっちしかないはず。
(戦時中に黒服を着ているのは占領地の補助親衛隊みたいな連中で、本物のSSは黒を着てないはずなのです)

例えば上のマンガで、主人公アドルフ・カウフマンSS少尉は1944年ころ、黒服姿で登場するシーンがあるのですが、本当ならグレー制服を着ているはず。
現在だったら考証が入って正確に描かれるのでしょうが。

ポーランド有翼騎士団(フサリア)は、巨大な羽を背中につけています。
織田信長の黒母衣衆・赤母衣衆みたいな感じです。
400年くらい前は武装に巨大なギミックがリアルについていたのだ。
いけるぞ!こんなん俺たちでもやれっぞ!

注記:やはりリンク絵が貼れない。

ランツクネヒトはクジャクみたいな恰好をしています。
こんなんで戦場を戦うとか。時代的にはベルセルクのガッツとか出てきてもいい感じなんですが。まあランツクネヒトは銃使いですからね。ちょっと違うか。

ボー・ブランメルという人は、1810年代の英国紳士。
伊達者で有名で、スーツスタイルの基礎を図らずも決めてしまった人です。
いわくスーツは引き算の美学。(???)
以降、スーツは余計な装飾が減っていきます。

こういうの好きです。
これに各国の民族衣装っぽいのも加えると、恐ろしく多様になります。
清王朝、マラーター王国、乙嫁語り、などなど。
まだまだあるぞ。
でも歴史上の衣装はネタが尽きてきたかも。
調べられるだけ調べてしまったのかもしれません。
またどうもリンクでパッと見せるのが難しくて、だからこそこういう本に価値があるのですが。

ほんじゃーね!

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