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2021年12月12日「家族といえども他人なわけで」

もともと飽きっぽいと思っていたけれど、最近は特にそれが顕著になってきたように思えて少しばかり怖い。この先、飽きっぽさに拍車がかかってしまえば、私は何ひとつ満足にこなすことが出来ないのではないか、なんて不安になりながら今日も本を読む。

何冊も同時読みしているので、読んでいる本の記録もどれを記録したものか・・と、毎度悩むようになってきた。
そんな今日の読書は『読書をする女たち』

今回気になったのは、自宅で仕事をするということの弊害について。

著者はライターさんなのだけど、著者の夫もどうやら在宅で仕事をしている人らしく、夫婦はいつも同じ家の中で過ごしている。

常に同じ空間にいる著者夫婦のストレス(主に女性のストレス)はすさまじくて、肩と肩がぶつかっただけでも著者はイライラしている。でもこれはこの夫婦だけなのか、はたまたどんな夫婦でも、24時間毎日一緒に居たらこうなるのか、私にはよく分からなかった。

そういえば!と思い出したのが、去年、在宅ワークが推奨された頃の話。夫婦が常に同じ空間にいることで、ストレスの度合いが高まっているとニュースで何度も見かけていたことを思い出し、人には距離が必要なんだろうと考えていた。

そんな人と人の距離の流れで、『読書をする女たち』ではヴァージニア・ウルフの『自分だけの部屋』が紹介されていた。

そうね、一人の空間が必要だという話がある場合、『自分ひとりの部屋』が登場するよね、としみじみ思っていた。

ただ、一人の部屋が必要なのは女性だけでなく、男性も同じで、そして子供にも必要だと思う。誰にとっても一人に慣れる空間は必要であり、かといって完全に孤立するのではなく、一人にもなれるし、みんなとも一緒に居られる、それが「家」であってほしいよね、なんて思いつつ、そうはいっても家族が増えれば一人一人の部屋が必要ということになるし、そうなるとどんだけ広い家が必要なんだ!と我に返るのだけど、理想を言えば、各自が一人で過ごせる部屋は欲しい。

「家族と暮らす」ということを、今まで深く考えたことは無かった。けれど家族といえども「他人」なのだから、ストレスはあると思ったほうが良くて、そのストレスをどうやって軽減していくかという点は、常に考えていきたいよね、理想はね、なんて思いながら寝た。

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