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【読書日記】2021年10月16日

ついに『誇りと偏見』を読み終わった!

終盤になって思わぬ展開も待ち受けたものだから、目が離せなくなって一気読みしてしまった。面白いとは聞いていて、でも古典だからなぁなんて思っていた自分が大バカ者だった。

この本で一番気になったのは、主人公の母親だった気がする。最初は娘の結婚を心配している母親かと思っていたのだけど、気づいたら一番厄介な人というイメージが拭えなくなった。

私がまだ独身だったら、この母親に対して冷酷な気持ちしか抱けなかったかもしれない。母親というものは、もっとしっかりしていると勝手に思っていたから。でもそれは幻想だということに、出産してから初めて気がついた。

大人になれば勝手にしっかりとしていくのだと、私はどこかで思っていて、でも自分が大人と呼ばれる年齢になるにつれ、どうやらそれは間違いであり、何歳になっても子供の頃のまま変わらない人もいて、その変わらない人というのはまさに自分のことだと気づいた。

子供の心を忘れないのも、時には必要なことかもしれない。けれども分別をわきまえずに、自分の意思だけを押し通そうとするというのは、そろそろ卒業したって良いと思うのに、なかなか思う通りにいかない。

自分の思い通りにことが運ばないとイライラする
イライラは周りに当たり散らさないと気がすまない
自分ばかりが辛いと思っている悲劇のヒロイン
相手の幸せよりも自分がどう感じるかでしか物事を見ていない

そんな主人公の母を見ていると、まるで自分のことのようで怖くもなり、これはまさに「人の振り見て我が振り直せ」ではないかと思い直し、気をつけようと心を正す。

これを機にジェイン・オースティンの作品を、全て読んでみたい衝動にかられている。出版された長編は、全部で6作品のようなので読めないことも無い・・はず。

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