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読書日記・重ねたからこその楽しさを

12月9日(月)

読書熱が上がった!!と思いきや、一転して読書どころではない気持ちが発生し、なぜかスマホにインストールしたよくわからないパズルゲームをチマチマやってしまう。ゲームを始めるとゲームで一日が終わるので、むやみにインストールしないようにしているんだけど、たま~にゲーム以外は何もできない!!!という時期があって、そういう時は大人しくゲームだけをするようにしている。気持ちに逆らって本を読もうとしても、どうしたって文字が頭に入ってこないから本を開くだけムダだという諦め。

ついでにネットフリックスで『あいの里2』を観た。今回も住人たちのクセが強くて面白いし、人生の先輩たちに頼もしさを感じて嬉しくなる。老いていく未来をつい悲観してしまうけれど、年齢を重ねても、いや年齢を重ねるからこそ、たくましく生きられることもあるんだってことを、番組を通して教えてもらい勇気をもらう。若いから出来ることに意識を向けるのではなくて、年齢を重ねたからこその楽しさを追求していきたい。




12月10日(火)

お風呂掃除をしていたら、何かがぽてっと落ちてきた気がして、振り向いたらそれは血だったのでビックリした。え?どこから???と思って天井を見上げるけど、見渡すかぎり何もなくて、何もないのに血だけがぽてっとしていてとても怖い。ホラーは大の苦手なので、急いでお風呂掃除を終わらせてリビングに戻ったら、何だか鼻が痛むので鏡を見る。鼻が赤い。これは!!世にいう鼻血???!!! 人生初の鼻血にテンションを上げるアラフォー。この年でもまだ初めてがあるなんて驚き桃の木山椒の木。




12月11日(水)

読書熱が上がらないと言いながらも、それでも読みたいと思う本はけっこうあるので、それらの本を全部買うとしたら総額はいくらだろうね?と興味本位で計算しようとしたんだけど、計算したところで買わないという選択をするわけでもなし(え?)、計算するだけムダだという結論に達したので計算機をしまう。

『定額制夫の「こづかい万歳」』を1巻を読むと、月々の決められた金額のなかでやりくりする楽しさも得られるという発見もあるんだけど、本代に関してはお小遣いでやりくりしないほうがいいだろうと思っている。本は買いたい時に買わないと、すぐに絶版になってしまうのでね。

絶版になっても図書館で借りることは出来るんだし、焦って買わなくても大丈夫だろうと思ったことも過去にはあった。しかし実際に図書館で借りようとしたら、図書館の蔵書からきれいに消えていたことがあった。図書館だって全部の本を置いておくことなんてできないんだから、定期的に処分しないといけないことを私は理解していなかった。

永遠にそこにあると思って油断していた、そんな過去の反省を思い、本は買おう!!読みたいと思う本は片っ端から買おう!!と思っている。しかし片っ端から買えるほどの財源が我が家にあるわけではない。本が買いたい。でもその前にお金が欲しい。切実。





12月12日(木)

小池真理子さんの『月夜の森の梟』を読む。夫である藤田宜永さんを病気で亡くした小池さんのエッセイ。本の中で、ストレスランキングみたいな話があった。

 ストレスを点数化したランキング一覧表を見てみた。他を大きく引き離して一位に輝くのは「配偶者、もしくは恋人の死」であった。「家族の病気」というのは四位。今さらながら、この数年の間、自分が相当のストレスに晒されていたことを改めて思った。

『月夜の森の梟』より引用

夫が病気になってからの数年間、小池さんにはストレスがずっとあったんだなぁと思うと同時に、大事な人を亡くすと、亡くなった悲しさだけに意識が向いてしまうような気がしていたけれど、本当は、大事な人の病気が発覚したところから、辛くて悲しいという思いがうまれるんだよね。残された側のストレスって相当のものなんだろうな。

2ヵ月前に妻を亡くしたというのに、何にも変わらずアホなことばかりしているうちの父には、こういったストレスとは縁がないように見える(孫の顔の前でうれしそうに放屁する68歳です)。そこは安心していいのかどうか、それとも「顔の前で放屁はやめろ」と注意すべきか、判断しかねるところではあるんだけども、元気なじいさんで良かったなぁと思ったりするわけです(いや注意しなさいよ)。


母を亡くして気がついたのは、母が亡くなった悲しみよりも、「いつか母がいなくなる」と考えている時のほうが何倍もしんどかったということだった。まだ起きていないことを想像して、不安になる気持ちのほうが、個人的には何万倍も辛くて耐えがたいものだった。母がいなくなったら、自分はどれだけ落ち込むのだろうかと心配して眠れない日もあったというのに、実際には毎日笑いながら過ごしている自分がいて、ビックリするぐらい想像していた自分はどこにも見当たらない。不安は自分が作り出しているというけれど、それって本当にその通りだなと思う。勝手に不安になるのはやめたいね。それが出来れば苦労しないんだけどね。てへ。



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