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#読書
実りの無い文章=「その人ただひとりの中にある文章」
荒川洋治の『文学は実学である』は、買っておいて何なのだけど、第一印象はそんなに良くなかった。実学?というのが、役に立つもの、という感じがして、文学は実学なのか? 実学である必要があるのか? そんなにわかりやすく役になんか立たなくていいじゃないか、と思っている自分としては、むむむ、という感じだったのだろう。
ところが読んでみると、微塵もそんなことはない。
実りのない文章だ。まったく実りのな
道ならぬ恋と昔々の口説き文句
『三銃士』を読んでいたら、優男がお妃さまを口説くシーンがあったのだけど、この辺の時代の男性の口説き方ってストレートで、完全に押しまくるスタイルが多い。もう駆け引きとかではなく、何を言われても、めげないで口説く。いや、その何を言われても押しまくる様式こそが駆け引きでもあるのだけど、完全に好き好き大好き超愛してるモード。
あー言えば、こういう、みたいなことばの遊戯のようなやりとりにはある種の予定