我が家のベジタリアン事情
ベジタリアン。
それは、お肉やお魚を食べずにお野菜を主食とする人達。理由は宗教だったり、動物愛護の精神だったり、美容や健康志向からだったりしますよね。
ドイツでは、ベジタリアンの人達にも、ビーガン(牛乳や卵など、お肉だけではなく動物由来のものも食べない)の人達にも、ごく普通に出会います。多いのです。
海外暮らしあるあるで、友人に「日本食を作って!」と頼まれたりするのですが、その友人がビーガンだった時には「日本食にはほぼお魚の出汁が入っていて無理です…。」と思いました。それで、お野菜だけたっぷり詰めた餃子を作りお醤油で食べたことがあります。「あれ?餃子って日本食だっけ…。」と思いながらも他に思いつかずでした。喜んでくれていましたけれど。
夫も私も、お肉はありがたく頂きます。
ですが、夫の連れ子達は、ベジタリアンになったりならなかったり。例えば、クリスマス前の断食の時期に、「お肉を食べない」「チョコレートを食べない」など贅沢はしないように独自に努めていたりしたものですから。
後は、元嫁がベジタリアンなのですが、その影響もあってか普段からベジタリアンな時もあれば、そうでない時もありました。時々気が向けばベジタリアン、的な。
なので私は、子供達が我が家に来る度に「今はベジ?それともお肉も食べる?」と確認してから食事を用意していました。
子供達が大きくなるにつれ、先ずは娘ちゃんが常にベジタリアンになりました。きっかけは、ドキュメンタリーで牛の殺される場面を見て可哀想だったから。そこに、牛の出すメタンガスが環境によくないと環境問題としても聞いたから、などの複数の理由があったようです。
続いて弟くんも、今ではベジタリアンになりました。小さな頃は偏食で、お野菜はどんなに小さく切ってもはじきだして食べてくれなかったのにね…。
食事を用意する私からすれば、夫はお肉を望みますし、子供達はベジタリアンで、しかも常にベジタリアンなわけでもなく、不安定な時には翌日にベジが解消されていたりして、初めの頃は面倒くさくなかったわけではないです。
私の方も初めの頃は余り慎重になっておらず、子供達が「今はベジタリアン。」と言ったのにもかかわらず挽肉たっぷりのミートスパゲティを出し「ベジタリアンだって聞こえていないね。」と言われて、子供達と顔を見合わせて思わずお互いに笑いだしたこともあります。ベジタリアンメニューで作った以外に、夫と私にはお肉を焼く…具沢山スープを作って途中から肉団子入りとそうでないものでお鍋を2つに分ける…など、手間を余りかけずに簡単に2パターンできるメニューで乗り越えてきました。それでも作る量の調整がますます難しくはなるし、洗い物も増えます。ですが、場数をこなせば慣れてくるもので、そのうちに面倒でもなくなっていきました。
子供達も、ちゃんと「わざわざありがとう。」と言ってくれますしね。それに、どうしてもお肉と分けにくいお料理の時や、知人宅を訪ねて夕食をいただく時などは、子供達のお皿にはお肉は入れないように気をつければそれでオッケーとしてくれます。(エキスは入ってしまっていますけれども。) 子供達もお肉を食べる人達がどうとかではなく、あくまでも自分達がそうしたくてお肉を食べないだけ、というスタンスです。
私も夫も彼らの意思を尊重しています。
(子供達がまだ幼児期には、夫は子供の成長にはある程度のお肉からいただくことの出来る栄養が必要だと考えたそうで、ベジタリアンの元嫁とお肉を食べさせるか否かで喧嘩したそうです。)
今では、私達夫婦ももう若くはないし、健康志向から「お肉は少なめに」と考えるようになりました。
子供達が来たらベジタリアンメニューですが、2人の時でも、お肉の日とお野菜の日、たまにお魚の日、手抜きの日(これ必要)などが適当に散らばるように献立を考えています。
2020年2月20日