「感覚をコトバに」ー目の前で生まれた奇跡みたいな時間ー
高校生の頃、好きだったシンガーソングライターのYUIさんが、北欧で歌を作る企画に参加していた。
北欧のかわいらしい街並み。民族楽器で音楽を奏でている様子。…詳細は覚えてないけど、ひとつだけ鮮明に残っているシーンがある。
広い丘のような場所で、YUIさんが口ずさみながら歌を作るシーン。
風の音、そこにある空気、北欧の情景。
五感で感じたものをそのまま歌にしているようで、「私もこれがやりたい」と心の奥が震えた。
実は最近までぼんやりとしか頭に残っていなかったけど、「感覚を大事にしたい、歌にしたい、言葉にしたい」…そう思う原点はここにあったのかもしれない。
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未知のオンラインイベントに挑戦
4月末、私は「女性のgiftを循環させる場 Share×Care」を立ち上げた二人と、イベントを作ることに。
二人(このみんとちえりちゃん)は以前からの知り合いで、「Share×Care」では特に「私が本当に表現したいもの」を表現してほしいと力を貸してくれました。
最初はみんなで歌ったりするような企画を考えたけど、ご時世的に断念し、私にとって未知の "オンライン" に挑戦しようと決めた。
「音楽」をキーワードにどうやってオンラインのイベントをやろう?
オフラインの方ができること多いよね…。
でもせっかくならオンラインでも力を発揮できるようなイベントがいい。
たくさん考えて案を出していく中で、最後にポッと浮かんだのが「感覚」にフォーカスするということ。
最近私の中で「感覚を大事にしたい」ブームが来ていて、ただただ私が欲しい時間だったのかもしれん(笑)
それから二人と相談しながら形になったのが、「感覚をコトバに」というイベントでした。
ちなみにこれは私が、(いつも通り)パワポで作成。なんか感覚的な?写真をと、香川県の父母ヶ浜で撮った写真を選びました。
雲が天使の羽みたいに見えるのがお気に入り☺︎
イメージが伝わるようにと書いた詩のような文章は、書いているとワクワクしてきて「このイベント行きたい!」って気持ちになった。
こんな感覚はじめてでうれしい。
"自分に合う仕事をしているとラクに進める"
って聞いたことがあるけど、こういうことなのかな?
自分が進みたい道とやっていることがスッと交わる感覚。氷の上を滑らせるみたいに、心地よく進んでいけるような軽やかさ…。
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挑戦だらけのイベント当日
2021年6月5日(土)ついにイベント当日。
前日から胸の奥がずっとそわそわ。
「感覚」を大事にするイベントだから、自分もできるだけ自由に…と思いつつ、マイクやキーボードまで準備したもんだから、操作手順を書いた工程表まで作っちゃった。
コードまみれ…笑
13:00、まずは自己紹介とイベントの説明。
それから「ふんわり声出しタイム」。
ここでは声を出しやすくするためのストレッチと、自由にハミングをする時間を作りました。
私がキーボードを弾きながら口ずさむのを繰り返してもらったり、もっと自由に歌ってもらったり。
無茶振りな気もして不安だったけど、みんな揺れながら楽しんでくれている様子でうれしかった!
そして「対話型鑑賞」。ここでは絵や音楽を鑑賞して、それぞれ感じたことをシェア。
その後、みなさんに1曲音楽のデータを送って、それぞれで感じたことを詩みたいにまとめる個人ワークをしてもらいました。
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「世界観のシェア」の時間。
送った音楽を流しながら、一人一人作った文章を朗読してもらいました。
すると、読みながら気持ちが溢れて涙を流す人が。それをきっかけに参加してくれた人みんなが泣き出すという展開に!
正直何が起きたんだろうってびっくりした。いつの間にみんな、そんなに心の深いところまでアクセスしたんだろう?
みなさんが表現してくれたものは想像以上に素敵で、それぞれの信念がぎゅっと詰まっていて。
音楽がそうさせたのか、この場がそうさせたのか、みなさんの力がそうさせたのか?
こんなにも素晴らしい "作品" が、こんなに短時間で生まれるなんて…人が持つ感覚と表現の可能性をすごく感じました。
みんなが送った音楽は、私のオリジナル曲をもとに、インストアレンジしたもの。
そこで、この音楽が生まれるきっかけになった「運命のひと」という曲を歌いました。
自分の音楽に新しい意味をもらったような、私にとってもうれしい時間でした。
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みんながくれた宝物を胸に
チェックアウトのとき、本当に心から溢れてきたように「幸せな時間だった」「いますごい幸せ」という声をもらった。
私はイベントを導く案内人としての役目を果たすのに必死で、そこまでグッと入り込めなかった部分もあったので
みんなのキラキラした目を見て「わぁ、私も参加したかった!」と素直に思いました(笑)
そして笑顔で生きている人も、みんなそれぞれ悩みや辛さを抱えていて、ひそかに堪えている瞬間があるんだなと
泣きながら、でも笑いながら、感じたことを話してくれるみなさんの姿を見て、ギュッッとしたい気持ちになりました。
「幸せな時間をありがとう」なんて
そんなの幸せすぎる…!
きっといろんな要素が重なって、こんな奇跡みたいな時間が訪れたのだと思うけど、それでも私の作った場でそれが起きたのだから、こんなに幸せなことはないよね。
みんなからもらった宝物みたいな想いを胸に、またこんな場を作りたいな!
次はもっとひとつずつじっくり味わえるようなゆとりも取り入れたい。
みんなが安心して表現できる場を
マイペースに進んでいくので、いつかこれを読んでくれているあなたにも会えたらうれしいです☺︎
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