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東大卒27歳外資系OLが「在宅介護者のケア」に取り組む理由

初めまして。「在宅介護者の孤独を救うためのケアラーケアロボット」を開発しているMoeです。

今日は東大卒、外資系企業勤務、世間ではバリキャリOLと言われている私がなぜ「在宅介護者のケア」という課題の解決に取り組んでいるかをお話ししたいと思います。

私の父は10年前、私が高校2年生の冬に44歳の若さで若年性のパーキンソン病+認知症を発症し、現在も父は自宅で闘病を続け主に母が在宅介護をしています。

父が発症したのは、中1から5年間打ち込んでいて大好きだったバスケットボール部を引退して、漸く大学受験勉強を始めようかという時でした。

勿論ショックは受けていましたが、一番最初の診断は認知症ではなくパーキンソン病だったこともあり、パーキンソン病なら身体機能が衰えていくだけだし、薬で進行抑えられるし、そんなに悪い病気じゃなくて良かったな~位に軽く考えていました。

また、ちょうどその頃山中教授がノーベル賞を受賞されたため、「iPS細胞とか発展してるし10年後くらいには治る病気になってるでしょ!」と謎の楽観的考えを持って。受験勉強という分かりやすい課題に没頭して現実逃避していました。

その後、もちろん大変なこともありましたが、根底にはこの考えが1%くらい頭の中にあったから乗り越えられてきたような気がします。


ただ今年でちょうど父が発症10年を迎え、楽観的な私でもそろそろ「あっれれ〜、おかしいぞー?父の病気は治るどころか悪くなる一方だなー??」と超察しの悪いコナン君のように思い始め、父の病気はもう一生治らないとやっとちゃんと気づいたのが今年の春頃でした。

10年経って漸く、心の底から父の病気を受け入れたのです。

そこで抱いたのが「父は何で44歳という人生で一番良い時に発症して辛い想いをしないといけなかったのだろう」「何で私達家族は10年間色々苦労してこなければいけなかったのだろう」という、突然の災厄に見舞われた人誰もが一度は抱く答えのない問い。

10年間蓋をしてきた想いが噴き出し、張り詰めた糸が切れてしまったようで、心身のバランスを崩してしまいました。

本業ではジョブチェンジして希望の会社で希望の職種に就けてここからまた頑張ろう!と意気込んでいたばかりだったのに、何で頑張れなくなってしまったのか、折角採用してもらったのにしっかりパフォーマンス出せない・同僚に迷惑をかけている申し訳なさなど自己嫌悪が募るばかりで引きこもっていました。

「外資系キラキラOL」から外れてしまった自分を認められず、それぞれ仕事で頑張っている友達への引け目ばかり感じて本当に誰にも言えずに周囲にはひた隠しにしていました。

しかし、いつまでも引きこもっているわけにはいかない、何か生産的なことを始めなければと思い始めた頃、TokyoStartupGateway(TSG)という東京都主催のビジネスコンテストを目にして、数年前から燻り続けていたアイディアをとりあえず出してみました。
1回何か目標を定めて活動し始めると地に落ちていた自己肯定感も少しずつ回復していき、体調も安定していきました。

そしてTSGで開催されるいくつかのプログラムに参加する中で、私は父が認知症になった理由/私達家族が苦労しないといけなかった理由を見つけたいからこの事業を創りたいんだなと思い当たりました。

平たく言えば、「パパが認知症になったおかげで家族介護者が抱える問題に気づけて、解決するためのサービスを生み出せたよ。パパには辛い想いをさせてしまったけれど、そのおかげで沢山の人が救われたよ、ありがとう」と言いたいのだと思います。文字にすると究極の自己満足ですね。。。

そう気づくともう止まらず、プロトタイプ作成、ニーズ検証、ユーザーインタビュー、アドバイザー探しなどに奔走してきました。1000名中70名まで残れていたのでその先30名に選抜され、最終的に10名のファイナリストになることを目指していたのですが、残念ながら審査通過することはできませんでした。特に70名に残れてからは絶対に事業化するとの想いを強くして1カ月間文字通り爆走してきたので審査結果は残念ですが、悔いはありません。

ソリューションの良し悪しはあれど、課題とニーズは確実にあるので、3回東大受験に失敗した岸田さんが首相になられたことに勇気をもらい(笑)私も諦めずに事業化を目指して粘り強く取り組んでいこうと思います。

ただそうは言っても、一番重要な「ぬいぐるみ(ロボット)との日常的な会話」を実現する技術を私は持っていません。現状、何件か一緒に研究開発しようとお声をかけて下さっている方はいますが、まだまだ何も決まっていない不安定な状態です。

そこで、以下の情報を探しています!
☑一緒に進めていただけるパートナー・研究開発して下さる機関や企業様(企業内アントレプレナーなどのプログラムに社外から入れていただく、などどんな形でも有難いです)
#介護/ #話すロボット/ #チャットボット/ #ストレス検知などのワードで少しでも思い当たるものがあれば、お声がけいただけるととても嬉しいです。

☑ピッチやアクセラ情報
当面はピッチやアクセラに出て協力者を募っていきたいと思っているので、そうした情報もお待ちしています。

また今後の方針について、今の会社は副業自体は認められていますがパフォーマンスを出すことが大前提で、本業との両立方法(そもそも両立するのか・できるのか)など上司に相談しつつ現実的な最適解を落ち着いて考えようと思っているので、ぜひ色々な方からのアドバイスをいただけたら幸いです。

更に、実際に今介護している/介護していた 方は、下記のアンケートに答えていただけると有難いです。

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdyg3PW_5OoeXG8MPgu5uFMOCW3tC37IP3d3wLzDSE3NesaYA/viewform

下記の分野では一応私がお役に立てることがあるかもしれません。
・前職ではモバイルアプリの開発プロジェクトに従事してたので、要件定義/設計/(実装)/テスト/運用保守まで一応一通りはできます
・PMO的な仕事はできますが得意ではありません(笑)
・現職ではスキンケアブランドのマスマーケティングやってます

今まで本業もこの事業も中途半端に取り組み続けて中途半端な結果しか出せなかった私ですし、本業で自分の専門性を磨くべきなのかもしれません。ただ今後はこれまでのような「あったら良いな」ではなく「絶対に事業化する」という強い想いを胸に本気で介護者の孤独を救うためのサービスを創っていきますので、どうか応援宜しくお願いします。

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