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詩シリーズ

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#未来のためにできること

【詩】正しさの狭間を

【詩】正しさの狭間を

親が大切だ、こう言う人は親が大切だった人だ

一方で僕は、心の底では親を愛したいが、彼らは時としてそれに相応しくない行動を取るという子どもだ

親の愛が善として、機能不全が悪とする?

そんな通り一辺倒の見方じゃ

死ぬ子どもが増えるだけだ

正しい見方はこうである。

親の愛は善である。事実。

だが被機能不全者も善である

神の分身とでも言おうか

例えば【かっこいい男の子】実は彼らは人の欠点

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【詩】もう一度生まれるとしたら、君は

【詩】もう一度生まれるとしたら、君は

もし私がこの現世にまた還ってくるとするのならば

もしまた同じように生を受けるとしたら

見栄えや体裁は整っていなくていい、

教育機関でのテストもバカでもいい、

だけどただ、自分のその血みどろの体験でもって読書をできる人間になりたい。

その血なまぐさの真剣でもって本を読める人間になりたい。

ウブでも、馬鹿でもいい。

愚かで真っ直ぐな、

愚直でありたい。

【詩】あなたを待っていたの

【詩】あなたを待っていたの

あなたと恋をするために生まれてきたのだと思う

でもこれはとても手垢にまみれた表現

私が言うのはノイローゼを超えた先の恋

それはきっと人の深い情緒

あなたがいることが苦しみで、その苦しみの大きさが喜び

苦しいくらいにあなたが眩しい

諸々を体験しない人にはこの言葉の意味は分からない

でもそれでもあなたと恋に落ちたい

たとえ別れの時が来たとしても

精神的に成熟のした2人の行く末は

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【詩】思い返せば愉快な子

【詩】思い返せば愉快な子

思い返せば自分が小さい頃に描いた絵

それはハチだったり、ポケモンだったり

自分が小さい頃に作った小説

コナンに影響されて自分が空を飛べるボードに乗った

中学生の頃に作ったエッセイ

野球よりどちらかといえば文章に才能があった

思い返してみれば、私はとても愉快な子

それを寂しい親たちが自分の欲望を具現化してしまった

神の分身として私は精神障害を10年患ったが、

思い返せば私は最初から

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【詩】苦しみという最善

【詩】苦しみという最善

先人の言う厭世と虚無は

この世界に生まれ落ちたからには

特に生まれた時が0才であったからには

避けられない一つの理不尽だろう

愛に目覚めた全人類の共通項

【苦悶した顔】

それが後世の光であったことを

恥ずかしく、苦しく、耐え難い

そんなあなたは未来永遠に美しい

人は才能がなかった 苦しむ才能が

若い人間は結局苦しめないまま終わる

これを思えば苦しみが喜び

宗教の言う善とは如

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【詩】若い私は談笑しよう

【詩】若い私は談笑しよう

己はいくつ、22才

若いのだから繊細に

若いのだから人生への感謝と敬服を胸に

若いのだからあなたの機微に敏感に

若いのだから人間として哲学し

若いのだから芸術の真髄を現し

若いのだから人の徳を褒めたたえよう

老いたのならバカになろう

老いたのなら愚かになろう

苦しみを知るあなたとの恋の末に

【詩】無碍

【詩】無碍

気の狂った比較相対を脱け出してさ

世界をありのままに見てみるに

才能のある人ほど才能がなくて

どだいそれが人格形成に寄するものなのだから

可哀想に、これからも頑張っていくんだろう

頑張れ!

【分かりやすく】

一つのノイローゼを越えて世の中をまじまじと見てみれば

みんな全部は【社会の何か】に強迫されて生きていることが目に見えてきて

どんなに賢いと評価をもらっている人でも、

その評

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【詩】仕事として分けたくない

【詩】仕事として分けたくない

金さえあれば、二泊三日の旅行や、友人とのドライブが僕の仕事さ。

友人との会話や彼女との映画が僕の生業さ。

というよりさ、家にいることさえも僕の平和さ。

それを仕事を仕事と分ける人たちがさ、僕のことを「まだ道半ば」って扱ってくるんだ

でも僕から見たらさ、あなたたちがまだ一歩も踏み出していないよう?

僕は畑が仕事さ。

僕は今日の青空が仕事さ。

僕は生きることが仕事さ。

あんたらはさ仕事

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【詩】生きていく財力もないよう

【詩】生きていく財力もないよう

生きていく財力もないよう

でもあなたたちはあるの?内容

内容ある人、そんな人どこにもいないよう

そんなのいたらなっちゃうよ胃潰瘍

痛いよう

痛いよう この身体が

あなたは太陽 その大脳から生まれる才能

沸かせよ会場 触っちゃったアイロン

お金がどこにも無いよう

行き着く当てもない愛の模様

【詩】永遠

【詩】永遠

生まれてきていいから生まれてきたのに

あなたは生きてはいけないのだという親がいて

あるがままで育つのに

あるがままではいられない

彼らは本当は愉快で力強い

本来許されたはずの未来

捻じ曲げた理不尽それ故に

彼らは厭世、か細い透明。

それを蘇生するために

生まれた私は苦しみ続ける

育てば豊かになってくようなもんじゃない

生まれた瞬間から芽を摘まれたみたいなものだ

政治家には世

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【詩】繊細を深めるあなたの感性

【詩】繊細を深めるあなたの感性

あなたを世界に投げかけて

世界の繊細を1人深める

未知なる他者と恋に落ち

あなたの死後を少し変化する

きっとこの世界は一つの情緒

それが分かる天才の君は

いつかの後輩の憧れと成れ

私はいつでも見守っている

世界を吐き出すあなたの幼児を

きっと生まれたこの世界は

思ったより易しいものだろう

すべてを理解した無限の花びらよ

あとは自由気ままに犯していけ!

【詩】僕の番 あなたの番

【詩】僕の番 あなたの番

先祖を辿れば百万人になるとある人は言った。

百万人の歴史を受け継ぎ私がある、事実。

けれど、そのことに無自覚な祖先がいることも事実。

そのことに無自覚な祖先が、世界を曲がったものにしてしまった。

その歪みを受け継いで、僕は世界を横目に見ている。

折り合い、生と死を彷徨いながら、

僕は先祖に示しをつける。

もし君が愉快な孤独を獲たのなら、

今を生きる私たちの手で花をかざろう。

【詩】尊厳はそのか細さから

【詩】尊厳はそのか細さから

寿命宣告をされ、もうそれほど私は生きていられない。

でもたとえ私が消えても、すべては消えない気がする。

あなたとの恋を知れたから。

本当はもっとあの綺麗なコスモスの花弁が露をつけて自然に溶け込むのを見たかった。

けれど、やれることもやったかな。

一つも手を抜かなかった。

私は限界を尽くした。

精神的に変化もした。

だから私には私がやれるだけのことはやれた。

長くこの世界の平和が続

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【詩】幾度となく苦しむ人は最初から何で救われた

【詩】幾度となく苦しむ人は最初から何で救われた

すべての人が望むのが、心の静謐な平安だというのなら、何をもってそれを手に入れられるだろう。

一つは地獄、一つは苦難。もう一つは恋か。

命を懸けたという自明な真理か。

あるいは自分でつくった経営哲学か。

それでも私は恋に票を投じよう。

なぜなら相手に残るから。

相手が晩年の人生への感謝に、一つの要素として私が入っているとするから。

でもやはり、その「段階」の恋をできるのは、一つの苦難、

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