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【詩】正しさの狭間を

親が大切だ、こう言う人は親が大切だった人だ

一方で僕は、心の底では親を愛したいが、彼らは時としてそれに相応しくない行動を取るという子どもだ

親の愛が善として、機能不全が悪とする?

そんな通り一辺倒の見方じゃ

死ぬ子どもが増えるだけだ

正しい見方はこうである。

親の愛は善である。事実。

だが被機能不全者も善である

神の分身とでも言おうか

例えば【かっこいい男の子】実は彼らは人の欠点を探している

一方で【かっこ悪い男の子】これは他者の話を聞きたいと思っている

【かっこいい男の子】は実際自分の話しかしたくなくて、

【かっこ悪い男の子】は必要な時にしか自分の話をしたくない

雲泥の差だよ。

みんな気づいてはいるんだ

「何かおかしい」ということを

でもそれをまじまじと見つめちゃ、自分がどうなってしまうから分からないから

人はついにその問いを葬り去った

問いを葬り去った大人が決まって言うのは

【望むことはやめておけ】

どだい人生は経験を買う、と言われるのにさ

それを引き止めてどうするんだい

引き止められた子どもたちが

夢を諦めてその次の子どもの夢を摘むのを

あなたは「畑が整った」とでも思うのかい

死ねないぞ

厳格に言うと

厳格に言うと死ねないぞそれじゃ

その死ねないから派生した呪いを

現代の子どもたちの精神障害として受け継いで

この日本を明るくしようなどと

会社の前に夫婦が順番としてあるのに

会社で道徳を謳って、

妻の話は知らんぷり

ましてや夫婦の前に

自分という1番難解な存在があろうに

その自分という難解な存在への畏敬を滅却して

何か自分で浄土を作っているかのような始末だ

断じてそれは浄土ではない

それは死の間際崩れる理屈だよ

これを詩とする僕がいつか

殺される日が来るというのなら

この日本はもう

「月外」にでも名前を変えた方がいい。

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