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詩シリーズ

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2024年7月の記事一覧

【詩】自然と街のバランス

私は8割自然にいたい。

でも2割は街にいたい。

10割街にいる人間も少なくない。そして現に社会適合できている人間も。

でも私にそれは合わない。

私は8割自然にいたい。

そしてまた自然は、友人との関係の中にもある気がする。

友人と何かに熱中すること、これも一つの自然である。

私は自然に8割いたい。友人とゲームに熱中したい。

そして2割、仕事をして稼ぎたい。

2割だけ街に行きたい。

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【詩】僕の父親

【詩】僕の父親

僕の父親は、自然にいながら自然にいない。

僕の町は自然が豊かな町である。

そして自然とは人生そのものである。

あるいは人生よりもっと豊かなもの。

だけど僕の父親はきっとこのかた50年、僕の町の自然を見てやいない。

どうして僕の父親が花を美しいと思ったら、僕は精神障害になったのかな。

同様母もまた、母は、花を美しいと言う。

綺麗だと言う。

でも花は美しく見えるのに、どうして人間界は醜

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【詩】震える弱さ 清らかな孤独

これから幾千と、予想外の出来事にノイローゼとなるだろう。

しかしその後にすべてを乗り越えた、あの独特の、静寂があることを私は知っている。

乗り越えた先にはあたたかな世界がある。優しさがある。

私はこれからも幾千とノイローゼになるだろうが、その先にはまだ見ぬ素晴らしい景色のあることを、確約する。

波打ち波打ち、人生のさだめに、そこにこそ人としての感慨があるのだということを確かめていきたい。

【詩】惑うという夢

【詩】惑うという夢

人生の暗闇に、不幸が不幸を呼んで、荒れ狂う。

でもどうにか生きる手がかりを探している。

後から思えばそれでよかったじゃないか。

それでほんとうによかったじゃないか。

尊かったじゃないか。

生きて春を迎えた人間はここに確かめる。

その自身の罪悪と、この人生の素晴らしさを。

よく頑張った!

【詩】真正面

【詩】真正面

私は学び続けたい。この何にもならぬコツコツとした努力をただ続けたい。

コツコツコツコツ、この何にもならぬ日々を。

私は苦しみたい。日々思い悩み生きていたい。

でもそれは苦しいのと同時に喜び。

決して苦しいだけじゃない。

私は学び続けたい。

要するに苦しみ続けたい。

避ければ避ければ苦しみやってくる。

じゃあ苦しみ君、君のもとに向かおうじゃないか。

おい、苦しみ君、どこに行くという

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【詩】信じないという平安

地獄を見たあの日から、私に一つ諦めがついた。

もしこの世界の心理を詳細に著述するような人がいて、それがいかにも理にかなっているように思えて、私が感動したとき。

でももしかしたら、騙されてる可能性だってあるよね。

そういうときに思う。

別にこの人がいてもいなくても、もとの私の人生に戻るだけではないか。

騙される前の世界も案外いいよね。

そうなると騙されないんだなこれが。

じゃあ帰結する

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【詩】大人

かっこいい大人が、かっこいいままだから、

子どもたちは死んでいく。

ばたばた倒れる子どもたちを見て大人たちは言う。

「最近の子どもたちは難しいねぇ。」

どちらかといえば、その無理解の方がむつかしい。

原理的に考えて、どこかでその大人が変わらなかったから、川の流れを堰き止めたから、川は氾濫するのだ。

なあ人間は、人の間と書くのにさ、

あなたらは「無間」という間に滞って、

何ら人を見や

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