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子どもと始めたタネ集めが植物沼へ

「#ハマった沼を語らせて」
楽しそうな投稿企画、わたしにも語らせてください!

わたしが植物の沼にハマったのは2014年の春のことでした。
何か運命的な出会いがあったりしたわけではなく小さなキッカケがいくつも重なって、気付いたら沼の真ん中に独り立っていたという感じです。

はじめは一本のオリーブ

キッカケの一つは引っ越し。
第2子を授かり、それまでの1LDKの古アパートでは手狭になったタイミングでした。引っ越し先は横浜、狭いながらも戸建てで小さな小さな庭もありました。そこに何か、「家や家族の記念になるような木・シンボルツリーを」ということでこれまた小さなオリーブの苗木を一本 植えました。


2015年 春、植えたてのオリーブの苗木
2025年現在、オリーブは立派な成木となって実をつけました
一緒に写っていた3歳児は中学生に。月日の流れは速いです😔


オリーブをシンボルツリーに選んだ理由はズバリ、オリーブが一番おしゃんだと思ったから。丈夫で育てやすいとか、常緑で冬も葉が落ちないとか、実が食べられるとか、平和の象徴だとか、、後付けでいろんな細かい理由もあったけど、結局のところ渋めの深緑にキラッと光る裏の銀葉がカッコいいからというのが一番の理由です。
物心ついてから、初めて自分で買った植物でした。


子守りのついでのタネ拾い

もう一つのキッカケは、上の写真の長男がタネ集めにハマったこと。
保育園の行き帰りの道や近所の公園で、やたらとドングリや猫じゃらし松ぼっくりなど植物のタネを集めたがります。
わたしとしても鬼ごっこやお店屋さんごっこに付き合うより、虫やタネを探す方がずっと楽しかったのでこれは助かりました。


当時拾ったタネから育てたモミジ(左)とシンパク(右)の盆栽風
どちらも4、5年生くらい


タネが集まれば蒔いてみたくなるのが人情というもので、コナラやモミジ、カエデ、マツ、、といった街の木からアボカド、カボチャ、サツマイモ、モモ、リンゴ、ミカン、、といった野菜・果物に至るまで、子ども達と色んな植物を育ててきました。(世間では「桃栗三年柿八年」って言うけどね、あれはホントなんですよ!モモは確かに3年で収穫できます!)


芽すら出なかったもの、すぐに枯れてしまったもの、運よく収穫の喜びを味わえたもの、スペースの都合で敢えてサヨナラしたもの、今も手元に残るもの、、色々あります。どの植物も私たち親子に学びや喜びを与えてくれました。


枝葉が増えて、見事な紅葉を見せてくれるようになったモミジ。もうすぐ実生10年
盆栽らしくなってきたシンパク、もうすぐ実生9年(左)と沖縄旅行で拾った松ぼっくりからタネをもらってきたリュウキュウマツ実生1年目(右)


身近じゃない植物へ

こうして最初は植物沼のほとり、家族でバチャバチャ遊んでいたわけですが、なにかと凝り性なわたし、妻子の静止も振り切って気付けば独り沼の奥へと進み始めます。

オリーブの次にわたしが惹かれたのはドライガーデンでした。

ドライガーデンとは、水をあまり必要としない植物を主体に、乾燥した環境を演出する庭のことです。

ドライガーデンに適した植物
多肉植物: アロエ、ハオルチア、セダムなど
砂漠植物: サボテン、ユーフォルビア、アガベなど
耐寒性のある植物: シラヤマギク、ヒメツルソバ、イワレンゲなど
ハーブ: ラベンダー、ローズマリー、タイムなど
低木: コニファー、ブルーベリー、ローズマリーなど

noteのAIアシスタントによる解説


特にサボテンとハーブ、オーナメンタルグラス(観賞価値の高いイネ科の植物。ちょっとオシャレな猫じゃらしやススキをイメージしてください🌾)を組み合わせたタイプのドライガーデンに憧れました。
地中海なオリーブと新世界のサボテン達は自然には決して出会うことがないんですが、間にハーブの低木や風にサラサラ揺れるグラス類を配することで「絶妙にカッコいい感じになる!」って思ってました。当時。


オリーブ地植えから3年過ぎた2018年、ドライガーデンに憧れてユッカとサボテンを追加
2025年現在のユッカとサボ
上から見た様子。青いウニのようなユッカがお気に入り


日本の都市部の小さな庭のこと、実現できたのはドライガーデンならぬドライ”コーナー”かドライ”スペース”くらい。あの日描いた未来とは何か少し違ってるけど、まあ、気に入っています。
有り余る土地があれば、巨大なツリーアロエとパンパスグラス(南米のお化けススキ)をドーンっと植えたいところですが。


パキポで自覚した沼

ちなみに、地植えにしたユッカとサボテンも自分でタネから育てました。
さすがにこれらのタネはモミジやケヤキのように「ちょっとメキシコまで拾ってくる✈️」ってわけにはいきませんので、通販での購入です。(だいたい10粒数百円で売っています。沼への誘惑)

その時「ついでに」と手に入れたのがその他の多肉植物。アガベやパキポディウム、ユーフォルビアなどなど、ドライガーデンの素材になりそうな植物達。


2017年、パキポディウムの発芽
2025年現在。大人のゲンコツくらいの大きさにまでなりました
今は冬で落葉中

パキポディウム・グラキリスは、その独特の容姿と育てやすさから、人気のある多肉植物です。日当たりの良い場所で管理し、水やりや肥料を適切に行えば、美しい姿を楽しむことができます。

noteのAIアシスタントによる解説


こちらのパキポは昨夏、初めてタネをつけました!
わたしがタネから育てて、7年間。ついに花を咲かせて実を結ぶまでに😭
タネを植えて収穫するまでを1つのサイクルとするならやっと1周。AIアシの言う通り、このパキポ・グラキリスという種は冬の寒さにさえ気をつければそれ程 栽培の難しい種ではないと思います。それでも夏の酷暑に弱らせてしまったり、同期の実生株をいくつも腐らせてしまったり、、ここに至るまでの道のりは平坦ではありませんでした。
なのでこの結実は個人的にとっても嬉しかったんです😄

そして、喜ぶ自分を改めて客観視して悟りました。「こりゃ、完全に沼にハマっとるな」と。
改めて言うまでもなく、家を越してからかれこれ10年以上 毎年のようにタネを蒔き、水をやり、植え替えたり実をいただいたり、、元々完全にハマっていたんですが、それでもこの結実を機に改めて、「沼にハマっている」と自覚しました。しかも、単に再自覚しただけでなく、その解像度が一段階 上がったような気がします。

わたしにとって植物の最大の楽しみは、自分が育てた植物からタネを採ること。

これで間違いない気がします。
もちろん美しい花や奇妙奇天烈な姿形、成長の喜び、コレクションの楽しみ、、などなど魅力は色々あるんですが、それでもわたしにとっての一番は育てて咲かせて実らせること。これです。

しかもこれって、ヒトが農耕を始めた数千年前から連綿と続く本能なんじゃないかなぁと思って、独り妙に納得してしまいました。


(↑観葉植物のオンラインショップ「And Plants」さん主催のインスタフォトコンで入賞しました! 思い入れの強いパキポだったので嬉しいしい😎)


おしまい

こんな具合で園芸にハマったわたし、入り口は庭木と子ども達とのタネ拾いでした。沼の入り口は意外と身近にありますね。
皆さんも葉っぱ沼にハマってみませんか?
そしてわたしとタネとか苗とか交換してくれません?


最後に、
改めて沼にハマっていることを自覚すると同時に「推し(植物)の輝かしい一瞬一瞬をもっとしっかり記録しておかねば!」との謎の使命感が芽生え、始めたブログがこちら。(読んでね😎)



#ハマった沼を語らせて


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ノンシャラン
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