みだれ髪の読書記録:2024年4月4日~5月31日(「文庫で読む100年の文学」「神様のカルテ2」「名画で学ぶ経済の世界史」他)
だいぶ日にちが立ってしまったけど、この期間に読んだ本は11冊。
そのうち8冊はすでに記事に書いているので、今回感想を書くのは3冊だけになる。
① 『シェイクスピア全集32 ジョン王』 by 松岡和子
これは記事を書いた。
② 『文庫で読む100年の文学』(中公文庫) by 読売新聞文化部編
軽いし、1冊分が見開き2ページで、持ち歩いて細切れ時間に読むのに丁度良い感じ。
この種の本は、読みたい本が増えてしまうのが困りもの。
海外文学60冊中、すでに読んだ本(もしくは途中の本)は13冊、読みたいと思っていた本は8冊、この本を読んで注目した本7冊。
日本文学は40冊中、同様に、7冊、1冊、6冊。
タイトルもメモしてあるけど、埋もれそうだな(笑)
この本には、「百年の孤独」が文庫になることが望まれているという話があったが、その後本当に文庫になって驚いた。
③ 『ブルームズベリー・グループ ヴァネッサ、ヴァージニア姉妹とエリートたち』(中公新書)by 橋口稔
これは記事を書いた。
④ 『シェイクスピア全集26 リチャード2世』 by 松岡和子
これも記事を書いた。
⑤ 『神様のカルテ2』 by 夏川草介
2011年本屋大賞8位作品。
前作『神様のカルテ』がとっても良かったので、続けて読んでみた。
登場人物などもおおむねわかっているのでわかりやすいし、テンポのよさとじっくり読ませる内容とのバランスが抜群なのは健在。
ただ、全体にあふれるユーモアのおかげで悲壮感は薄められていても、病院内の恒常的問題や、ワークライフバランスの問題は、気持ちだけでは解決できない、と実感させられたのも事実。
⑥ 『名画で学ぶ経済の世界史』 by 田中靖浩
「名画」と「世界史」という2つのキーワードで興味を持ち、あまり縁のない経済の話も少しわかればいいかな、と読み始めたが、タイトルほど固くなく、アート作品もカラーでそれなりに載っていて、気軽に楽しめ、あっという間に読み終わった。
さて、感想を書こうかと思うと、はて?となったので、もう1度読み返してメモでも取ろかと思ってパラパラとしても、それほどでもないかな、という気がしてきた。
そのまましばらく放置してしまったけど、とりあえずまとめ。
目次
1.ペストと不況から立ち上がったイタリアの物語
2.貧しさを反骨心ではね返したフランドルの物語
3.憎しみを金融パワーに変えたオランダの物語
4.混乱からブランドを生んだフランスの物語
5.反発から新市場を切り拓いたフランスの物語
6.技術革新の不安を乗り越えたイギリスの物語
7.禁欲と強欲から儲けを生んだ新大陸の物語
このように、国もしくは地域ごとにまとまっている。そしてそれが自然と、おおむね時代順になっている。というのも、絵画の先端となる場所が、時代とともに、イタリア→オランダ→フランス→イギリス→アメリカと移っていったからである。
経済の話は、素人が予想できる程度にしか出てこない。まあ、あまり専門的なことを書かれてもわからないけど。
ほう~と思った部分、大部分は忘れているけど(笑)、とりあえず覚えているところだけピックアップ。
1)人々の移動によって広がったペストと経済危機→ルネサンスはペストと不景気からの再生
2)世界初の株式会社と証券取引所がオランダで誕生した理由→(宗教に関する)寛容の精神でヨーロッパ中から商人が集結
3)バブル崩壊の時、知らぬうちにしてやられた日本人(敏腕画商は日本経済と日本の企業の業績がそのうち下落することを先読みして絵を売り、こっそり安く買い戻した)
⑦ 『シェイクスピア全集24 ヘンリー4世』 by 松岡和子
これも記事を書いた。
⑧ 『ガヴァネス(女家庭教師)-ヴィクトリア時代の<余った女>たち』by 川本静子
⑨ 『ブロンテ姉妹とその世界』by フィリス・ベントリー(訳 木内信敬 新潮文庫)
この2冊は記事を書いた。
⑩ 『風と共に去りぬ 写真集』by ジュディ・キャメロン/ポール・J・クリストマン(訳 高橋良平 新潮文庫)
これも記事を書いた。
⑪ 『シェイクスピア全集30 ヘンリー五世』 by 松岡和子
これも記事を書いた。