ひきこもりの回復に最も重要な根本的な話
カッコイイ親研究所です。
今回の記事は、
ひきこもりに悩みを持つ方へ向けて書いています。
さらに言えば、
ひきこもりになってしまった我が子を
助けたいと願う親御さんへ向けて書いてます。
ですので、
ひきこもりになってしまった我が子を、
「さっさとどうにかしたい」と思っている人には、
参考にすらならないと思いますし、
むしろストレスになるかもしれません。
特効薬のような画期的な手法は書いていませんし、
なんてったって長いです・・・
ですので、
ここで離脱していただいても、全然問題ありません。
ぜひ、ご自身の時間を大切にし、
ご自身に合った内容の記事をお探しください。
それでは、本題に入っていきたいと思います。
ひきこもりの回復に一番必要なこと
ひきこもりの回復に一番必要ことというのは、
あなたは何だと思いますか?
働きに出たり、学校へ行くことでしょうか。
それとも、
就労支援などで、社会で生きるためのスキルなどを
身につけることでしょうか。
この答えについては、これまで、
ひきこもっている我が子を見てきたあなたであれば、
その答えに気がついているのではないでしょうか。
ひきこもりの回復に一番必要なこと、
それは、
子どもの自信や意欲(やる気)の回復です。
そして、
それを促すための『環境づくり』です。
あなたをはじめ、ひきこもりに悩む多くの方は、
ひきこもりの回復に必要なことは、
『子どもの自信や意欲(やる気)の回復』であることは、
すでにわかっていることかと思います。
ですが、僕がこれまで見てきた限りでは、
『環境』をどう作っていくかについては、
意識が薄いように思えます。
そのため、
子どもにどのような言葉をかけたらよいか、
どう関わって良いかなどの、
「やり方」ばかりを気にする方々を
多く見てきました。
子どもの立ち直らせるための、
「やり方」ばかりに意識が向くためか、
自分自身の経験や、
本や何かで得た知識や情報をもとに、
「あーしてみたらどうだ」、
「こーしてみたらどうだ」とアドバイスをしてみたり、
手を替え品を替え、あの手この手と、
子どもを無理矢理にでも動かそうとします。
ですが、
こういった、無理矢理にでも
子どもを立ち直らせようとする行為が、
状況をさらに悪くします。
そこで、
状況をこれ以上悪化させないためにも、
『何もしない(見守る)』という選択を
強いらることがよくあります。
何もできないことで問題が一向に解決されず、
大した改善にすらないことで、
頭を抱え続ける方々が本当に多いです。
成果に結びつかない最大の理由
親としては、子どもの将来などを心配して、
良かれと思ってやっていることなのに、
なぜ、思うような成果に結びつかないのでしょうか。
成果に結びつかない理由は、
さまざまな認識のズレが最大の原因です。
この、認識のズレというのは、
その人の思い込みによるものだったり、
改めて聞くとすでに聞いたことのあることだったり、
前々から知っているようなことでも、
実際の行動として見た時、
それが出来ていなかったり、
やっていないということはよくあります。
以前、YouTubeで、ある俳優さんが
インタビューを受けている動画に目が止まりまして、
何についてのインタビューだったかは忘れましたが、
その話の中で、とても印象的だった話の一部を紹介します。
これは、認識のズレをうまく言い表した、
いいたとえ話だなと思ったことがあります。
僕たちは、包丁というものが
どういうものかを知っているだけに、
普通にこの話を聞いただけでは、
「そりゃそうだ」で片付けてしまうかと思います。
このたとえ話では、「包丁」という、
良い面と悪い面の両極があるのでわかりやすいですが、
僕らが普段使っている言葉や、
起こっている出来事や物事については、
「知っているつもり」「わかっているつもり」でいて、
実際には正しく理解していないということはよくあります。
そのため、
認識がズレていれば、
その意味合いや解釈も変わってしまい、
対する行動や、
子どもとの関わり方もまた変わってくるので、
成果が出ている人と同じような事をしているはずなのに、
成果が出ないといったことにもなってしまいます。
ということは、
成果が出ている人と同じ認識や、
正しい認識を持てば、
「自ずと結果が出る」「成果に結びつく」
という見方ができるのではないでしょうか。
これまでの認識を修正していくことで、
ひきこもっている我が子を救い出すためには、
親であるあなたが、現状をどう受け止め、
何をしていく必要があるのかが見えてくるはずです。
認識が変われば、自ずと行動も変わってくるので、
それによる結果も変わってきます。
最も重要なこと
先ほど、『ひきこもりの回復に一番必要なこと』の項目で、
と、言ったことを覚えているでしょうか。
ひきこもっている子どもが、
ひきこもりから立ち直るには、
『環境をどう作っていくか』
これが、全てだと言っても過言ではありません。
「環境をどう作っていくか」と言われると、
『環境の作り方』という、
『やり方』が気になるかと思います。
ひきこもりが立ち直るための環境を、
どのように作っていくかといった
手順(やり方)は確かにありますし、
それを知らないと、
環境づくりもクソもないので
大事なことではありますが、
「やり方」といった手順よりも、
もっと重要なことがあり、
環境をつくり上げていく上で、
全ての土台となるものがあります。
その、全ての土台となるのが、
価値観です。
『価値観』と言われても、
いまいちピンとこない人もいると思うので、
この『価値観』というのは、
常識とされるものや世間体、
これまでの体験などによる経験や、
見たり聞いたりした情報や知識により
形成されていきます。
そのため、
どんなに効果的で優れた方法(知識や情報)であっても、
それが価値観と合わなければ、
「私には合わないもの」として判断し、
切り捨ててしまうことがよくあります。
『認識のズレ』もまた、
価値観により、自分の都合に合った解釈が
加わったことで起こる現象とも言えます。
そのため、
『認識のズレ』により使い所を間違えると、
自分の想像とは違うことが起こった場合、
「役に立たないもの」と
判断してしまうこともよくあります。
話を戻しますね。
なぜ、環境づくりの全ての土台となるものが、
価値観なのかというと、
ひきこもりのことで悩みを持つ方が、
よく口にする言葉で、
「いつまでやったらいいの」とか、
「いつまで待ったらいいの」というのがあります。
この言葉が出てくる理由を考えると、
価値観がいかに重要かが見えてくるはずです。
ひきこもりの対策の一つに、
『見守る』(やり方)というのがありますが、
この、『見守る』一つとっても、
「いつまでやったらいいの」
「いつまで待ったらいいの」という、
このような言葉が出てくるということは、
その場でのアドバイスは、
一応は聞き入れたのかもしれませんが、
その人の価値観では、
理解していなかったり、納得していない
(正しいことや必要なことだと思っていない)ため、
『見守る』ことの必要性に『認識のズレ』が起こり、
やる意味や価値がわからずにいることで、
『やらされている』ため、我慢を強いられることとなり、
いつまで経っても結果らしい結果が得られないことで、
文句が出てきてるのが見て取れます。
さらに言えば、
『働かざる者食うべからず』という価値観を
持ったままの人が、
「見守りましょう」とか、
「このように関わりましょう」とアドバイスをされても、
その人は、ひきこもって何もしない状況に、
納得(理解)が出来ないため、
どんなに必要なことであったとしても、
その人にとっては、
それは必要なことではないと判断され、
一応は、『見守る』というアドバイス通り従い、
子どもにあれこれ言わないようにしていたとしても、
子どもの動向を常に監視し、子どもの機嫌が良さそうな時や、
話を聞いてもらえそうな時を狙って、
一言言ってやりたいタイミングを見つけようと、
常に目を光らせていることで、
『見守る』という本来の意味(認識のズレ)や、
その効果も、全く意味のないものとなってしまいます。
『見守る』ということ一つとっても、
その人の根底にあるものがそのままにやっていると、
子どももバカではないですし、
親の顔色や動向を常に探り、
何か言われやしないかと神経を尖らせているので、
その人の意思とは違うことをやらされていることは、
簡単に見抜きます。
価値観というのは、上述したように、
その人がこれまでの人生で培ってきたものであり、
その人を構成しているものでもあるので、
それは、その人の在り方として、強く影響を及ぼします。
「ありがとう」という言葉は、
感謝を伝えたりするのに、
最も分かりやすい『表現方法』の一つですが、
何でもかんでも誰かがやるのが当たり前と
思っている人が言う「ありがとう」と、
心の底から湧き上がる
感謝の気持ちの「ありがとう」では、
相手に与える印象や、伝わり方が違うのが
想像つくかと思います。
環境を作り上げていくには、
段階を追っていく必要があります。
そのため、
認識がズレたままに取り組むと、
どこかで必ずボロが出てしまい、
思わぬ結果を招いたり、
せっかく築き上げてきたものが、
振り出しに戻ってしまう恐れもあります。
『価値観』がすべての土台だというのは、そのためです。
とはいえ、
『価値観』というのは、
これまでの人生で培ってきたものなので、
いきなりどうこう出来るものではないと思う人も
いるかと思いますので、その対策をこれからお伝えします。
成果に結びつけるために出来ること
成果に結びつけるためには、
認識のズレを修正することです。
そのためには、
あなた自身が学び、成長することです。
ここまで僕は、再三に渡り、
「認識のズレ、認識のズレ」と
言ってきたかと思います。
再三に渡り言い続けてきた理由は、
認識のズレが今の状況を招いている
可能性が高いことを
意識づけて欲しかったからです。
認識を修正していくことで、
価値観も書き変わっていくものですが、
それにはやはり、
あなた自身が学び、
成長することに意識が向いていないと、
価値観というのはなかなか書き変わりません。
なぜなら、
価値観というのは、
無意識に反応してしまうものだからです。
価値観による反応というのは、
無意識にやっている癖のようなものです。
気がついたら鼻をほじってるとか、
考え事をしてると無意識に爪を噛んでるとか、
何も考えてなくても、勝手に貧乏ゆすりをしてるとか、
ちょっと何かあると、すぐ感情的になっちゃうとか、
こういったことは、ストレスなどが
原因だったりもすることもありますが、
癖は、治そうと意識すれば治るものです。
価値観も同じです。
価値観は、本人の意思次第で書き換えることが出来ます。
「学び、成長する必要がある」と聞くと、
ものすごく大変なことのように
聞こえるかもしれませんが、
子どもや家族の生活習慣病の予防や、
アレルギー体質を改善させるのに、
どのような食事が良くて、
どのような食事が良くないか、
その食材を美味しく食べてもらうためには
どうしたら良いかなど、
色々と調べたりしていると、
良いと思ってたものがダメだったり、
様々なことに気が付き、
認識を変えていくかと思います。
子どものため、家族のためにと、
こういったことが出来るのであれば、
価値観を変えていくというのは、
たいして難しいことではありません。
そして、最後に一言。
これが最短の近道だと思うことが、
一番の遠回りになることはよくありますし、
一見遠回りに見えても、
それが一番の近道だったということもあります。
ですので、
余計な遠回りをしないためにも、
ぜひ、あなた自身が学び、
成長することに意識を向けてみてください。
〜追伸〜
これまで何年もの間、あの手この手と試しても、
思うような成果が得られず、今日に至っていたとしても、
ひきこもりになっている子ども同様、
いつからだってやり直す事はできます。
もし、あなたが、学び、成長しようとするのであれば、
僕が先日書いた記事で、
あなたの認識を覆すであろう内容のものがあるので、
ぜひこちらも読んでみてください。