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機能不全家庭(毒親)・虐待・アダルトチルドレン どこで気付いても

機能不全家庭(毒親)・虐待・アダルトチルドレン
この連鎖をどこで気付いて、どこで断ち切るか

出来るだけ若いうちに気付いて、そこからココロの回復過程を経ることが出来れば、その連鎖を断ち切るのも容易ですが、逆に歳を重ねてからでは無理かと言えば、そんなことは決してありません。

先日初めて私の元をカウンセリングで訪れたお客様。

自分が子供の頃から様々な虐待行為を受けて来ながらもその環境を生き抜いて、その間も様々な人間関係の問題など「生きづらさ」を抱えながらもその都度、自分で乗り越えて来た(と思っていた)。

結婚し子供が出来て、その子供が成人して結婚し、その子供が子供(孫)を産んで。

その子供の家庭がうまく行かず、子供自身も何かと問題を抱えがちだったことに薄々は気付けていた。

どこに原因があったのかが分からないまま、けれど我が子の事でもあるので色々と調べてみた結果私のホームページに辿り着いた。

そこで知ったのは自分の親は毒親であり自分が育った家庭は機能不全家庭であり、自分自身が虐待を受けていたということ、自分がアダルトチルドレンであったこと。

その自分が築いた家庭も機能不全家庭であり、自分の子育ては形こそ違えど自分の子供を虐待していたことを知り愕然とした、と話されました。

そこで自分のこれまでを振り返ったところ、毒親によって自分の人生が支配されていたことに気付き、けれどそれが自分にとっては「当たり前」の事であって何の疑問も抱かずに生きてきたことなど、今になって思い直せばおかしなことだらけだったと感じられたそうです。
(両親はすでに他界)

けれどその結果としてその虐待は自分の子どもにも及んでいたことを後悔し、今からでも自分の生き方を変えて行きたい、そして自分の子どもの家庭も何とかしてあげたい、との想いでカウンセリングに来られました。

以前にもお伝えしている通り、潜在意識はたとえそれが自分にとってつらく苦しい生き方だとしても、結果的にその生き方で生き延びて来ているためにそのつらく不幸な生き方を『安全な生き方』と判断します。
(その生き方は10歳になる頃には既に完成してしまいます)

そして潜在意識はその『安全な生き方』に慣れてしまい、その生き方を変えようとすると強烈に反発します。
それが自分にとって「当たり前の生き方」であり、安全である以上変える必要はないと判断しているからです。

このお客様は既に50代を超えており、40年近くその生き方を続けているためかなり潜在意識に深く刻まれてしまっているわけですけど、この方は勇気を振り絞って初めてのカウンセリングに臨まれました。

そこで「自分は何も悪いことをして来なかった」ことや「自分を否定する必要はない」ということを、とりあえずアタマ(顕在意識)では理解出来たようです。

ですが一方で潜在意識は自分にとって「安全」な「これまでの生き方」に戻そうとするため、大切なのはこれからの自分の行動ですよ、とお伝えしました。
潜在意識は一発でその生き方を180°変えることは難しく、これまでして来なかった「潜在意識が反発するような」新しい行動を継続していくことでしか変えられません。

逆にその行動を継続することさえ出来れば、潜在意識の書き換えも可能となりそこからの生き方は変わります。

どこでその生きづらさに気付いたとしても、そこから「変わりたい」と思ってその行動が出来れば、何歳からでも変わることは可能です。

まず気付く。
今が生きづらいと思われている方にはぜひ、これまでの自分を振り返ってみることをお勧めします。

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須藤 勝則

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