紙の絵本の大切さ
″愛着 ″の安定性が 子どもの感情や 適切な理解といった心の発達に大きく関わっています。
生後6ヵ月頃の乳児期に「人見知り」が見られるようになりますが、これは養育者を愛着対象として認識しているということ。
との研究結果があります。
このことからも、早い段階から子どもを″心をもった存在″とみなし、心的状態に関する言葉を発話の中に多く使用することが大切だと考えられます。
また、心的表現だけでなく、養育者が子どもにわかりやすい表現で心的状態に触れる言葉を発していることが影響を与えることが明らかになっています。
心的状態に触れる機会といえば、思い浮かぶのは絵本の読み聞かせ ではないでしょうか?
絵本の読み聞かせ には言語能力、想像力、集中力といったさまざまな効果があるとされていますが、これら教育の大前提として″愛着″があると思います。
今は 便利な「デジタル絵本」もありますが、
ページをめくる音、紙の質感、匂い、重みなど 五感への刺激やリアルな体感の面からも、私は「紙の絵本」が 読み聞かせには良いと思っています。
親子でデジタルデトックスの時間が共有できるというメリットもあります。
絵本の読み聞かせ はほんの数年しかもてない貴重な時間。
ボロボロくたくたになった絵本は 貴重な時間をたくさん育んだ証になります。