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【読書感想文】 猫のお告げは樹の下で

本日は、『猫のお告げは樹の下で』(青山美智子 著)をご紹介します。

神社で出逢った不思議な猫から葉っぱの「お告げ」を受け取った7人の連作短編集。

この作品自体が私に授けられたお告げのように感じ、登場する主人公たちとは境遇がまったく違うのですが、それぞれの物語に気づかされるものがありました。

もしかしたら、私だけではなく、誰もが抱いている絶望感や悩み、望みをこの7人が体現しているのかもしれません。

人間は弱いもので、いつも無意識のうちに自分で自分の視界を狭めてしまったり、限界を決めてしまっています。

でも、固定観念をはずして周りをよく見回してみると、人生が好転するきっかけや、ちょっとした奇跡が案外近くに落ちていることに気づけるのでは、と感じました。

そんなわけでこの作品は、物語をひとつ読み終わるたびに心が温かく、神社を参拝した時のような清々しい気分になります。

P.S.

この作品に出逢えたことで私の見ている世界の景色が少し変わりました。

本当に「お告げ」を受け取ったような心持ちになれて嬉しかったです。

私もいつかその不思議な猫ちゃんに逢いたいな。

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