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自分を大切にするのは難しい

最近、また本が読めるようになってきた。
エッセイや短編などを少しずつ。

良くなってるのか悪くなってるのかわからない、となる毎日だけど、たぶん良くなってるのだと思う。

これをまた失うことを考えると憂鬱になる。

二歳の娘は嫌なことがあるとすぐ、「オシマイ!!」と怒りながら言う。
そうだよな、嫌になったらすぐオシマイにして次に行きたいよなあ。

昨晩、ご飯を口いっぱいに詰め込んだ娘は、そのままお茶を口に含み流し込む、という食べ方をしており、私はそれを見て慌ててお茶をとりあげたのだが、娘はそれにものすごく怒り、そして大泣きした。親としては詰まったらどうするんだ、と気が気ではないが、とても悔しそうに泣いている娘は本気でそれをやりたかったのだな、と感じて、結果やめさせるのはやめた。

何事も経験しなければわからないもので、そこはおおらかな気持ちでやらせてみるべきなのかもしれない。

お茶を渡すと娘の機嫌はすぐになおった。

人の顔色を伺うことなく、怒ったり笑ったりしたい。
自分を大切にするってそういうことなのかもなあ、などと娘に学んでいる。

『鬱の本』
様々な職業や活動をしている方々が、鬱について書いたエッセイ集。こんなに優しい本があったのか、と驚く。
帯に「読めない時に」と書かれてあって、それだけで涙が出そうになった。
点滅社という二人きりでやっている出版社が出した本で、気持ちが落ち込んでしまったときに寄り添ってくれるようなやさしさに溢れた本。どうしようもなく人生に立ち止まってしまっているのは自分だけじゃないんだな、と読むたびに少しずつ救われる。


点滅社さん、この本を作ってくださってありがとうございます。



本日の一曲。

藤井風「花」


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もちこ
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