夫が信楽焼を買いたがることを短歌にした。
夫のぴぴは、色々なイベントを見つけてくるのが上手い。
アンティークマーケットやマルシェ、陶器市など、どっかから情報を見つけてくる。
私たちは、あるフリーマーケットに行ったのだ。
そのマーケットには、骨董品や美術品、DIY商品といった様々なジャンルの店が連ねていた。
マーケットで別行動していたら、ぴぴがなかなか来ない。
探すと信楽焼のたぬきのお店で真剣に選んでいた。
ぴぴ「ねぇねぇ、このたぬき、いいよね」
わたし「えっ!?」
ぴぴ「この、シャーっとしてる感じ」
ぴぴは、ニコッと笑っているたぬきではなく、人に襲い掛かるような顔をしている信楽焼を気に入ったらしい。
炊飯器くらいの大きさの信楽焼を欲しがったが、なんとか説得して、たぬきは買わずに帰ってこれた。
それからというもの、ぴぴは陶器市やマーケットに行くと、たぬきを探すようになった。
ぴぴは、本当は蕎麦屋の軒先に置いてるような、大きなたぬきが欲しいようで、我が家の狭いスペースに置く場所はない。
この夏は南海トラフ地震に備えましょうと、連日テレビで放送していて、我が一家も要らない物を捨てて、家をスッキリさせている最中であった。
そんな中、仕事中に、休日を楽しむぴぴから写真が送られてきた。
私「たぬきの本拠地に行きやがった。
デカいたぬきを買ってくるかもしれん!!!」
仕事を終えて、家に帰ると、ぴぴがルンルンしていた。
そこには、手のひらサイズのちっちゃい、たぬきがいた。
かわいいたぬきで良かった。
私の集めてる招き猫とも、仲間のように見える。
ぴぴ「この中で、ぴーのたぬきが1番かわいい」と
ぴぴは満足していたので、たぬき問題は一旦はおさまった。
本日の短歌
蕎麦屋前の
たぬきが欲しい
買いに行く
妻には反対され
小さいのにする
ありがとうございました。