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517万人の帰宅難民

10年たったが、3.11の大地震は記憶に新しい。

大地震で東京都は、多くの人が帰宅難民となった。
携帯を見ながら電車を待ち続ける人や、長蛇の列をなしてタクシーを待つ人々、徒歩で何時間もかけて家に帰ったという人もいた。

こういった人の中には、一刻も早く家に帰宅しなければならないという人も多くいたはずだ。家に小さい子供がいたり、病気の親と住んでいる。など理由は様々ある。

問題は自分が帰宅難民になったらどうすればいいのか。ということだ。

そんな事を考えていると、ちょうどよく駅で東京都が作成している大規模災害に関するポスターを見つけた。
帰宅困難者の「一斉帰宅の抑制」に関する普及啓発ポスターである。
最近また全国各地で地震が発生しているし、東京もいつ第二の関東大震災は起きてもおかしくない……
考えてるうちに、怖くなり眠れなくなったのでこちらの一斉帰宅の抑制に関して調べてみた。

こちら東京都総務局総合防災部という部署が作成したもので、動画もあった。悲しいが、私の文章よりも5億倍わかりやすいので動画のリンクを貼っておく。


「動画見るのメンドクサイ!!!」
という方のために要約すると……

大規模災害の時には「慌てて帰宅せず様子を見ましょう」ってことだ。

余震や脆くなってる場所などの危険把握が難しいこと、パニックが起きた際に危険であり避難が難しいこと、緊急車両などの動きが帰宅困難者で遮られてしまうことなどが理由として挙げられている。

東京都防災ホームページでは、大規模災害の際に東京都内で帰宅困難者は517万人も発生するとのことらしい。

517万人……

517万という数字が多すぎて、どのくらいの規模かわからないので、東京ドームの収容人数(ライブの際の人数)で何倍かで計算したところ……

なんと東京ドームの収容人数の90倍!!

こんな人数が全員歩いて帰宅しようとしたら、歩道だけじゃなくて車道にも人が溢れる。もちろん車も渋滞となる。
予想外のトラブルに巻き込まれる可能性は跳ね上がり、こういった状況が危険なのは想像に容易い。

そんなこんなの大規模災害の話を先輩社員の方にお話したところ、こんなことを言われた。

「3.11の時は銀座のドンキでチャリが売り切れたらしいよ」

「チャリが売り切れた?」
どうやら交通機関が停止することを察知した人たちが、チャリをいち早く購入。新品のチャリで帰宅を試みた人が多数いるとのことだった。

「アタマいいなぁ……」

と思ってしまったが、チャリ勢は何事もなく帰れたのだろうか?

帰宅困難者の多くは徒歩だ。徒歩の帰宅困難者が多くいる中ではチャリは邪魔になるし、歩道と車道を行き来することで混乱やトラブルのきっかけにもなり得る。

自分が早く帰れればいい!というゲスな自分優先の気持ちもあるのだが、緊急車両や周りの妨げになるのであればやめておく方が人としては正しいのかもしれない……

早く帰れそうでいいな……と思った自分を恥じたい。

一斉帰宅をアラートする動画として、大阪府公式チャンネルでも動画が挙げられていたのでこちらも参考にしてほしい。
東京よりも大阪の方がパンチのある動画となっている。(笑)だからってどっちが上とかはないけど、個人的には大阪のが好き。サムネイルがすでにおもしろい。


やっぱり自分の事だけを考えて行動してはダメ。こういう時こそ助け合いの精神が必要。ちゃんと備蓄もしておこう。


ちなみに……
我が家では、備蓄のかんぱんの賞味期限が切れていた……
皆様も備蓄の賞味期限もチェックしておきましょう。避難場所なども家族で決めていくことが大切だ。

こちら下記は東京都防災ホームページから抜粋したものである、
自身と大切な人を守る為にも家族で確認しておいてほしい。

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東京には、他県から毎日多くの通勤・通学・買い物客が流入し、滞在しています。災害により交通機能が停止した場合、大きな社会的混乱が予測されます。特に徒歩での帰宅が困難な帰宅困難者と呼ばれる人々が517万人発生すると予測されています。
1. あわてず騒がず、状況確認
2. 携帯ラジオをポケットに
3. 作っておこう帰宅地図(東京都防災マップを見る )
4. ロッカー開けたらスニーカー(防災グッズ)
5. 机の中にチョコやキャラメル(簡易食料)
6. 事前に家族で話し合い(連絡手段、集合場所)
7. 安否確認、災害用伝言ダイヤル等や遠くの親戚(災害用伝言ダイヤル・災害用伝言板)
8. 歩いて帰る訓練を
9. 季節に応じた冷暖準備(携帯カイロやタオルなど)
10. 声を掛け合い、助け合おう
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帰宅困難者の一斉帰宅の抑制普及啓発動画の作成~大地震、災害時はあなたのために、帰らない~|東京都防災ホームページ (tokyo.lg.jp)

(※写真「みんなのフォトギャラリー」より)

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