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【とりあえずは無い】買付証明書には購入の意志決定が重要

こんにちは。不動産屋の松野まきです。

宅建士2人の夫婦で経営している不動産会社が綴るnoteです。
フレキシブルで細やかなサービスと、期待を超える価値をお届けする事を心がけ、信頼できる不動産のパートナーを目指しています。

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今日は、不動産を購入したいと決めた時に提出する「買付証明書(購入申込書)」についてお話しします。


買付証明書って何?

買付書とは、不動産を買いたい人(=買主)が、希望条件にあう物件を見つけて「買いたい!」と決めた時に、その物件の売主に提出する書類のこと。

買う候補から、もう一歩進んだ購入の意志を伝える為の大切なステップです。

ここで注意したいのが、買付証明書という名前の通り、「売主と買主で条件が合致したら買います」という証明書の意味合いでもあります。

その為、とりあえず提出する。通ったら考える、といった曖昧な意志では提出できません。

買付証明書のフォーマットは、仲介業者によって異なりますが、記載する内容は大体同じです。

・買いたい物件の情報
・購入希望価格
・引き渡し希望時期
・引き渡し状態
・住宅ローンを使うか など

どの物件をどのように購入したいか、という条件を記載します。

買主にとっては、この紙1枚で売主に選んでもらわないとなりません。
また、売主は売主で、この紙1枚で買主を選ぶ必要があります。

自分を選んでもらうために、買主は自身の強みをアピールした方が得策です。
ここで強いのが、既に住宅ローンの仮審査に通っているという情報です。
仮審査は早めに済ませておいて、いざ買いたい物件が表れた時に武器として使える状態にしておきましょう。

トラブルを防ぐ

買付証明書を提出する時に、とにかくスピード勝負と思って希望購入価格だけ書いて提出するのは絶対にやめましょう。

買付証明書は、この条件で双方が合意したら買います、という意味合いの書類です。
希望条件があれば、しっかり記載をしないとトラブルの元になります。

買主の希望条件と、売主の売り渡し条件が食い違わないように、書面に残すことが大切です。
私たち仲介業者も、買付証明書を提出する際には、売主側に口頭で詳しく説明しますが、証明書にしっかり記載しておくことで確実に意思疎通が図れます。

買付に合意したら次はもう契約にステップが進みます。言った言わない論争は絶対に避けなければなりません。

とりあえずの申し込みは無い

不動産の購入申し込みに、とりあえずはありません。

買付が合意となれば、関係者はすぐに契約に向けて動き出します。(実際はもっと早く動きますが)
売主にとっては「購入の意思がはっきりしている買主」と取引を進めたいのが通常です。

早い者勝ち感の否めない不動産取引ですが、だからこそ余計に半端な買い付け申し込みでは意味がありません。
「とりあえず押さえる」という意思は、買い付け申し込み書にも反映されますので、確実性が低い申込書を提出することは大きなリスクになります。

売主や売主側の仲介業者にご迷惑をかけないためにも、購入の意思がしっかり固まってからのご記入をお願いしております。
もちろん私たち仲介業者は、不明な点やご不安なことがあれば、すべての疑問が解消されるまで、丁寧にお手伝いいたします。

結び

買付証明書を書くことは、買主にとって購入の意思決定を固めるのに必要不可欠なステップです。
買付証明書を通して、売主に購入希望条件と購入意志を伝達する事ができます。
買える能力があり、買いたいです」という意志を明確にするためにも、ローンの事前審査結果など、自身のアピールも一緒に提出します。

不動産購入は人生の大きな決断です。
そのため、買いたいという意志や、条件を変えると決めること、場合によっては断念する決断といった、様々な場面で意志決定が求められます。

選択を重ねることで、本当に納得のいく不動産取引が実現します。
買付証明書はその中でも最重要な項目。私たち仲介業者は、お客様が納得できるまでご相談にお応えし、安心して手続きを進めていただけるようサポートいたします。

読んでいただきありがとうございます!

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▼この記事を書いた松野まきはこんな人。
・自己紹介/起業した経緯:不動産のバックオフィスから独立開業した話

▼不動産会社(株)バシランド
東京都内の不動産仲介(売買・賃貸)を中心に手掛ける不動産会社です。
不動産エージェントの夫と夫婦で営んでいます。
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