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サブカル大蔵経 日本編

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2020年9月の記事一覧

サブカル大蔵経207 内藤正典/中田考『イスラムが効く!』(ミシマ社)

イスラームと仏教、組めないかな? 肩書きで人を見ない、肩書と言うものにとらわれないものが…

永江雅邦
4年前
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サブカル大蔵経208高野秀行『イスラム飲酒紀行』(扶桑社)

   室橋裕和さんの『バンコクダイアリー』でも回想されていた伝説の雑誌「Gダイアリー」に高…

永江雅邦
4年前
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サブカル大蔵経212 嵐よういち『海外ブラックマップ』(彩図社)

自分の中では元祖クレイジージャーニー。 嵐さんのシリーズの中では、都市ごとカタログみたい…

永江雅邦
4年前
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サブカル大蔵経213 嵐よういち『おそロシアに行ってきた!』(彩図社)

 嵐よういちさんは、毒づいたこと書くけど、やさしい。独りよがりでない真摯な感じがします。…

永江雅邦
4年前
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サブカル大蔵経215片倉邦雄/津田謙二(とんじ+けんじ)『トン考』(アートダイジェスト)

  素人と謙遜する大人の自由研究。しかし豚を巡る文献博捜は、プロ以上の執念。  なぜ、こ…

永江雅邦
4年前

サブカル大蔵経番外編 読書と付箋紙

 旅でカメラのシャッターを切るように、読書中の文章の感じた箇所に付箋紙を貼ります。貼った…

永江雅邦
4年前
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サブカル大蔵経226三木雄信『「A4一枚」仕事術』(KADOKAWA 中経の文庫)

読後、A4教という宗教に入りました。 具体的なフォーマットやリストは実行していないのですが、これ以来、会議のレジュメはA4の紙一枚のみにしています。 しかし、無理に詰めたり、行間を狭くしたりすると、読みづらいみたいです。 集めると分ける。博物的と科学的。 情報という存在への根幹問題かも。 一度に処理できるのは、七。それ以上書いてはならない。p.16  明日のお彼岸法話のレジュメ、七章以上入れてた…。たしかに、見ただけで読まない。このnoteで引用させていただいてい

サブカル大蔵経232『ちくま日本文学全集 寺山修司』(筑摩書房)

〈ちくま日本文学全集〉の存在が好きでした。出版史に残ると思いました。 寺山修司の巻。戯曲…

永江雅邦
4年前
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サブカル大蔵経233寺山修司『両手いっぱいの言葉』(新潮文庫)

寺山の作品群から選ばれた箴言集。亡くなる前年に編まれた。 その吐き出される言葉。優しく、…

永江雅邦
4年前
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サブカル大蔵経235橋本治『花咲く乙女たちのキンピラゴボウ 前後編』(河出文庫)

本書は、橋本治、30歳の時の初転法輪。漫画家たちを、作品を通して評しながら、少女や少年や性…

永江雅邦
4年前
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サブカル大蔵経231団鬼六『牡丹』(幻冬舎アウトロー文庫)

SMのイメージしかなかった団鬼六が著した『真剣師小池重明』を読んでみて、こんな世界があった…

永江雅邦
4年前
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サブカル大蔵経230深沢七郎『深沢七郎の滅亡対談』(ちくま文庫)

深沢七郎は気難しいイメージがあります。できれは対談なんかしたくないタイプなのではと思って…

永江雅邦
4年前
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サブカル大蔵経228増谷文雄『ブッダ・ゴータマの弟子たち』(現代教養文庫)

社会思想社の現代教養文庫が好きでした。夢野久作、小栗虫太郎、久生十蘭などの異端文学シリー…

永江雅邦
4年前
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サブカル大蔵経227石川淳『諸国畸人伝』(中公文庫)

『日本の名著』での本居宣長に対する石川淳の舌鋒鋭い批評に驚愕したことがあります。対象相手にこんな厳しいことを言う人が世の中にいることに、それか、評論とは昔はこれくらい厳しいものだったのかと。真っ当なプロレスを感じた。 では、石川淳の作品を読んでみようと、手にとったこの紀行文・伝記は、切れの良い文体と、その背景への穏やかな筆致。 自ら、松江、豊後高田、駿府、水戸、山形、伊那、塩沢、阿波、館山、新潟を訪ねる。その土地の人物と歴史を伝えていく。 渋い人選と地域。これこそ本当の