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おばあちゃんの葬式に出たいと言ったら「今回は特別な?」と言われた思い出

どうも、山吹誠(やまぶき まこと)です。

この記事では

仕事を最優先しなくちゃいけない世界って辛いね

というお話をしていきます。


「親ならともかくばあちゃんか…今回は特別な?」

新卒で働いてた美容業の会社で
言われた言葉です。

表情、
声のトーン、
髪型、
服装、
こっちに体を向けてなかったこと。

未だに忘れられません。

「俺もじいちゃんばあちゃん両方会わずに死んだな~」
「親の死に目に会えるやつなんていんの?」
「ていうか、前例がないからなぁ…」

上司たちは
ごちゃごちゃ言いながら、

しぶしぶ顔で
香典を渡してくれたことを
ハッキリと覚えています。


当時の仕事は月5~6休み。

サービス業なので
土日休みなんてあるはずなくて、
僕が欠けたら破綻する状況。

スタッフ16人フル稼働でも、
下っ端は10時間、
水すら飲めない激務。

  • 今日2回もトイレ行けた!

  • 明るいうちにお昼ごはんを食べられたら「潰れない…?」と会社の心配が勝つ

  • 10時間ヘトヘトになるまで働いて、そこから約3時間の技術練習。

  • 過去最低手取り8万円

そういう世界。

親でもなんでもない
祖母の葬式に出たいだなんて、

僕は思い上がっていたのでしょうか。


田舎の貧乏暮らし、
無理言って
通わせてもらった専門学校。

古臭い価値観で
回ってる地元がキライで、
飛び出すように
移住を決めた埼玉県。

あこがれの職業、
蓋を開けてみたら、

年に1回すら帰れない薄給激務!

営業して、練習して、
先輩に24時間居酒屋を連れ回されて。

6連勤した翌日、
渋谷で早朝から研修して、
また6連勤して。

若手はみんな営業中に
居眠りしてクレームもらって、
たまの休みは寮で
15時間以上寝落ちして。

明日も、
また明日も、
そのまた明日も、

どうせ同じで。

どうせ同じなハズで。

「亡くなった」

いつもと違う日常って
こんなにつらいのか~

じゃあずっと仕事のほうがいいや。

震える手足をグッと抑えて、
なけなしのお金を集めて
飛び乗った鈍行列車。

実家の引き戸を
ガラガラと開けて居間に駆け込むと、

親戚みんなに囲まれながら
横たわるおばあちゃんの
姿が見えました。


「死んじゃったよ」

「うん」


おばあちゃんは僕にとって、
親でした。

両親はフルタイムで仕事三昧。

いつもそばにいて
可愛がってくれたのはおばあちゃん。

ママチャリの後ろに乗っけて
ゲーセンに連れてってくれたのは
おばあちゃん。

絵を書くのが好きな僕のために、
切れ味ゼロのカッターで
削ってくれたボコボコの鉛筆。

「誠、好きでしょ(^^)」といって、
まだぜんぜん余ってるのに
買ってくるから戸棚に溢れてた、
ミルクココアの粉末。

おばあちゃんにしか
揚げられない、唐揚げの味。

おばあちゃんにしか
握れない、おにぎりの味。

「たくさん稼いで、連れてってちょうだいね(^^)」

そういや、新幹線で
仙台旅行に連れて行ってあげる
約束してたな…


仕事は楽しいけど、
俺の稼ぎじゃ
連れてってあげられそうにないよ。

てか見ないうちに痩せたね、
もう歳だもんね。

いつもこの服着てるね、
服くらいなら
買ってあげられるよ。

またシワが増えたね、
別人みたいだよ。

そういえば昨日……………

いくら話しかけても、
二度と目を開けることはないのです。


他人に生き方を否定されながら生きる

ハァ~~~

めちゃくちゃ辛い思い出ですよ~~~

ぎゃ~~~!

でもこれが

”一般的な社会の常識”

なんでしょうね。

向こう30~40年、
24時間のうちの1/3、
会社勤めに捧げるものである、と。

労働に犠牲はつきものである、と。

  • 親の死に目に合えない

  • 恋人・家族の死に目に会えない

  • 友達の死に目に会えない

  • ペットの死に目に会えない

これが当たり前ってことに、
どうやらなってるみたいですよ。


  • 仕事優先で生きるのが当たり前という価値観

  • 「死に目に会えなくて当たり前」という価値観

  • 実親じゃない親族に時間を使うのを渋られる価値観

  • 働くことでしかお金を得られない構造

  • 時間を使うことでしか稼げない労働というモノ

  • それらに抵抗できなかった、無力な自分のこと

この気持ちは僕の中に
ずっと残り続けるんだと思います。

この先どんなに成功しても、
ずっと「クソが~!」て
思ってるんでしょうな~


後ろめたい欲望があってもいい

でもね、
社会的に意義のある志なんかなくても、
誰だって夢を叶えていいと思うんですよ。

  • 遊びたいから、独立

  • 豪遊したいから、独立

  • 好きなことだけしてたいから、独立

  • ずっと寝てたいから、独立

  • 好きな人との残りわずかな時間を大切にするために、独立

別にいいじゃないですか!

最高じゃん!

常識とか、
前例とか、
道徳とか、
モラルとか、
自分を守るためだったら
捨ててもいいと思うんです。

(自分で自分に向けた矢印なら、
誰にも迷惑かけませんから)

自分の守り方の1つや2つ、
知っておくのがマストっすね。


ほんと、当時は
めちゃくちゃムカついたし、
生きる気力を失って、

文字通り”抜け殻”のように
生活してました。

そんなとき出会った
ブロガーさんがいて。

彼は

”ペットの死に目に会えなかった悔しさから独立”

という選択をした方です。


彼は、

音楽やってる時に騙されて
70万円借金させられて。

時給900円で
20代後半までアルバイト。

労働時間と自由時間を
天秤にかけなくちゃいけない生き方に
疑問を抱いてた頃、

愛犬が亡くなって。

大好きな音楽、
映画、
漫画、
小説、
動物との時間を
最優先できる暮らし

を、本気出して目指して、
手に入れた人。


僕は、彼がやってたことを
そのまんまトレースして、
今に至ります。

毎日を趣味で埋め尽くして、
飽きるまで遊んで、
疲れたら満足するまで眠れる人生。

おばあちゃんは
もう帰ってこないけど、

僕は僕なりに
「勝ち取ったな!」
て思えてて、今は幸せです。


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