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2024年2月の記事一覧

[OldCityBoy的「映画」考察] 恋の手ほどき(1958) ➡"ローマの休日"をカラーにして、さらにポップにしたお洒落映画、そしてフランス絵画のオマージュあり

"ローマの休日"をカラーにして、さらにポップにしたお洒落映画、の印象でした。 ただし、ただ"お洒落"なだけではなく、フランス絵画的のオマージュを入れており、ただのお洒落映画ではない!、な意図も見え隠れします。 分かりやすいのは、出てくる部屋が真っ赤であることです。この色彩どっかで見たことあるな~、と記憶をたどってみるとマティスでした。 ということで、芸術的な絵画要素のある教養も含んだ映画だ!、がメッセージとしてあるのでしょう。 ということでよくよく見てみると、 ルノア

[OldCityBoy的「映画」考察] 戦場にかける橋(1957) ➡意外にも日本的"諸行無常"な映画、黒澤明の影響かな?

名作です! ハリウッドらしい大予算をかけた側面でも楽しめますが、意外にも無常観的な哀愁を感じさせる、俗にいう"諸行無常"を感じさせる、どこか日本らしい映画です。 "日本"なるものをハリウッド映画に含める場合、大体間違ったものとなりがちで、 ・ちょんまげ、芸者 ・それは中国ですよ… ・眼鏡でスーツで個体差なし(80年代の映画) なことが多々見られるのですが、この映画ではそんなことはなく、ちゃんと"日本"が描かれてます。 特に、"早川雪州"演じる大佐の部屋が、ちゃんと"茶室

[OldCityBoy的「映画」考察] 八十日間世界一周(1956) ➡カラー映像なる技術革新により、今後の映像表現が変わることが確信できる映画

Wikiによると、日本で海外旅行が一般に普及したのは1964年以降だそうです。よって、この映画が公開された1956年当時は、日本だけでなく世界でも海外を旅行するなんて夢のまた夢だったように思われます。 ただし、海外の情報は入ってくるはずで、 ・ロンドンの近衛兵な風景 ・パリの風景 ・スペインのフラメンコ・闘牛 ・アジア・インド・中国・日本の風景 ・アメリカの風景・インディアン のような今も観光の目玉となる上記は皆憧れたものと思われます。 そんな皆の憧れを、当時の最新技術で

[OldCityBoy的「映画」考察] ジャイアンツ(1956) ➡ジェームス・ディーンがこの撮影直後に亡くなった理由がなんとなく分かる映画

アメリカ合衆国の歴史をドラマチックにたどる大河ドラマな映画で、悪くない映画ですが、とにかく長い…(約3時間半)。 そんな長い映画でスパイスになるのがジェームス・ディーンの演技になるのですが、それを観ていると、この撮影直後に亡くなった理由がなんとなく分かったので、それを解説しますね。 この映画自体はアメリカの大河ドラマなので、主人公の20代前半から老人になるまでを辿ります。よって、役者としても若者から年寄りまで演じる必要があります。 そんな条件下でのジェームス・ディーンで