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[OldCityBoy的「映画」考察] サタデー・ナイト・フィーバー(1977) ➡ダンスでキラキラした映画と思いきや、鬱屈した若者の心情をうまく描いた映画
「ジョン・トラボルタって、若いころは、こんな内気の青年の心情をうまく演じるのに適した役者だったんだ~、そして細!」、と思わず声を上げてしまう映画です。 この映画でディスコブームが再燃した、とのことで、「傾いたキラキラ映画なのかしら?」、と思っていましたが、意外にも鬱屈した若者の心情をうまく描いた映画で、分野としては👇の"エデンの東"をもう少しポップにしたような作品になります。 もう少し言うと、家庭内でのコミュニケーションがうまくいっておらず、付き合う友人との関係性も限界を
[OldCityBoy的「映画」考察] スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望(1977) ➡オタクな非常に狭い領域から、ワールドワイドな非常に広い世界にまで通用するコミュニケーション要素を内包している映画
熱狂的ファンも多く、すでに語られつくされている映画なので、いつも通り自身はちょっと違う視点より。 この映画はもちろんSFエンタメなのですが、それだけではなく、実はオタク心を非常にくすぐる要素が満載です。分かりやすい例が👇のミレニアムファルコン。あのデザインは、模型界では最も人気のある商品の一つです。 ここで、オタク心をくすぐることのできる何か、を制作できるのは実はより深淵なオタクのみなのですが、なんだか「オタク」なる言葉がたくさん出てきて何を言っているのかよく分からなくな
[OldCityBoy的「映画」考察] アニー・ホール(1977) ➡「ティファニーで朝食を」以来の超オシャレ映画、で、これをコメディアンが作ったところが面白い!
「ティファニーで朝食を」以来の、超オシャレな映画です。 しかも、コメディアンが監督した点が興味深く、内容は「ティファニーで朝食を」とは全く異なり、皮肉たっぷりの笑いに満ちた作品となっています。 で、この映画を語る際のポイントは「ファッション」と「笑い」の2つ。順に説明しますね。 ■ファッション ○メンズファッションについては、👇をご覧ください。 ○レディースファッション この映画がレディースファッションに与えた影響は絶大で、「女性がメンズの服を着てもお洒落に見えるんだ
[OldCityBoy的「映画」考察] タクシードライバー(1976) ➡思い描く自身のキャラクターと世間の認知にどう折り合いをつけるか
色々な切り口から語れてしまう名作です。 見る年齢によっても感じ方が異なるため、それも名作たる所以なのですが、自身が若いころ見たときは、 空気読めないパンク!!! と衝撃を受けました。 が、今の年齢になると 自己に対する自身の認識(だいたい理想化されている)と、世間の認識との違いに対して、どう折り合いをつけるか と、もう少し深い意図まで読み取れるようになりました。 具体的に、主人公は激しく空気が読めない痛々しいキャラで、周りと関係性をうまく築けません。 つまり、
[OldCityBoy的「映画」考察] お早う(1959) ➡"芸術"から"日常あるある"までいっぺんに映像表現に混ぜれる大巨匠"小津安二郎"に感嘆する
この映画は凄いっす! 初見で衝撃を受けましたが、何が凄いか言語化できず、思わず連続して2回観てしまいました。 この映画を語る前に、 小津安二郎作品はちょいちょい見ていましたが、どーも好きになれませんでした。というのも、大人が理想化した女性像を押し付けられているようでなんだか…。 が、この作品はちょっと違う、との評判を聞いて、夏休みで暇だし観てみました。 で、驚愕でした! 何が凄いかというと、 "芸術"から"日常あるある"までいっぺんに一作品に混ぜ、エンタメとして成
[OldCityBoy的「映画」考察] スティング(1973) ➡知的で・ポップで・お洒落で・大掛かりな詐欺プロジェクト劇、で"オーシャンズ11"の元ネタ
"大掛かりな詐欺プロジェクト"という、今ではそれなり普及している分野における初めての映画ではないでしょうか。 詐欺なので犯罪ですが、悪党からだまし取る、という劇として観やすいストーリーにしてあり、エンタメの教科書的な作品です。 そして、音楽がなんともお洒落! あと、上手い役者さんを揃えすぎ! となってり、なんとも知的で・ポップで・お洒落な仕上がりになっています。 で、この映画を初めて見たとき、"オーシャンズ11"まんまやん!、とつぶやいてしまったのですが、勿論"オーシ
[OldCityBoy的「映画」考察] 蜘蛛巣城(1957) ➡"能"の要素を入れてますが、本質はシェイクスピアの"マクベス"です。
日本語教師ボランティアのポーランド人の生徒さんからおすすめされた👇の映画を観たことを本人に報告し、「西部劇の元ネタって”黒澤明”の要素が大きいよね」、な話をしていると、「黒澤明の"蜘蛛巣城"って観たことある?」、と言われ、恥ずかしながら観たことがなく、さすがに日本人としてこりゃいかんだろう、と思い、観てみました。 で、シェイクスピアのマクベスをこれほど見事に映像化できる黒澤明に感嘆しつつ、解説に"能"についてに書かれていることには誤解を招きそうだったので、そこについて語りま
[OldCityBoy的「映画」考察] フレンチ・コネクション(1971) ➡ニューシネマ風に撮った王道作品で、"あぶない刑事"はこの映画がモデルだろう
ぱっと観た感じ、「あれっ、ニューシネマ?」、な印象を受けます。 理由は画面が妙にざらついているからなのですが、恐らく意図的にあまり性能の良いカメラを使わず、ニューシネマ風な絵にしたかったためだと思いますが、ストーリーや演出は王道です。 が、このニューシネマ風な絵と王道演出を組み合わせるところがなんとも新鮮で、自身は👇の"ブレア・ウィッチ・プロジェクト"を思い出しました。 この"ブレア・ウィッチ・プロジェクト"ですが、内容はもう定番化した王道ホラーなのですが、撮り方を主人
[OldCityBoy的「映画」考察] イージー・ライダー(1969) ➡退廃系ニューシネマ、最終的にMac製品開発へ至る
退廃系ニューシネマの傑作ですが、映画の内容をご存じなくても、主題歌である"BORN TO BE WILD"は聞いたことはあるのでは?、と思います。また、あまり知られてませんが、ジャック・ニコルソンが、我々の想像する"ジャック・ニコルソン"完成形で出ています。 で、この映画は、"俺たち明日はない"、"明日に向かって撃て"、と同じ退廃系ニューシネマですが、この2つの映画は逃亡劇ですが、"イージー・ライダー"は放浪が演出の軸になっています。 つまり、社会に馴染めない若者が自由を