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[OldCityBoy的「映画」考察] 恋の手ほどき(1958) ➡"ローマの休日"をカラーにして、さらにポップにしたお洒落映画、そしてフランス絵画のオマージュあり

"ローマの休日"をカラーにして、さらにポップにしたお洒落映画、の印象でした。

ただし、ただ"お洒落"なだけではなく、フランス絵画的のオマージュを入れており、ただのお洒落映画ではない!、な意図も見え隠れします。

分かりやすいのは、出てくる部屋が真っ赤であることです。この色彩どっかで見たことあるな~、と記憶をたどってみるとマティスでした。

ということで、芸術的な絵画要素のある教養も含んだ映画だ!、がメッセージとしてあるのでしょう。

ということでよくよく見てみると、
ルノアールが描いた少女の髪の毛を彷彿とさせるシーンがあったり、

最後には、ロートレックのポスターを彷彿とさせるシーンがあったり、

を見つけられましたが、実はもっと仕込んでいるのかもしれません。

この映画のもう一つの要素としては、"社交界"をポップに描いているところです。ただし、"社交界"の本質は、いかに目立つか・いかに異性の気を引けるか、というドロドロした世界の認識ですが、それもポップに描いています。

この映画にて、そんな"社交界"での女性視点の描き方で思い出されたのは、デヴィ婦人の下記の書籍です。

と、気軽な娯楽映画としても楽しめますが、教養的な視点からも勉強になる映画でしたよ~。



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