ドラマ『家庭教師のトラコ』を観ている話。
みなさんこんにちは。
ヘビーTVウオッチャー、瑞野蒼人です。
映画もドラマも多忙すぎてなかなか見られていなかった今季。久々に快作(怪作?)が出てきたので、久しぶりのドラマレビューをしてみようかなと思います。
世にあまたの「お受験もの」ドラマがあるなかで、「人生とお金」というテーマを真摯に取り上げた作品というのはなかなか無いように思う。どちらかといえば、親子の絆や家族・人生の再生、という明るい面がフィーチャーされがちだろう。
そんな中、「家庭教師のトラコ」
(日テレ系・水曜10時放送中)はかなり異質だ。
正直、今季一番好きなドラマですよ。私は。
「希望進路合格率100%」を謡い親たちを集め、「授業」と称し、まだ幼い小学生にあらゆる手段を駆使してお金を増やす方法やもらう方法を教えるトラコ先生(演:橋本愛)。時には生徒をサラ金や競馬場に連れていくことも辞さないのだ。
見た目の妖艶さとは裏腹に、やってることはなかなかにエグい。それが原因で時折生徒や親とも衝突してしまうのだが、そこはトラコ流。ああくまでも衝突は「本人のやる気を引き出す」ためのメソッドであり、なんだかんだで夢に向かうためのモチベーションを本人は取り戻すのだった。
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脚本が「女王の教室」や「家政婦のミタ」の遊川和彦先生なだけに、突飛な設定の中に、世界のリアルさとか人間の生生しい部分とか、非常にざらざらして心地が悪い部分が潜んでいる。でも、そこがいいなと思うのだ。グッと入れ込みながら物語を見るけれど、あまりに身につまされすぎて笑えない部分とかたくさんあるんですよ。「やべえ俺大丈夫か」みたいな。
社会に出てからというものの
お金に関しては常に苦労ばかりしている。
税金の手続きがどうだの、引っ越しで金がかかるだの、いつまで経っても貯蓄が増えないだの、悩みが尽きない。おそらく、一人の人間が一緒で考える悩みのうち、半分以上はお金の悩みなのではないだろうかと思うぐらいだ。
もっとしっかり、お金を知るべきなんじゃないかなと思うのだ。子供たちは。勉強は教えてくれるのに、生きるためのやりくりは体で学べ、とかなかなか自分勝手なことしてますよね。今の社会って。
こういう先生が一校に一人は居てくれるといいなぁ。
絶対無理だけど。絶対親からクレーム来るけど。
とにかく、「家庭教師のトラコ」。いよいよ話も中盤戦に入ってきて、これからトラコの真の狙いや野望もちょこちょこ明らかになってくることでしょう。楽しみだな~。ワクワクして鳥肌立っちゃう、今日この頃です。
しかし、トラコのあの「筆文字Tシャツ」ほしいなぁ。「金は天下のまわりもの」「金のなる木はない」。なんか毎回どんな名言が飛び出すかちょっと期待してしまっている自分がいる。全部揃ったら買っちゃおうかな。
おしまい。
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