ちょっと「白いたい焼き」を思い出して食べたくなっただけ。 #至福のスイーツ
「コンビニスイーツがえげつない」と騒がれてはや数年。もうコンビニの洋菓子や生菓子はかなり一般的な存在になった。アイスクリームやチョコなどに限らず、シュークリームやケーキが食べたい!と思った時もまず一番に走るのは近くのコンビニである。うまい。うますぎる。何を買っても大体うまいしクオリティが高い。
うちの近所にはセブンイレブンがある。セブンでいつも買うのは、シュークリームかエクレアか。普通のお菓子ではなかなか食べられない生クリームとかカスタードとかが欲しくなるのが私のいつもの癖だ。
でも、店に並んでいたら
間違いなく絶対買ってしまうものがある。
それが「#白いたい焼き」だ。
あの餅まではいかないものの不思議なぐらいもちもちした食感と、中に入っているカスタードがまったりしていて美味しいのだ。シュークリームみたいに中からカスタードが暴発してこないから片手でも安心して食べられるし、何よりたい焼きが好きなのだ私は。
というのも一時期、
我が実家にも白いたい焼きブームが来た。
私が小学3年か4年の頃、世は空前の白いたい焼きブームだった。さまざまな店がこぞって白いたい焼きを売り出し、たこ焼き屋などの粉もん系飲食店には大体どこでも白いたい焼きがあったぐらいだ。田舎だった我が地元では、あちこちにプレハブ建の簡素な「白いたい焼き屋」が林立した。こりゃどうやって儲かってるんだろうと不思議なぐらい、あちこちにあった。
私ら家族も、よく休みの日にスーパーへ買い物に行って、その帰りに白いたい焼き屋に寄っておやつに買って帰ったものである。あの頃、おやつといえば白いたい焼き、というぐらいにはしょっちゅう食べていた記憶がある。
幼心に、「たい焼き=生地パリパリであんこギッシリ」というイメージがあったゆえに白いたい焼きのインパクトは結構大きかった。あとカスタードの美味しさを知ったのもこやつのおかげだったように思う。それ以前に「カスタード」という概念を知っていた記憶がない。
まあ、白いたい焼きは間違いなく
一時期の我が家のトレンドを席巻していた。
しかし、1年もすればパッタリと食べなくなった。
白いたい焼きに取って代わったのは、スーパーの冷凍食品売り場で手軽に買える「今川焼(またの名を回転焼)(またの名を大判焼き)(またの名をその他多数)」だった。レンチンで食えるからわざわざ店に行かなくてもいいし、スーパーでついで買いできるから好きだった。
そんなことやってるうちに今度はコンビニスイーツ王朝が始まり、今に至る。もはや白いたい焼き屋さんは絶滅危惧種なのではないだろうか。あの頃白いたい焼き屋さんをやっていた人たちは今どこにいるのだろうか。というか、あのブームの頃からずっと白いたい焼き屋をやってる人ってどれぐらいいるのだろうか。絶対一人もいなさそうな気がする。
そういえばタピオカブームなんてのももうめっきり聞かなくなったよな。ゴンチャが一強すぎて他の他のタピオカ屋が霞んでるほど、タピオカの話題をとんと聞かない。
もしかしたらタピオカブームは、白いたい焼き屋に乗っかったものの一発も当てられなかった人たちが束になって逆襲にかかって。それで巻き起こったムーブメントだったりするのだろうか。
その真相は、藪ならぬデンプンの中である。
明日はたい焼き買って帰ろう。
おしまい。
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