瑞野蒼人のおかしな現代語講座 #1『"ですが"~無限連鎖する接続詞~』
みなさんごきげんよう。もしかしたら続くかもしんないし、続かないかもしんない新企画。『瑞野蒼人のおかしな現代語講座』のお時間です。
日常生活と一番切っては切り離せない存在、日本語。この講座では、私瑞野がふとした瞬間に感じる『謎の日本語』『謎の言葉遣い』をピックアップして、みなさんにその違和感を感じ取ってもらうことで、日本語力を高めてもらおうという試みです。もしかしたら共感していただけるかもしれないし、してもらえないかもしれませんが、まあ読んでいただけるならどちらでも構いません。
それでは今回のお話に移りましょう。
さっそくですがみなさん、SNSのなかで
ちゃんと『接続詞』を使いこなせていますか?
先日、私がSNS上で見つけたとある投稿をここで再現しますので、みなさんもぜひ声に出して読んでみてください。それは下記のような文章でした。
いやそこまで店員に割引させたならもうエディオンで買ってやれよっていうツッコミは置いておくとして、この文章を読んだ誰しもが違和感を持つはずです。
『"ですが"多すぎじゃね?』
と。
ですが。この前~
洗濯機を買ったんですがぁ~~。
チョココロネだったんだよねぇ〜〜。
あ~いとぅいまてぇぇぇぇ~~~ん!!!
ってなった。私の心の中の「ですよ。」氏が暴れ出す。思わず笑ってしまそうになりましたが、電車の中で読んでたもので奥歯を噛み締めて堪えました。嘘でしょってお思いかもしれないですけど居ますよこういう文章書く人って。いや本当に。
うーん。なんだろうね。何故か分からないんですけど、最近の人って「。」を付けて一回文章を決着付けようとしない人がちらほらいるんですよね。その代わりに「ですが」「だったけど」みたいな繋ぎのための言葉を羅列して全部一つの文章として書いちゃう、みたいな。正しい句読点の使い方を必ず国語の授業でやるはずなのに、どういう考えでこうなっちゃうんだろうか。
溢れ出す思いを抑えきれず全部一つの文章に収めたくなるのか?としたらまあ何となく合点は行くんですけど。でもね、絶対読みづらいと思うんだわ。こういうのが原稿用紙に書かれた作文とかだったりしたら先生読みづらくて原稿破っちゃうよ。
あーら不思議。ちょっと言葉を変えただけでこーんなに違和感が取れちゃう。とっても自然な日記になったじゃないですか。こういう「自分自身で自分の言葉を添削する能力」って超大切ですよ。それはつまり、SNSで不用意な発言をしないための抑止力にもなるし、何より綺麗な言葉を使う人の方が圧倒的に好印象だもの。
世にも奇妙な「無限連鎖する接続語」。
皆さんは何となくこんな文章
書いたりしていませんか?
というわけで今日の講座はこれまで。
また次回、このnoteでお会いいたしましょう。
【もしかしたら続く】
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