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「セルフマネジメントの力でSDGsに貢献:心の変革から世界を変える」

草を取るとき、人間ってのは不思議なもので、そのこれから取り除こうとするその草に何の敬意も表さない。

これは草なんだから、どんな扱いをしてもいい。そう思っているから草に対する扱いが恐ろしほどに乱雑になる。

取った草はあちこちに投げ捨てられ、彼らの尊厳など何もない。

以前、私はガイアの思想という本を読んだ。


この本に強く影響を受けたのか、草一本を抜くときにも最近何か思うようになった。

この一本の草であっても、そこには大切な命が宿っている。ならば、その命にわたしたちはもっと敬意を表さないといけないのではないかとおもったりする。

草を踏みつける事も、あちこちに生えている草を自分勝手にむしり取る事、これらの行為全般に対して最近それはあまりにも惨い人間中心的な行動だと思う様になった。

そこら辺に生えているなんて事ない草の一本にも敬意を払う事が出来ずに、その草を平気で踏みつけ生きているわたしたち人間に何かこの地球の為に出来る事なんであるのだろうか?と思ったりする。

何故、わたしたちは草を取るのか?それはその草が邪魔だから、その草を取り除くという事だ。

でも、それは人間の一方的な解釈に過ぎない。自分が大切にしたい花が、草が生える事で邪魔になる。だから、そのまわりに生えている草は全部取り除いてしまう。抜くのが嫌なら除草剤をまいて根絶やしにしてしまう。

除草剤をまいてあちこちに生える草を自分本位に根絶やしにしようという行為はもはや、ナチスドイツの行ったホロコーストの様に見えてさえ来る。

人間の一方的な考えで、いらないものには何をしてもいい。そこに生えている草になど何の敬意も払おうとしない。いらないものはいらないんだから、別に生えていてもきれいでも美しくもないものは、全部殺してしまっていい。これは今に限らず人間とは昔からこうした傲慢な考えを持っていた気がする。そしてこうした考えは広く人間関係にまで及んでいる。

そこに何故、その草が、その花が生えていたのか?その理由を私たち人間は何も考えようとしない。彼らは意味もなくそこに咲いている訳ではない。彼らは、意味があってそこに咲いている。そこに草として生えている。その命を私たち人間が一方的にむしり取ったり、かってしまったりしていい訳がない。

宮大工のこんな話を聞いたことがある。彼らは山から木を取ってくるときに、その木に最大の敬意を払い、その木を伐り降ろす時に、その行為を命の移し替えだとそう呼ぶらしい。なので、その木の命を他の形にするが、その木を殺す事無く、違った形にはするけれど、その違った形の中で命が存続できるよう、彼らは自分たちが切り落としたその木に最大の敬意を払うそうだ。

だから宮大工の作ったものに使われる木は、その後もその組み込まれた中で絶えず命を刻んでいるらしい。

私たち日本人というのは、本来この宮大工の様な考えを持っていたのではないかと思う。常に自然と共に生きてきた人間である私たちにとって、自然は切っても切り離せない、言ってみれば友達のような存在だった、そんな事を最近よく思う。

自然の声を聞けなくなった日本人は、いつからか、この自然に対する敬意を失った。自然の中に生かされているというこの感覚を失った。そして今や、私たちは、その自然を自分たちが生かしているとさえ思っている。

何もかもがおかしなくらいに逆転してしまっている。

私たちは自然と共に生きてきた種族。その種族が、自然を今や自分たちが掌握できるものだと考える様になり、その自然を自分たちの好き勝手に切り刻むようになった。そんな私たちが、一体どんな顔をしてSDGsを謳うのか?私には疑問しか残らない。

私はセルフマネジメントの仕事をしています。このセルフマネジメントこそが、私はこのSDGsに大きく貢献するものであるとそう信じています。なぜならば、いくら自然を大切に、もっと環境保全について考えようと言った所で、そんな事は表面的な議題にすぎず、もっと考えなければいけない根本的な問題は、その自然、環境の中にわたしたち人間が生かされているという気持ち、それを個人がその心に取り戻さない限り、何処までもこのSDGsというのは単なる絵空事に過ぎないという事になる。

この世界を本気で良くしたいとそう望むのなら、表面的な事では無く、もっと根本的な所に立ち返って、そこにある問題に私たちは目を向けなくてはいけないと強く感じています。

たった一人の人間がこの世界を作る事が出来ると共に、この世界とはそのたった一人の人間が壊す事も出来る。ならば、そのたった一人の人間が、その心の中にある紛争状態を解決しなければならない。私たちには、自分の心を平衡状態で維持する責任がある。たった一人の人間の心の荒れが、全体に波及し、それらはその周りにある世界を徐々に浸食していき、気づいた時には、もう私たちにはそれをどうする事も出来ない。

私のセルフマネジメントは以下▼のHPをご覧いただくか、プロフィールのリットリンクからご参照ください。



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