今井むつみ先生の本は、私には難しいのですが…今回はがんばって完読しました。
“勉強ができない”
“勉強がわからない”
“学習障害”
その言葉の解像度をあげた時に気づくことがありそうです。
以下、抜粋が多くなりますがポイントをまとめてみました。
【暗黙の知識、スキーマ】
スキーマがつねに正しいとはかぎらない
コレって、認知のズレにもあてはまりそう。
今回は、学力についてのスキーマの話ですが、この【スキーマ】を理解するといろいろとクリアになりそうです。
そして、このスキーマ【基本的に人は----特に子どもは----視覚や触覚などの知覚できる経験に頼ってスキーマをつくる傾向が強い。】ということでした。
まさに、視覚刺激・感覚刺激に反応するんですね。
そして、自分のスキーマと他者のスキーマが違うことに気づかなかったら…認知のズレ、認知のゆがみとなるわけですね。
話を学力に戻すと、概念の根幹に近いところの一つの誤ったスキーマはたいてい他のスキーマとつながっていて、どんどん塊が大きくなる。
認知科学では、学習の躓きの大きな原因はスキーマの誤りであると考えられる。
学校では、スキーマを使って新たな知識を創造しながら、誤ったスキーマを修正する役割が求められるということでした。
では、子どもたちは何につまづいているのでしょうか?
「読むこと」と「思考すること」はきりはなせないということです。
では、どのような学びが有効なのでしょうか?
子ども達が、目をキラキラさせて学ぶ瞬間があります。
“生きた学び”をしている時です。
学習とは、経験+それを広げるイメージの力なんですね。
私達、大人ができそうなことが少しわかったような気がします。
今井むつみ先生、ありがとうございました。