『発達障害は怖い?』 発達障害は怖いんだと思います。 結局のところ【何が障害】なのかわからないのですから。 なぜわからないのかというと、もともと【障害】はないのです。 この本のタイトル通り【特性】があります。 そして【特性】、つまり、ニューロダイバーシティ(脳の多様性、神経の多様性)はもともと誰にでもあります。 【障害】としないためには? この本は、児童精神科医(語り手)が【私】を語ることで、私(読み手)が【児童精神科医】になる。児童精神科医の語るストーリーの中に
2024.7.26(土) 東三河児童思春期の心を考える会 「思春期の子どもとの付き合い方」 川崎医科大精神科:村上伸治 先生 ありがとうございます! ふだん聞けない、精神科領域のお話をとてもわかりやすく教えていただきました。 ここでは不登校のお話を抜粋させていただきます。 不登校について・行けない理由は本人にもわからない。 ・行けない理由は意識できない。 ・身代わりに身体症状が出る。身体は代弁者。 ・本人を守るために症状がでる。 ・身体=無意識 ・⇒意識できない相当深刻
子どもの「10歳の壁」とは何か?乗り越えるための発達心理学 を読んで 渡辺弥生先生のご著書を、はじめて読ませていただきました。 9.10歳の壁を中心にした発達のつながりが興味深かい内容でした。 「9歳、10歳の壁」があることも、それが“ろう教育”からきた言葉だということも知ってはいましたが…なぜここで【壁】になるのかはぼんやりとしていたんですよね。 乗りこえるポイントは【経験】 ◎自然で豊かな会話 ◎質の高い遊び これらの経験をすることで、どの子も「9歳の壁」を越えら
〜アフリカ旅205日での出会いで見つけたもの〜しおんお話会に参加して。 しおんさんの205日をぎゅぎゅっと詰め込んでくれて、その一瞬一瞬が尊く、時に…一緒に旅をしているような、時に…しおんさんになってるような…時間でした。 お話は、リアルなアフリカの生活、貧困、スラム、人間、動物、環境の中でしおんさんが感じたこと、揺れながら自分と向き合ったことをいきいきと語ってくれました。 【何か】を「教えよう」とか「こうしたほうがいいよ」とかの要素がまったく無く、ただただ、見てきた世界を
『ちいさなひとの描く絵』展 発達教室ひより雨という、教室をひらいていま す。発達教室は、赤ちゃんと母のベビーマッサージから、遊びの教室、小学生ごろからの何らかの生きづらさを抱えている子どもとお母さんの習いごと的な教室です。 この【生きづらさ】を【発達障害】とラベリングするのが、今の社会なのかもしれません。 (共通言語として私も【発達障害】と使うこともあるかもしれませんが【障害】とは思っていません。) でも、今の社会では生きづらいのは確か。 学校もつまらないし、行き
先日、愛知県岡崎市にあります『三河サドベリースクール・シードーム』さんを見学させていただきました。 こちらを知ったのは、苫野一徳さんの共同著書『教育観を磨く〜子どもが輝く学校をめぐる旅〜』でサドベリースクールについて興味をもったからです。 サドベリースクールには『とにかく自由!』という教育方針が特徴のようです。 でも…みんながみんな自由だったらどうなるのかな? まったくイメージのできないままでの訪問になりました。 実際に伺ってみると… そこには、安心感しかない(笑
『本質だから、伝わらないの』 私の主催する発達教室の核心部分を、マジョリティー側に伝えることの難しさについて話している時。 ある素敵な女性が言ったんです。 『本質だから、伝わらないの』 私は本当に意味がわからなくて… 「どういうことですか?」と聞きました。 だって【本質だから、伝わる】と思っていたから…。 『本質だからわからないの』 『障がいをもった子のお母さんたちが、より素敵な生き方になるのは、そういうこと。』 『本当に【大切なこと】がわかるからなのよね』 『
『〇〇君、自閉症だから、学校にあまり来てないんだって』 登校前の中1の息子が言いました。 「ん?どゆこと?」 と言う言葉しか出ず… 息子は肩をすくめてから、出かけました。 中学生になり、息子は同じクラスの男の子にボディタッチされ続け「オレにかかわるな!」と伝えたけど…やめてくれない…など、難しい経験をしているようです。その男の子に向けられた「ショウガイ じゃね?」というクラスメイトの言葉もキャッチしています。 息子にとって、クラスメイトにとって、自閉症の告知を受けた彼
ASDの診断があっても、普通級に在籍することはよくあります。1年生になりたてのころは目立たなくても、日に日に【気になる子】になっています。 その中でも、同級生同士は【自分の意図】と【相手の意図】の境界が理解できないことからのトラブルも増えていくでしょう。 そして大人は「このままでは、この子が嫌われてしまう!」と心配します。 では、この子に何が必要なのでしょうか? ❉ 大人との信頼関係を築く ことは大切 そのためには… ❉ 楽しい時間を一緒にすごす ことが
夏休み最終日の今日。中1の息子とその友達をプールに連れて行くため、長くなるであろう…待ち時間のお供として選んだのは読みかけの『言語の本質』と『おやときどきこども』でした。 プールへ行くにもいかにも中1男子らしい、いい加減な約束からの連絡のとれなさ…そしてドタキャン、飛び入り参加などなど、ゆるゆる&グダグダの時間を味わいながらも、久しぶりの再会に楽しそうな子どもたち。 不測の事態があっても動じない…【ものごと】に対する【あそび】=すき間を充分にもつ彼らにリスペクトを感じま
早期発見・早期介入を考える noteを始めて間もない頃…ESDMについて書きました「なんだか、イマイチ信用できないなぁ〜」という思いがにじみ出ていたと思います。 本田先生のお話によると、1歳からESDMで介入した子のその後の調査では、強迫症の出現率が多いそうです…。そうなんですよね、そうなるんですよ。ESDMなどのEIBIは〈正常化志向〉つまり、自閉症でなくなればなくなるほど介入成功とみなす…そうです。ん〜、たしかに、自閉症っぽくなくなる子はいます…でも、私の経験則では
『療育整体 著 松島眞一』 炎上することが多いらしい、花風社さんが出版されている本です。 私の個人的な捉え方ですが、少しまとめてみたいと思います。 まず、療育整体とは』感覚統合プラスして行うといいかも』と感じました。 なんでもそうですが 応用行動分析だけ 構造化だけ 視覚支援だけ 個別支援だけ 集団支援だけ 〇〇教育だけ 感覚統合だけ というように、片寄りはよくないと思います。 その中でも、感覚統合が主流になってきている今の療育にプラスしての 血流と筋肉についての考
『発達の扉』●子どもの発達のみちすじ● 文:白石正久 白石先生の本は、本当にあたたかい。 子どもの姿の中に見える、心のエネルギー…発達が飛躍するために必要な心のエネルギーの大切さを思い出させてくれます。 今回は、白石先生の本を参考にさせていただきます。よろしかったら、お付き合いくださいね。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 生育歴を聞かれることはありますか? ✔手がかからない子だった ✔1人でいるときの方が機嫌がよかった
教育者であり哲学者の苫野一徳さんが、ルソー『社会契約論』をわかりやすく伝えてくれている本です。 ルソーの『社会契約論』は、みなさん学校で学んだことがあると思います。まさか、こんなに大切なことが書かれていたとは…。 ひとりひとりが社会を作っていくことが大切なのですね。それには、教育の力が必要ですが、先生たちだって、そのような教育を受けていないのだから…なかなか難しい問題でしょう。 【すべての人を同じ人間として尊重せよ】 このたった1つのルールは、インクルーシブ教育や合理
アタッチメント=愛着ではないそうです。 アタッチメントはどちらかというと、スキンシップに近い言葉を指すそうですよ。 「愛着」という言葉には…どうも… [ギクッ(^_^;)]とする気持ちがあります。 子育て中は、誰かから評価されているようで嫌でしたね。 「愛着」が大事、「つながり」が大切。 わかっていても、双方の関係性なので難しくなることもありますね。もし、幼児期の育ちで難しかったとしても、育ちのなかで【安心感】を感じられる関係性を他者とつくることはできるそうです。