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【#5】2022.12下旬/書き殴り日記


最近馬鹿みたいに気が滅入る、この1週間を振り返ってみようと思う。

先週の火曜日、お気に入りのシールを見せたら先生が笑ってくれて嬉しかった。

薬局から帰るとき大きな花火の音がした、薬局でいつも通り、ここ1年以上の習慣のように事務のお姉さんと話した、何でも話せる歳上女性はこの男勝りな姉御肌のお姉さん、何でも話せる歳上男性は高校時代から髪を切ってくれている僕の担当美容師のお兄さん、2人共40代だけれど病院関係者以外で唯一話せる間柄で頻繁に会う気心の知れた存在。
僕が一方的に話すんじゃなくて、2人共自分の話をしてくれる。

そうして、花火の音がして迎えを待っている間、僕はずっとあの人を探していた。
退勤時間に会えないだろうかと。
50歳になったんだと思う、先月の17日に、毎年お誕生日おめでとうを言っていたのに、今年だけは1ヶ月経っても言えないままでいた。
ソウルメイト、なんだと思う。
曲がり角でよくぶつかるし、最近僕が救急に行った深夜に警察に連れてこられた人が入院する時に、偶然夜勤の看護師として1人で救急の待合室にやってきた。
運命だったと思う、「僕がもう一人いたら叶えてあげられるのに…」と言われて泣かせてしまったけれど、去年の今頃来世は一緒になってくれると約束してくれた。

結局会えなかったけれど、それはそれで別によかった。

水曜日、腹痛が酷くて図書館の学習室をキャンセルした、図書館で会う約束をしていた友達が家の前のコンビニまで会いに来てくれた。
イートインスペースで温かい飲み物を飲みながら談笑した、プレゼントしたオールインワンのブラウンのマニキュアをとても喜んでくれて嬉しかった。
40分ぐらい話して別れた後、自室で休んだ。

木曜日、朝方マシだったのでシャワーを浴びようとしたら「はぁ??お風呂入るってかぁ!?」と母親に怒鳴られた。
「はぁ?毎日毎日お風呂入って、洗濯物干す場所無いやんけ!」「洗剤勿体ないやんけ!」「洗濯物増えるやんけ!」とめちゃくちゃキレられた、自分で洗濯しようとすると「1人分の洗濯で洗剤使うな」と怒鳴られ、3日に1回しか洗濯が出来ない、妹がお気に入りのパジャマの袖にチョコがついたという理由で昨日も洗濯したのに今日も洗濯してるのを見て死にたくなった。
毎日仕事終わりに妹に何か欲しい物はないかと電話を掛けてケーキとかプリンとかマックとか買ってくるのに、僕には何の連絡もなしに食べる物が無くて一食200円のコンビニ食生活、僕だけ認知症の老人みたいに除け者にされる、仲間はずれにされる、病院への送り迎えも金を取られる、守ってくれたのは父親だけだった。
その木曜日も腹痛が酷くなり、頭痛もあって起き上がれなくなったので代わりに市役所への用事を母親に頼んだ、めちゃくちゃ怒鳴られて行きたくないと言われて死にたくなってベッドに沈み込んだ。

そうして金曜日、少し無理をして5歳の頃から世に出たドラマで1番好きだった『Dr.コトー診療所』の映画を観てきた、映像化されるのは16年振りで、初めてのドラマ放送から19年が経っていた。
キャストの方達にとっての19年という月日が重くて、亡くなってしまった人もいて、1・2歳上だった子役を引退していた主要キャストの子が大人になっていたり、あの頃は生の方に光り輝いていた人達に死の影が迫っている(俳優陣にとっても)内容のもので、話が重たすぎて泣けなかった。
悲しかった。
今の年齢になって観るとわかる現実がそこにあった。
スタッフも監督もキャストも舞台もストーリーも何も変わらないのに、もうあの頃の子供の頃の感動はなかった。
変わったのは僕かもしれない。

土曜日、髪をブルーブラックに染めて黒髪にした、一年以上振りの黒髪がしっくりきた。
ここ半年で仲良くなった美容室の見習いの女の子と1時間以上雑談した。
帰り際、担当美容師さんにクリスマスの予定は?と聞かれ、「何も無いですw」と答えた、○○ちゃんなら引く手あまたやろwと言われてこの何にも束縛されない無意味な会話が楽しかった。
一年以上アタックしてくれているイギリスとイタリアとブラジルと日本のハーフ?クォーター?の男の子にクリスマス誘われたけれど断った、もしもの為にクリスマスは空けておこうと思った。
何のもしもだよって話だけれど。

日曜日は14時から数時間男友達に会って、月曜日は18時から駅前の外国風のバーで中学の時の親友の女の子とカクテルを3杯飲んだ、度数20~30度のブルームーンを飲んでマスターは度数の強さを心配していたけれど全く酔わなくて、友達と2時間半ひたすら他愛のない話をした。
進学校で学年1位で看護学部を出てから関西一有名な大学病院のICUで働いていた凄腕の看護師で、最近こっちに帰ってきてくれたこともあり交流が増えた。
普通の幸せを説かれてしまったけれど、僕は1度きりの人生だからと言った、27歳までは好きな人を待ってみようと思っていると言ったら、正気かと言われた、女の1番大事な時期を勿体ないと。
僕はそれでもいいと言った、それだけの価値があの人にはあると、待ってみて駄目ならそれでいい、僕は好きな人を信じているから、と言って、そしたら友達は折れてくれた。

火曜日の今日、フォロワーさんに教えてもらった山川の倫理の本2冊が届いて小説を書きながら読んでいた。
診察室の居心地の良さは1週間頑張って良かったと思えるレベルで、何も大したことは話せないけれど(それで後で自分を責めてしまうのだけれど)、話さなくても対話しているというか、そういう印象を受けるから話さなくてもちゃんと伝わっていると思えた。
それでも、せっかく先生が取ってくれた時間だから、質量ある話をたしたいと思う、そう毎回思うのだけれどノートに書いたことも言えなくて毎回酷く落ち込む。

今日は腹痛が酷かったのもあって妹に送ってもらったのだけれど、帰りに雨が降っていて、薬局の駐車場は停めるのが面倒くさいから迎えに行くのやだと言われて、雨の中病院まで戻ってベンチで待つように言われた。
傘を忘れたことを話したら、「雨降るって知らんかったとかじゃなくて毎回持ってけよ」「バカでかいリュック背負ってるんやから」と怒鳴られて僕は傷ついて、泣きたくなって薬局のお姉さんに笑顔で挨拶して帰ろうとしたら外で雨に打たれながら話してくれて、落ち着いて、僕は妹の迎えを待つ為に病院まで歩いて戻った。
それでも最近仕事が見つからなくて面接に落ちる度イライラしている妹から八つ当たりされることが増えて、僕はしんどくなって外に逃げる。

コンビニに行って、ヘッドホンの音楽に集中して、少し歩いて気持ちを落ち着かせる。

亡くなってしまった人に関係する曲を聴いたり、切ない曲を聴きながら亡くなってしまった人のことを考えると悲しい気持ちも落ち着く。
今日は星空のディスタンスを聴きながら上島竜兵さんのことを考えていた、この前のFNS歌謡祭でダチョウ倶楽部の2人がALFEEと一緒に歌っていて、それが上島さんへのレクイエムに聴こえた。

そうやって僕は落ち着いて、これを書いている、
早く来週の火曜日になりますように、もっともっと未熟な僕は努力して今度の診察日は後悔の無いように先生と話すんだ。


また1週間頑張ろうと思えるように。


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