2024年の活動報告と2025年への抱負
2024年ももう終わろうとしています。
独立してから2期目を迎えていますが、前職からお付き合いさせていただいている社会福祉法人や福祉関係団体ともお取引ができ、感謝申し上げます。
2024年の活動報告(全体像)
2024年(年明けまで決まっている案件を含む)の活動報告として、以下のようになりました。
「心が折られる研修」という受講者アンケートが印象的なBCPシミュレーション研修や接遇・サービス点検の案件を多くいただきました。
その反面、新規案件のご依頼を「はい、はい」聞いていたら、プライベートの時間も無くなっちゃうぐらいの状況になってしまい、来年はうまく調整しようと思っています。
という感じでしょうか。
終日一法人で業務を行う日もあれば、午前・午後・夜の一日3案件をこなす日もありましたが、心臓によくないです。
2025年はBCPシミュレーション研修をより多くの施設・事業所に受講していただき、実効性の高い事業継続計画の見直し・アップデートのきっかけにしてほしいと思っています。
BCPシミュレーション研修の実施をご検討いただける社会福祉協議会様、老施協様いらっしゃいましたら、ぜひお問い合わせください。
BCPシミュレーション研修
毎回満員御礼で大変ご好評をいただいておりますBCPシミュレーション研修ですが、受講施設・事業所のほとんどが"ひな形の内容を埋めているだけ"という状況でした。
BCPシミュレーション研修では、自然災害というシリアスな状況をカードゲーム形式にし、事業継続計画を「見る」「読む」「想像する」「言語化する」「振り返る」体験が出来ます。
私が所属している法人でも、事業継続計画の内容の見直し・アップデートを行うと共に、委員会メンバー以外の一般職層にまで事業継続計画を浸透させるため、BCPシミュレーション研修を計画的に実施していく予定です。
BCPシミュレーション研修は、施設・事業所の事業継続計画の内容を見直し・アップデートする観点から、施設・事業所単位での研修実施が望ましいですが、参集形式の集合研修(定員50名まで)で実施することも可能です(ただし、集合研修の場合、各テーブルへのファシリテーションが十分に行えない場合があります)。
集合研修の場合、他法人と事業継続計画の内容についてディスカッションできるため、情報交換による見直し・アップデート内容の相乗効果も期待できます。
施設版では特養以外にも、老健や有料老人ホーム(特定施設入居者生活介護)に、在宅版では地域包括支援センター、居宅介護事業所、通所介護(デイサービス)に対応できる内容となっています。
百聞は一見に如かず、ぜひお試しください。
接遇・サービス点検
コロナが一服し、家族の面会制限を緩和したり、行事やボランティア受け入れを再開する施設・事業所が増えつつある中で、そのような外部の目が入ってこなかった施設・事業所の接遇やサービス提供の現場を客観的に評価して欲しいという要望が増えています。
その一方で新たなニーズへの対応として、「職員が定着しない」要因を接遇・サービス点検で評価した事例がありました。
職員が定着しない理由の多くは「人間関係」や「給料・待遇面」といわれます。
しかし、転職してきた職員に"この施設・事業所はヤバいぞっ"と思われてしまったら、定着もなにも3日で辞めてしまうことになるでしょう。
今回のケースでは、"この施設・事業所はヤバいぞっ"と思われても致し方がないような状況が散見され、接遇やサービス提供のあり方を抜本的に見直すきっかけにもなりました。
例えば、新人職員が「個人情報が入ったファイルが置きっぱなしになっていますが、片付けなくてよいのでしょうか?」と尋ねた際、「使いやすいようにおいてるから、そのままでいいんだよ!」なんて返事をしたら、「(この施設は個人情報が適切に管理されていないないけど大丈夫なの?っと心の中でつぶやきながら)そうなんですね」と一旦は返事をするでしょうが、このような違和感が積み重なっていけば、施設・事業所に対する不信感や不安が募り、職員が退職しかねません。
本来であれば、接遇・サービス点検を通して初めて気づくのではなく、ルールや基準が守られている(法令順守=コンプライアンス)ことが望ましいと思いますが、現場にいると知らず知らず職員の業務優先や職員都合になっていると気づかずにモノゴトが進んでしまっていることが少なくありません。
施設であればフロアやユニットが相互に接遇やサービス提供を見合うなど、客観的な視点で適切・不適切を内部で評価できるよう仕組み化されることをお勧めします。
LSP®研修(ランドスケープ版)
今期からレゴ®シリアスプレイ®研修にランドスケープとコネクティッドという専用教材を新たに導入し、目標達成を阻害する要因(エージェント)を俯瞰して捉え、行動計画の策定につなげる研修を行っています。
ランドスケープとコネクティッドを用いることで、阻害する要因(エージェント)の関係性が視覚化され、その影響度をはかり知ることができます。
阻害する要因(エージェント)として、「介護報酬改定」や「自然災害・感染症」などを想定していましたが、一番影響があったのが「人材育成」であり、受講者であるリーダー層の指導・育成不足が要因になっているということが分かりハッとするという場面もありました。
LSP®研修以外の生産性向上やリスクマネジメントの研修においても、今期は"モノゴトや要素を繋ぎ合わせながら、全体を俯瞰して捉える"という部分最適ではなく全体最適で考えるワークを通じて伝えています。
介護保険制度や加算要件等も年々複雑化していますので、効率的に加算を算定したり、アウトカムとなるような取り組みを推進していくための視点を養ってほしいと思っています。
来年の抱負
皆様に支えられて2024年も無事に仕事納めが出来そうです。
そろそろ横浜中華街の占い師さんにコーチングしてもらおうと思っています(笑)
来年の抱負として、個人事業から正式に法人化・事業拡大を検討しています。
多くのご縁を頂いておりますので、その輪をさらに広げてゆき、福祉経営コンサルタントという裏方として、皆様の施設・事業所の組織やサービス質向上をより良い状態になるよう、伴走支援させていただきたいと思っております。
来年も懲りずにお付き合いいただけますと、幸いです。
よろしくお願いいたします。
管理人