【水鳥の歌と生活】2024年10月6日日曜〜10月12日土曜
十月六日日曜
六時過ぎに起床。radikoで「オードリーのオールナイトニッポン」を聴きながら朝の支度をする。
一週間の日記をnoteに投稿する。
仕事のBGMはFLIPPER'S GUITAR『CAMERA TALK』にする。
夕食はradikoで「永野のオールナイトニッポン」を聴きながら職場でパスタにバジルソースを絡めて食べる。永野の話は本音を話そうとしているからこその不安定さがあって良い。いや、本音では無いかもしれないが、人々が当然のように信じているものへの懐疑を投げかけようとしているように思える。だから深夜ラジオらしい、または若者らしい卑屈や皮肉には敢えて乗らなかったりする。考え出したもののこれという考えが浮かばないまま次の話題に移ったりもする。それが上手いラジオなのかどうかはわからないが、魅力的な語りだ。
夕食後もなんとなく職場でだらだらと過ごす。家に帰ってすぐ、二十三時頃に就寝。
十月七日月曜
六時過ぎに起床。Podcastで「髭男爵山田ルイ53世のルネッサンスラジオ」を聴きながら朝の支度をする。
仕事の出張で佐久市へ。車中radikoで「問わず語りの神田伯山」を聴く。
帰りの車中ではradikoで「東京ポッド許可局」を聴く。いつも通っている道が工事中でなんとなく選んだ道がもうほとんど誰も通っていない峠道で、道の細さと暗さと散乱する石や落ち葉に気をつけながら恐々と走る。
途中のセブンイレブンで買い物をして家で晩酌をする。ソーセージ、ピクルスと知人がシンガポール土産でくれたポテトチップスを食べて、同じ土産のタイガービール320ml缶、HUB監修のペールエール350ml缶、アサヒだらだらエール350ml缶をそれぞれ一本ずつ飲む。
二十三時過ぎに就寝。
十月八日火曜
六時過ぎに起床。radikoで「伊集院光 深夜の馬鹿力」を聴きながら朝の支度をする。
仕事のBGMはFLIPPER'S GUITAR『Colour Me Pop』にする。
仕事の合間にコインランドリーへ。待ち時間にミスタードーナツでチョコファッションとアイスコーヒーを注文して長部日出雄『辻音楽師の唄 もう一つの太宰治伝』を読む。洗濯物を畳む間、YouTubeで「町田康氏講演『太宰治 思想と服装と笑い』土屋文明記念文学館」を、radikoで「空気階段の踊り場」を聴く。
夜はツルヤで買い物をして家で晩酌をする。春菊と牛肉と豆腐だけの簡易すき焼きを作って食べ、七笑を三合飲む。残ったすき焼きの割下で小籠包を煮て食べる。
二十三時過ぎに就寝。
十月九日水曜
七時過ぎに起床。radikoで「爆笑問題カーボーイ」を聴きながら朝の支度をする。
檀一雄全集収録の小説「逗留客」の感想をnoteに投稿する。
この日は以前働いていた会社の先輩と東京で飲むために仕事を休みにした。午前中は肺がん検査を受けに行く。
いつも夜に行くビアバーでランチのホットドッグを食べてクラフトビールを一杯飲み、新幹線で東京へ。
ここ数日胃の調子が悪いのを感じていて、しっかり酒が飲めるだろうかと多少の不安がある。できる限り合間に水を飲もうと駅のホームなどで飲み終わるたびにペットボトルの水を買い足していく。
応接のなかに嫌悪と警戒を見るくらいには疲労している
疲弊した内臓になお麻痺剤を注ぐ素直な楽しみのため
副交感神経による鎮静を疲労のように誤認している
溜池山王駅で先輩と合流し予約してあった店へ。まずはサッポロビールの赤星を飲み、そこから料理とそれに合う日本酒を出してもらう。一本目の酒が私の地元のもので、その話をすると店主さんと店員さんも同じ県の出身であることがわかる。嬉しい偶然だ。刺身やあん肝、茄子と豚肉炒め、いぶりがっこのポテトサラダといった肴がどれも美味い。最後に出してくれた寿司も美味しい。大満足で店を出る。
そこから新宿に移動して先輩が取ってくれたホテルにチェックインしてからまた飲み始め、三軒ほど行っただろうか。間にラーメン屋でまぜそばを食べてまた飲んだりして、ホテルに戻ったのは六時過ぎだった。無事で済むはずがない。
十月十日木曜
十一時起床。吐くほどではないが内臓と体が重い。とにかく水を飲む。
ホテルをチェックアウトし、先輩とどこかで何か食べようと歩く。なかなか食指が動くものがなかったものの、そういえばちゃんと中で食事をしたことがなかった新宿中村屋へ。地下のレストランで麻婆豆腐と印度式カリーのセットを食べる。思いの外しっかりした量だったが美味しかった。食後に持参しておいたキャベジンを飲む。
中村屋を出て、いつもだったらここからどこか酒が飲めるところへ行こうとなるところだが、いかんせん二人とも疲れ過ぎていて、一度ネットカフェで寝ることにする。
三時間ほど寝てネットカフェを出て、私が新幹線に乗り込む大宮に移動して飲もうということになる。電車に揺られているうちに内臓の重さが胃もたれになっていくのを感じる。吐くほどではないが胸から喉に不快感がある。
大宮に着き、居酒屋が並ぶ通りを一通り歩いてから居酒屋に入る。とりあえずさっぱりできそうなレモンサワーを注文して少しずつ飲む。先輩はビールを飲みながら徐々に体が調子を取り戻してきたらしくさらに日本酒と梅水晶を注文している。しかしそれでも疲れは隠せず、二人とも店内のテレビニュースを眺めながら時々ポツリと会話する程度。結局私の調子は戻らず、二時間ほど滞在して解散することになる。
帰りの新幹線まではまだ二時間ほどあるのだが、待合室で寝て過ごす。新幹線に乗り込んでもまた眠り、そのまままっすぐ帰宅して二十三時過ぎに就寝。
十月十一日金曜
六時過ぎに起床。流石にあれだけ眠り続けただけあって体調は戻っている。しかし前日は情けなかった。やはり内臓の疲れがあって、よほど気をつけて飲むべきだったのだ。radikoで「山里亮太の不毛な議論」を聴きながら朝の支度をする。
午前中は仕事が無かったので、radikoで「おぎやはぎのメガネびいき」を聴きながら職場の周辺を歩く。小さな山にも登る。一時間ほど歩いてなんとか体を活性化させようとする。つい怠けてしまっていたが、歩けるなら歩いた方が気持ちがいいのだ。
仕事のBGMはFLIPPER'S GUITAR『SINGLES』にする。
注文してあった岡崎武志編『駄目も目である 木山捷平小説集』が届く。早速新潮社版全集との収録作の違いを確認すると、この新刊に収められた十五作のうち七作が全集未収録で、半分以上が未見の作品だ。全集もまだ読み終えていないのだが、これでまた楽しみが増えた。
夜はツルヤで買い物をして家で晩酌をする。胃の調子が悪いので大根を食べたいと思い、大根おろしをたっぷり入れた豚肉のしゃぶしゃぶを食べる。酒は七笑を二合。本当は酒も飲まない方が良いのだろうが、こうして飲んでしまうのが酒のもつ習慣性の怖さだ。
飲みながら先日行われたライブ「10月×10日【キッドリターン】〜アサヒ芸能人トークライブin浅草フランス座」の配信アーカイブを見る。久しぶりに浅草キッドが揃って話すのを見たが、やはり二人の方が下世話で馬鹿馬鹿しくて誇り高い、昔ながらの芸人という感じがする。今回がトークライブになったというのも、二人で漫才をするということに対するこだわりのためなのだ。そのこだわりの漫才が見られるのを楽しみに待とう。
二十三時過ぎに就寝。
十月十二日土曜
六時過ぎに起床。radikoで「バナナマンのバナナムーンGold」を聴きながら朝の支度をする。
仕事のBGMはThe Durutti Column『LC』にする。
午前中は仕事が無かったので職場の周辺を歩く。以前同じように歩いていてオニフスベという人の頭くらいある大きな茸が生えているのを見つけた公園にまた行ってみると、やはりオニフスベがあった。菌が定着しているのだろう。大きな茸を見ることには単純な好奇心と喜びがある。来年も覚えていたらまた見にこよう。歩きながら「10月×10日【キッドリターン】〜アサヒ芸能人トークライブin浅草フランス座」の配信アーカイブを聴く。やはり良いライブだ。
夜はローソンで買い物をして家で晩酌をする。ナガラ食品のホルモン鍋に賽の目切りの大根を沢山入れて食べ、七笑を二合飲む。
飲みながらTVerのリアルタイム視聴でキングオブコントを見る。どのコンビ・トリオもおもしろかったが、そのなかに自分の好みや審査員の好みというのはこういうものなんだなというのが見えてそれもおもしろい。芸人が審査すると「よくある設定」「道具・暗転の使用」「上手にできすぎている」といったことはマイナスになることが多く、視聴者はそれらをそれほど気にしていないように思う。上手にできすぎているということは先が読めてしまうということでもあり、意外性による爆発的な笑いが起きにくいということだろう。練習や努力が見えてしまうということでもあるかもしれない。やはりプロの芸人を笑わせるということは難しいことなんだなと思う。個人的にはただくだらないことを全力でやるだけのネタが芸人に評価されやすいことについては納得がいかないところもあるのだが、今年はそういうネタが無かったので最初から最後まで楽しめた。ラブレターズの優勝はかすかな期待であったものの、ネタも特に一本目のネタが素晴らしかったのでしっかり掴み取った優勝だったと思う。二本目のシュールさには驚いたが。M-1の二本目もそうだが、あんな大事な場面でよくこのネタで勝負しようとしたなということがある。それが芸人の性というものなんだろうか。自分が本当に好きなネタで勝ちたいということか。
キングオブコントを見ながらテンションが上がり、さらにカップワンタンを食べてTHE 軽井沢ビール高原の錦秋350ml缶を一本飲む。
二十三時過ぎに就寝。