要らない助言
聞いてもいないのに、さも自分の考えが正解だと言わんばかりの断定的な口調で、助言のようなものを押し付けてくる人がいる。そして断言されてしまうと、何故だかそれが正解のように思えてしまう。
私は強い口調で主張を押し通す人が苦手だ。
テストでもクイズでもない人生において、明確な正解なんてあるはずがない。
"急がば回れ"とも言うし、"巧遅は拙速に如かず“とも言う。ことわざですら対立があるのだから、人の考えが分かれるのは当然のことだ。
無数の可能性がある中で、僅かな経験から最適解を見つけるだなんて、傲慢な思い上がりではないか。
あくまで、ある人の状況において、ある人の主観の中で、正解のように思える事実を見つけたというだけ。
結局は、自分が信じたいことを信じるしかない。
人の数だけ意見がある。その数多の意見の中から、自分が正しいと思うことを信じればいい。何も信じなくたっていい。
決して、口調の強弱に惑わされない。
◆
私自身も自らの考えを伝えるとき、あくまでも一つの意見として留めるように注意している。何事も断定はしない。
私の言葉で、誰かの可能性を閉じ込めることはしたくない。
誰もが自分の人生の主人公なのだから、脇役が出しゃばるべきじゃない。
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